退職代行サービス どんな人が使うのか徹底解説
近年、注目を集めている「退職代行サービス」は、あなたに代わって会社へ退職の意思を伝え、手続きを進めてくれる頼もしい存在です。
しかし、「どんな人が利用しているのかわからない」「実際に利用してどうなの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
このブログ記事では、退職代行サービスを利用する人の特徴や、利用する理由、そして実際の利用者の声などを詳しく解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- 退職代行サービスを利用する人の特徴
- 退職代行サービスを利用する理由
- 実際の利用者の声
- 退職代行サービスのメリット・デメリット
- おすすめの退職代行サービス
あなたに合った退職方法を見つけるためのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。
おすすめの退職代行サービス
退職代行とは?基本概要とその目的
退職代行とはその名の通りあなたに代わって退職手続きをしてくれるサービスで最近では20代~30代の若年層を中心に利用が広がっているサービスです。
多く利用しているのが20代~30代ですが実際に利用している年齢層の幅は広く50代や60代の利用者もいるようです。
ひと昔前は退職意思を会社に伝えられず突然会社に来なくなり辞めてしまう、いわゆる「バックレ」をしてしまう人が多くいました。
バックレで辞めてしまうと退職後の手続き(社会保険や失業保険)に必要な書類をちゃんと貰えず退職後の生活に支障をきたす方もいました。
この問題の解決策として第三者機関が退職手続きを代行するというサービスが誕生し退職意思を会社に伝えられない方々から重宝されているというわけです。
- 退職と併せて未払いの残業代の請求をしているが支払ってもらえず辞められない
- 辞めたいけれど上司が怖くて退職意思を伝えられない
- 上司に嫌われていて会社に行くのがツライ
他にもあげたらきりが有りませんが様々な理由や目的を持った方が利用している今注目のサービスです。
退職代行を使う人の特徴と理由
職場でのいじめやハラスメントが原因
いじめやハラスメントは精神的・身体的な苦痛を引き起こし、自己肯定感を低下させ、働く意欲を喪失させることが多いです。
このような環境では、直接上司や同僚に退職の意志を伝えることが難しく、恐怖心やストレスが増大します。そのため、直接の対話や対立を避け、スムーズかつ迅速に退職手続きを進めることができるという利点がある退職代行サービスを利用するケースが多いです。
特に、メンタルヘルスに影響を受けている場合や会社側が退職を認めない場合など退職代行サービスを利用する事でスムーズに退職する事が出来ます。
真面目で責任感が強い人が利用するケース
退職代行を利用する人には、真面目で責任感が強い人が多いです。
真面目で責任感が強い人は職場での問題やトラブルがあっても自己責任を感じて問題解決を試みる傾向があります。しかし、そうした真面目さゆえに職場でのいじめやハラスメントに耐え続けてしまうことが少なくありません。
また、直接上司や同僚に退職を伝えることで職場の雰囲気を悪化させたり迷惑をかけたりすることを避けたいという配慮もありスムーズに退職手続きが進む退職代行サービスを選ぶ傾向にあるようです。
退職代行サービスは退職に伴う精神的な負担を軽減し円満退職をサポートするため、特に真面目で責任感が強い人にとって有用な退職手段となっています。
また、退職代行サービスを利用することで職場での不必要なストレスを回避し、次のステップへスムーズに移行するための重要な支えとなるのです。
このように真面目で責任感の強い方人が退職代行を選ぶ理由は、自身の精神的健康を守り円滑な退職プロセスを進めるためです。
転職や入社直後で退職を言い出せない場合
転職直後の人は新しい環境に適応できず仕事や人間関係の問題で早期に辞めたいと感じることがありますが、短期間での退職は履歴書に悪影響を与えるのではないかという不安や採用してくれた会社への申し訳なさから自分で退職を言い出しにくかったりします。
また、入社直後の新人も同様に短期間での退職は自分の評価を下げる恐れがあるため直接退職を申し出ることに躊躇します。
こうした状況で退職代行サービスを利用すると、直接の対話や対立を避けつつスムーズに退職手続きを進めることができます。
退職代行は精神的な負担を軽減し専門家が間に入ることで会社とのやり取りを代行してくれるため安心して新しい一歩を踏み出すことができます。
特に退職を考えているがなかなか言い出せない状況にいる人々にとって退職代行サービスは重要なサポート手段となっています。
転職や入社直後で退職を言い出しにくい人々が安心して次のステップに進むための選択肢として退職代行サービスを利用するケースが多くなっています。
心身の不調から退職を希望する人
退職代行サービスを利用する人には心身の不調から退職を希望するケースがあります。
職場での過度なストレスや長時間労働、いじめやハラスメントなどが原因で精神的・身体的に不調をきたし働き続けることが困難になることがあります。こうした状況にある人々は退職を考えても自分でその意思を職場に伝えることが難しく、精神的な負担がさらに増すことを恐れています。
また、心身の不調により上司や同僚と直接対話すること自体が大きなストレスとなり適切な対応ができなくなることもあります。
退職代行サービスはこうした人々の代わりに退職手続きを代行し、直接の対話や交渉を避けることができます。その結果心身の不調を抱える人々は安心して退職手続きを進めることができ回復に専念することが可能となります。そして精神的負担を軽減し、スムーズに新たな生活を始めるための支援を受けることができます。
このように、心身の不調を理由に退職を希望する人々にとって退職代行サービスは重要なサポート手段となっておりその需要が高まっています。
すぐに退職したいと考えている人
退職代行サービスを利用する人の中には、すぐに退職したいと考えている人も多いです。
すぐに退職したいと考えている人は職場環境や人間関係、労働条件などに強い不満を抱えており一刻も早く現状から抜け出したいと感じている事が多いです。
しかし、上司や同僚に退職したいという事を伝えることで職場の雰囲気が悪化したり引き止めに遭うことを避けたいと考えています。
退職代行サービスは専門のスタッフが依頼者の代わりに退職手続きを行いスムーズに職場を離れるサポートを提供する事からこれらの問題を解決する事が可能です。
すぐに退職したいという強い希望を持つ方にとって退職代行は有効な解決策となっておりその需要が高まっています。
退職代行サービスの利用方法と流れ
退職代行の3つのタイプ
退職代行サービスには大きく分けて3つの運営母体が有ります。運営母体毎にサービス内容(範囲)が多い順にご紹介します。
弁護士運営 おすすめ度
弁護士運営の退職代行サービスは最も対応範囲が広いです。退職の意向を伝える意外にも、有給休暇の取得や未払い給与の請求、退職日等の交渉や、万が一損害賠償などで訴えられた場合にも対応してもらうことができます。
労働組合運営 おすすめ度
労働組合運営の退職代行サービスでは、訴訟などの対応はできないものの、有給休暇の取得や未払い給与の請求、退職日、退職金の交渉などを行ってもらえるところが多いです。
民間企業運営 おすすめ度
民間企業運営の退職代行サービスでは、基本的に退職意思の伝達のみしか対応してもらえませんが、その分費用は安めなのでとにかくお金をかけずに辞めたいという場合に利用すると良いでしょう。
但し、退職金や残有給休暇の取得等までしっかり対応した場合に退職時に得られる金額もそこそこある為、トータルで見ると労働組合運営のサービスを利用した方がお金がかからなかったというケースも有るので注意しましょう。
どの運営母体を選ぶかは状況にもよりますが、トラブルを避けたいなら弁護士が運営する退職代行サービスを、退職金や残有給休暇が有るのなら労働組合運営の退職代行サービスを選ぶのがおすすめです。
■弁護士監修の退職代行には注意しよう
民間企業や労働組合が運営する退職代行サービスの中には「弁護士監修」と記載のあるものもありますが、あくまで監修で有って対応してくれるわけではないので注意しましょう。
弁護士が監修している退職代行サービスは、業者自身が違法行為をしてしまわないように弁護士が監修しているというだけです。
退職代行サービスの料金について
退職代行サービスの依頼費用(利用料)の相場は、3万円~10万円前後です。
料金相場は運営母体によって異なります。参考までに運営母体毎の費用相場ですが
運営母体:弁護士 費用相場:5万円~10万円
運営母体:労働組合 費用相場:2万5千円~5万円
運営母体:民間企業 費用相場:1万円~
退職代行サービスのメリットとデメリット
- 心理的な負担を軽減できる: 上司や同僚への退職の意思表示、引き止め交渉など精神的に負担のかかる退職手続きを代行してもらえるため、自分自身で対応するストレスを軽減できます。
- 円満な退職を実現しやすい: 退職代行業者は豊富な経験と知識に基づいて円滑な退職に向けた適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。そのため丁寧な手続きを進めることができ、円満な退職に繋げやすくなります。
- トラブルを回避できる: 退職代行業者は法令に基づいた手続きを踏んで退職を進めてくれるためトラブル発生のリスクを低減できます。特にパワハラや未払い残業代など、退職にまつわるトラブルが多い場合は専門家のサポートを受けることでより安心して手続きを進めることができます。
- 費用がかかる: 退職代行サービスを利用するには数万円程度の費用がかかります。経済的な負担がネックとなる場合がある点はデメリットと言えるでしょう。
- 会社との関係が悪化する可能性: 退職代行業者が介入することで会社側との関係が悪化してしまう可能性も否定できません。特に円満な退職を希望している場合は事前に十分な検討が必要です。
- すべての問題を解決できるわけではない: 退職代行サービスはあくまでも退職手続きを代行するものであり人間関係の修復や金銭問題の解決などは保証されていません。複雑な問題を抱えている場合は弁護士などの専門家に相談することを検討する必要があります。
退職代行サービスは退職に伴う心理的な負担を軽減し、円滑な退職を実現するための有効な手段となりえます。しかし費用や会社との関係悪化などのデメリットも理解した上で慎重に検討することが重要です。
退職代行サービスの利用を検討している場合は複数の業者を比較し、それぞれの特徴や費用、サポート内容などをよく確認することをおすすめします。また、自分の状況に合ったサービスを選ぶために弁護士などの専門家に相談するのも有効です。
退職代行サービスの選び方と注意点
信頼できる退職代行業者の見極め方
近年、退職代行サービスの利用が急増しています。しかし、悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。ここでは、信頼できる退職代行サービスを見極めるためのポイントを4つご紹介します。
弁護士・労働組合の運営を確認する
退職代行サービスには、弁護士が運営するもの、労働組合が運営するもの、民間企業が運営するものの3種類があります。弁護士と労働組合は、法的な根拠に基づいてサービスを提供できますが、民間企業は法的根拠がない場合があり、違法性が指摘されています。特に、金銭トラブルや解雇問題などの複雑な案件を抱えている場合は、弁護士や労働組合が運営する業者を選ぶことを強くおすすめします。
料金体系を明確にする
退職代行サービスの料金体系は、業者によって様々です。成功報酬のみの業者もいれば、基本料金と成功報酬の両方を請求する業者もあります。料金体系が明確であることはもちろん、追加料金が発生する可能性についても確認しておきましょう。
実績や口コミをチェックする
ホームページなどで、過去の成功事例や利用者の口コミを確認しましょう。実績が豊富で、良い口コミが多い業者は、信頼できる可能性が高いと言えます。
担当者の対応を確認する
実際に相談窓口に連絡し、担当者の対応を確認しましょう。丁寧で誠実な対応をしてくれる業者は、信頼できます。
その他
- 顧問弁護士がいるかどうか
- サービス内容が明確かどうか
- 24時間365日対応しているかどうか
なども、業者を選ぶ際の参考情報となります。
まとめ
退職代行サービスは、退職をスムーズに進めるための有効な手段ですが、悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。上記のポイントを参考に、自分に合った業者を慎重に選びましょう。