N高の部活は15部。一覧と入り方、投資部の20万円のしくみ。全日制の部活代とも比べた
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N高には部活があるのか。何部があって、ネットコースでも入れるのか。投資部や起業部には誰でも入れるのか。お金はかかるのか。
そういう人に向けて、N高の公式サイトと国の統計で確かめられることをまとめます。
先に答えです。N高の部活は「ネット部活」と呼ばれ、主にネットで活動します。公式サイトの一覧には15の部が載っています。入るかどうかは自由で、ネットコースの人も入れます。
- N高の部活は15部。2026年9月に「報道部」ができた。ほかに38の同好会がある
- 入部は自由。部に入ることは、卒業の条件に入っていない
- 起業部・投資部・政治部・研究部・報道部には選考がある。国際部は英語力を問わない
- 投資部は、学校側が出す20万円で株を買う。毎年約100人で、在籍者の約350人に1人
- 全日制の高校で部活などにかかるお金は、払った家庭の平均で年6万1千円(公立)

先にN高グループの資料請求ページを見たい人は、こちらからどうぞ。
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。
先に答え:N高の部活は「ネット部活」。入るかどうかは自由
N高の部活は、ネットでの活動が中心です。公式サイトでは「ネット部活」と呼んでいます。イベントなどで集まることもありますが、ふだんはSlack(チャットのアプリ)などで部員どうしが話したり、作品を見せ合ったりします。
N高の部活について、公式サイトに書かれていることは次の5つです。
- 部活の入部は任意。入らなくてもよい
- 課外活動は、全てのコースで受けられる。ネットコースの人も部活に入れる
- 部活はN高グループ(N高・S高・R高)の部。S高やR高の生徒も入れる。報道部のように、N中等部の生徒も入れる部がある
- 申し込みは入学後。部の申し込みフォームは、生徒の学園アカウントでログインしないと開けない
- 部によっては、各分野の専門家が「特別顧問」として指導する
N高の卒業の条件は、よくある質問に5つ書かれています。在籍3年以上、必履修科目の履修、74単位以上、特別活動の時間、学費などの納入です。部活に入ることは、卒業の条件に入っていません。
N高の部活一覧(15部)
2026年11月1日に公式サイトで確かめた一覧です。
| 部 | 何をするか |
|---|---|
| 起業部 | ビジネスの基礎を学び、起業を目指す |
| 投資部 | 学校側が出すお金で、実際に株を買って学ぶ |
| 政治部 | 政治家と直接話し、自分で調べて考える力をつける |
| eスポーツ部 | ゲームの交流会。全国大会やプロを目指す人もいる |
| ダンス部 | プロのインストラクターのレッスン |
| 研究部 | 専門の研究をしている中高生が集まり、発表や交流をする |
| 美術部 | イラストや作品を見せ合う。部員は約3,200名 |
| 国際部 | 海外や異文化に興味がある人が交流する |
| 報道部 | ニュースを多角的に読み、自分で判断する力をつける |
| 音楽部 | 演奏動画や自作曲を発表し合う |
| プログラミング部 | 発表会や勉強会。初心者から上級者まで |
| クイズ研究会 | クイズを作ったり、大会に向けて練習したりする |
| 人狼部 | 見る人も楽しめる「魅せる人狼」をする |
| 囲碁部 | 部員どうしのネット対局と、講師の指導碁 |
| 将棋部 | 対局サイト「将棋倶楽部24」で部員どうしが対局する |
一覧の中で、体を動かす部はダンス部だけです。野球やサッカーのような運動部は、一覧にありません。
部とは別に、「主な同好会」として38の名前が載っています。アニメ、鉄道、競技かるた、写真、麻雀、野球、生活リズムなどです。同好会は、同じ趣味の人がSlackで集まる場です。
公式サイトの一覧には「2025年3月時点の情報」「内容は変わる可能性がある」と書かれています。入学するころの一覧は、説明会や資料請求で確かめてください。
2026年9月に「報道部」ができた
報道部は、2026年9月1日に設立が発表された新しい部です。特別顧問はジャーナリストの池上彰氏です。
部員は、N高グループとN中等部の全校生徒から募集し、選考で決めます。部のページには「半期ごとに募集」と書かれています。初回の講義は2026年11月の予定です。
部によって入り方が違う
入り方は、部ごとのページに書かれていたり、いなかったりします。2026年11月1日に各部のページで確かめた内容を、4つに分けました。
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| 入り方 | 部 | 公式ページに書かれていること |
|---|---|---|
| 誰でも応募できる | 国際部 | 英語力や海外経験は一切問わない |
| 応募は誰でもできるが、選考がある | 報道部 | 半期ごとに募集。全校生徒から募集・選考 |
| 選考がある | 起業部 | 書類審査や面接審査など、複数の審査を通った生徒が活動する |
| 選考がある | 研究部 | これまでの研究活動や実績をもとに選考する |
| 選考がある | 投資部・政治部 | 部のページには書かれていない。N中等部の公式サイトに「参加には選考があります」 |
| 部のページに書かれていない | ほかの部 | 入学後に、生徒向けの案内で確かめる |
投資部と政治部の選考は、N中等部の公式サイトの部活のページに書かれています。「起業部、投資部、政治部、研究部の参加には選考があります」という一文です。
研究部は、N高に在籍していなくても応募できます。部のページに「学校未所属や高専生も可」と書かれています。研究をしている中学生なら、入学前から応募できる部です。
選考がある部に入りたい人は、入学前に2つ聞いておくと安心です。募集がいつあるかと、選考で何を見るかです。
部の大きさ:投資部は約350人に1人
部によって、入っている人数がかなり違います。公式サイトと報道で分かる数を並べました。
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| 部 | 人数 | いつの数字か |
|---|---|---|
| 美術部 | 部員約3,200名 | 2025年3月 |
| eスポーツ部 | 強化選手 約200人 | 2025年度 |
| 投資部 | 20万円を受け取る部員 毎年約100人 | 2026年9月の報道 |
N高・S高・R高の在籍者は、合わせて3万4,990人です(2026年5月1日、各校の基本情報)。
3校の在籍者の数で割ると、投資部の約100人は、在籍者の約350人に1人です。美術部の約3,200名は、およそ11人に1人です(どちらも当サイトの計算)。
ただし、数字の時期がそろっていません。また、N中等部の生徒もN高グループの部に参加できます。そのため、この割合は目安です。
美術部のように交流が中心の部は大きく、投資部のように実際のお金を使う部は小さい、という違いは読み取れます。
投資部:学校側が出す20万円で株を買う
投資部の部員は、20万円の運用資金を受け取ります。お金を出すのは、村上財団と学園です。このお金で、東京証券取引所に上場している会社の株を買って運用します。
投資部のお金の決まりは、投資部の公式ページに次のように書かれています。
- 最後の報告の月に利益が出ていたら、その利益は部員のもの
- 損失が出ても、部員が返す必要はない
- 元手の20万円は、活動が終わったら学園に返す
- 優秀と認められた部員は、運用資金が増える。20万円から50万円、さらに100万円になる
特別顧問は投資家の村上世彰氏です。村上氏の講義や、東京証券取引所・日本銀行の見学もあります。ただし公式ページには、村上氏や学園が「どの株を買うか」の助言をするものではない、とも書かれています。
朝日新聞Thinkキャンパスの記事(2026年9月20日)によると、20万円を受け取る部員は毎年約100人です。これまでで一番大きな利益は運用資金の350%で、約70万円でした。
利益が出たときの税金の扱いは、公式ページに書かれていません。入部が決まったら、学校に聞いてください。
政治部・起業部・eスポーツ部
検索の多い3つの部について、公式ページに書かれていることをまとめます。
政治部
政治部は、政治家と直接話すことで、政治を自分のこととして考えられるようになることを目標にしています。顧問は、東京大学公共政策大学院教授の鈴木寛氏です。
朝日新聞Thinkキャンパスの記事(2026年9月20日)によると、政治部は2020年にできました。特定の思想に偏らず、与党と野党の政治家や有識者の講義、意見交換、政策提言をしています。部のページにも、各党の議員の講義が載っています。
部員は期ごとに活動し、成果発表会を開いています。公式ページには第6期生までの成果発表会が載っています。2026年5月には、投資部と合同で講義を開きました。
起業部
起業部は、書類審査や面接審査など、複数の審査を通った生徒が活動する部です。入門の「起業部講座」にも選考があります。
起業部講座の上には、本気で事業に取り組む人向けの「BLP」というプログラムがあります。部の活動費として「起業支援金」があり、株式会社を作る費用も全額を支援すると書かれています。
eスポーツ部
eスポーツ部は、N高グループの中でも最大級の部です。毎週木曜日に、ゲームのタイトルごとの交流会があります。3〜4か月ごとに、キャンパスなどで集まる交流会も無料で開いています。
大会を目指す人向けには「強化選手制度」があります。プロのコーチから、無料で毎週指導を受けられる制度です。強化選手の大会の遠征費(食費・宿泊費など)と、本番前の合宿の費用は、学校が全額負担します。
2026年度の対象は、次の8タイトルです(2026年6月現在)。
- Apex Legends
- Fortnite
- STREET FIGHTER 6
- Rocket League
- League of Legends
- VALORANT
- OVERWATCH
- ポケモンユナイト
部活にかかるお金:全日制の高校と比べる
全日制の高校では、部活などにどれくらいお金を使っているのか。文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度)で確かめました。
この調査の「教科外活動費」は、クラブ活動(課外の部活動を含む)、運動会、生徒会、林間学校などのために、家庭が払ったお金です。部活だけの金額ではありません。
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| 全日制の高校 | 払った家庭の割合 | 払った家庭の平均(1年間) |
|---|---|---|
| 公立(全学年) | 81.0% | 約6万1千円 |
| 公立の1年生 | 84.2% | 約8万3千円 |
| 私立(全学年) | 74.6% | 約8万5千円 |
| 私立の1年生 | 82.7% | 約10万8千円 |
N高の部活のお金について、公式ページに書かれていることは次のとおりです。
- eスポーツ部:プロのコーチの指導は無料。強化選手の遠征費と合宿費は学校が負担
- 投資部:元手の20万円は、村上財団と学園が出す
- 起業部:活動費として起業支援金がある。株式会社を作る費用は全額支援
この3つのほかの部の部費は、公式サイトに書かれていません。「お金がかからない」とは書かれていないので、入りたい部が決まったら説明会で聞いてください。
入るか迷ったときの考え方
部活は、入らなくても卒業できます。入るなら、本人がしたいことで部が分かれます。
- 同じ趣味の人と話したい:美術部、eスポーツ部の交流会、同好会。人数が多く、入りやすい
- 本気で何かに挑戦したい:投資部、政治部、起業部、研究部、報道部。選考がある
投資部や起業部のような挑戦の部に入りたい人は、入学してすぐに募集を確かめるのが大切です。募集が半期ごとの部もあるので、見のがすと次の募集まで待つことになります。
部活のほかに、スクーリングや行事で人と会う機会もあります。スクーリングの日数はN高のスクーリングに書きました。
入学前に確かめる3つ

- 入りたい部に選考があるか(起業部・投資部・政治部・研究部・報道部は選考あり)
- 部費がかかるか(公式サイトに書かれていない部が多い)
- 活動の曜日と時間(eスポーツ部は毎週木曜日。ほかは書かれていない部が多い)
よくある質問
Q. ネットコースでも部活に入れますか。
A. 入れます。公式サイトのネットコースのページに「課外活動は全てのコースで受講可能」と書かれています。部活は主にネットで活動するので、住んでいる場所も関係ありません。
Q. S高やR高の生徒も、同じ部に入れますか。
A. 入れます。部活は、N高・S高・R高の3校をまとめた「N高グループ」の部です。報道部のページには「N高グループ生・N中等部生であればどなたでも応募可能」と書かれています。
Q. 部活はいつから入れますか。
A. 入学後です。部の申し込みフォームは、生徒の学園アカウントでログインしないと開けません。研究部だけは、N高に在籍していなくても応募できます。
Q. 運動部はありますか。
A. 公式の部の一覧にある運動系の部は、ダンス部だけです。同好会の一覧には「野球」がありますが、活動の中身は書かれていません。全国大会に出る運動部を探している人は、通信制高校の部活も読んでみてください。
まとめ
- N高の部活は、主にネットで活動する「ネット部活」。公式サイトに15部と38の同好会が載っている
- 2026年9月に報道部ができた。特別顧問は池上彰氏
- 入部は自由。ネットコースの人も入れる。部に入ることは卒業の条件に入っていない
- 起業部・投資部・政治部・研究部・報道部には選考がある。国際部は英語力や海外経験を問わない
- 投資部は学校側が出す20万円で株を買う。損失は返さなくてよい。毎年約100人で、在籍者の約350人に1人
- 全日制の高校で部活などにかかるお金は、払った家庭の平均で年6万1千円(公立)。N高の多くの部は、部費が公式サイトに書かれていない
N高の部活は、入らなくても困りません。入りたい部がある人は、選考と部費を説明会で聞いてから決めると安心です。費用の全体はN高の学費、コースの違いはネットコースと通学コースの違いに書きました。
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。
出典
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「ネット部活」。15部と主な同好会38の一覧、各部の紹介。2026年11月1日確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「投資部」「政治部」「起業部」「eスポーツ部」「研究部」「国際部」「報道部」「美術部」の各ページ。入り方、運用資金の決まり、強化選手制度、部員数など。2026年11月1日確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「N高が新部活動『報道部』を設立 特別顧問にジャーナリスト・池上彰氏が就任」(2026年9月1日)
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「最先端ツールを活用した学校生活」。部活の入部は任意、Slackでの活動。2026年11月1日確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「ネットコース」。課外活動は全てのコースで受講可能。2026年11月1日確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校「よくある質問」。卒業の5つの要件。2026年11月1日確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校 各校の基本情報(2026年5月1日時点)。在籍者数 N高1万9,073人、S高1万3,213人、R高2,704人
- 朝日新聞Thinkキャンパス「1人20万円のリアル投資 通信制N高グループの部活『投資部』、特別顧問は村上世彰氏」(2026年9月20日)。毎年約100人、最高益350%・約70万円
- 文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」統計表3(4)「学年(年齢)別の学習費支出状況(高等学校(全日制))」。教科外活動費の支出率と支出者平均額。「教科外活動費」の意味は同調査の結果のポイント(用語の解説)
- N中等部「ネット部活・同好会」。N中等部の生徒がN高グループのネット部活に参加できること、起業部・投資部・政治部・研究部の参加には選考があること。2026年11月1日確認
- 在籍者に対する割合は、上の資料を当サイトで計算したものです

