滋賀の通信制高校は、県内に本校がある4校のうち3校が「滋賀と京都の人だけ」
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滋賀で通信制高校を探すと、大津や草津のキャンパスが出てきます。県内に本校がある学校も複数あります。
先に答えです。滋賀は、県内の学校だけで選べる数少ない県です。県内に本校がある4校のうち3校は、滋賀(と京都)に住む人しか入れません。
地元の学校が地元の生徒のために定員を持っている、ということです。ただし条件もあります。
- 県内に本校がある4校のうち3校は狭域。県立大津清陵は滋賀県、司学館と綾羽は滋賀県と京都府の人だけ
- 県内で学ぶ人の多数派は、県内に本校がある学校の生徒。多くの県と逆の構図
- 司学館は本校の在籍が定員360人に対し506人。授業料は「1単位いくら」ではない
- 滋賀には県独自の授業料補助がない。使えるのは国の就学支援金と奨学給付金

先に答え:県内4校のうち3校は狭域
通信制には「広域」と「狭域」があります。広域は全国から入れる学校で、狭域は決まった都道府県の人しか入れません。
滋賀に本校がある4校のうち、広域はECC学園の1校だけです。
残る3校は狭域です。
多くの県では、地元の受け皿は広域校のキャンパスです。滋賀は地元の学校が直接受けている形になります。
4校の中身
文科省のデータ(2025年5月時点)で数えました。
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| 学校 | 入れる地域 | 定員 | 在籍 |
|---|---|---|---|
| 県立大津清陵(大津市・公立・狭域) | 滋賀県 | 1,280人 | 775人 |
| ECC学園(高島市・私立・広域) | 47都道府県 | 600人 | 412人 |
| 司学館(東近江市・私立・狭域) | 滋賀県・京都府 | 360人 | 506人 |
| 綾羽(草津市・私立・狭域) | 滋賀県・京都府 | 315人 | 192人 |
司学館と綾羽は、滋賀県と京都府の2府県が対象です。京都に住んでいても入れますが、それ以外の府県からは入れません。
司学館は本校の在籍が定員の1.4倍
表をもう一度見てください。司学館だけ、在籍が定員を超えています。
定員360人に対して、在籍は506人です。
割合にすると1.4倍になります。
キャンパスや学習センターが定員を超えている例はよくあります。本校そのものが超えているのは珍しい形です。
募集の状況は年度で変わります。空きがあるかどうかは、学校に直接確かめてください。
県内で学ぶ人の多数派は、県内に本校がある学校の生徒
滋賀県内には、通信教育連携協力施設が32か所あります。在籍は1,051人です。
この32か所は、すべて本校を県外に置く学校の施設でした。
県内本校の学校の施設は大津清陵の1か所だけで、在籍は0人です。
一方、県内に本校がある4校の在籍は合わせて1,885人です。
ECC学園の全国5か所分を引いても、県内で学ぶ人はおよそ1,738人になります。
つまり県外本校の1,051人より多いことになります。多くの県では逆で、県外に本校がある学校のほうが圧倒的です。
市町別では草津がいちばん多い
施設の場所も見ておきます。数と在籍がずれるのが特徴です。
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| 市 | 施設数 | 在籍 |
|---|---|---|
| 草津市 | 7か所 | 427人 |
| 彦根市 | 6か所 | 217人 |
| 大津市 | 8か所 | 186人 |
| 近江八幡市 | 1か所 | 75人 |
| 守山市 | 3か所 | 73人 |
施設の数は大津が多いのに、在籍は草津がいちばんです。1か所あたりの規模が違います。
32か所の内訳は、面接指導等実施施設と学習等支援施設が16か所ずつで、ちょうど半々です。種類の見分け方は近くの通信制高校はどう探す?に書きました。
県内で生徒が多い県外の学校は次のとおりです。
- 屋久島おおぞら:304人
- 鹿島朝日:183人
- 鹿島学園:155人
県立大津清陵「通信部」は8年在籍できる
公立を考えるなら、県立大津清陵高校です。昼間部・夜間部・通信部の3部があります。
通信部の特色として、学校が3つ挙げています。自分のペースで学習できること、好きな科目を選べること、10代から高齢者まで一緒に学ぶことです。
そのうち1つ目に、こう添えられています。「8年在籍できます」。
単位制なので学年の区別がなく、留年もありません。前籍校で取った単位は、卒業に必要な単位数に累積加算されます。
卒業生の声も公開されています。起立性調節障害で療養と学習を両立した人、全日制2年から転学した人の文章があります。
公立の中身は公立の通信制高校はどんなところ?にまとめました。
司学館の授業料は「1単位いくら」ではない
私立の学費を見るとき、滋賀では気をつけることがあります。司学館の数え方が独特です。
入学時に必要なのは6万5,000円です。内訳は次のとおりです。
- 入学金:2万円
- 入学事務費:1万5,000円
- 施設拡充費:3万円
毎年の固定費は2万2,000円で、内訳は次のとおりです。
- 運営管理費:1万8,000円
- 特別活動費:4,000円
学期ごとに半額ずつ納めます。
問題は授業料です。年額でも月額でもなく、科目ごとに積み上げます。
| 項目 | 単価 |
|---|---|
| 添削指導(レポート)1回 | 1,500円 |
| 面接指導(スクーリング)1回 | 3,000円 |
| 期末試験受験料 | 2,000円 |
| 総合学習 1講座 | 1万2,000円 |
「勉強する分だけ支払う」という考え方です。制服代や修学旅行の積立は要りません。教科書代は別です。
ここで国の制度と突き合わせが必要になります。
就学支援金は「1単位いくら」で計算されます。
通信制は、単位あたり1万3,668円までです。
司学館の方式では、単位あたりの単価が表からすぐには出ません。自分の履修計画を単位あたりに直して、1万3,668円を超えるかどうかを学校に聞いてください。
学費の計算の仕方は通信制高校の学費はいくら?に書きました。
なお司学館は登校が2週間に1回程度で、動画視聴による在宅出席の仕組みもあります。
滋賀には県独自の授業料補助がない
県の制度を、滋賀県の「私立高校生等の保護者負担軽減補助事業の概要」で見ます。
- ページの更新日:2026年5月21日
そこに書かれている支援は2つです。高等学校等就学支援金(国)と、滋賀県私立高等学校等奨学のための給付金です。
県独自の授業料軽減補助は掲げられていません。これは通信制だけの話ではなく、全日制も同じです。
滋賀県私立学校特別修学補助金という制度もありますが、対象は私立中学校等の家計急変世帯です。高校の授業料の上乗せではありません。
窓口は県の子ども若者部、子ども若者政策・私学振興課の私学振興係です。
県ごとの補助の違いは通信制高校の学費が安いのはどこ?にまとめました。
滋賀で確かめる3つ
やることは3つです。
- その学校が狭域か広域かを聞く。狭域なら住んでいる場所が条件になります。引っ越す予定があるなら先に相談してください
- 私立なら、授業料を1単位あたりに直してもらう。就学支援金は1単位1万3,668円までで計算されます
- 定員の空きを聞く。司学館は本校の在籍が定員の1.4倍です
入試で何をするかは通信制高校の入試に、途中から移るときの締切は通信制高校の転入・編入はいつまで?に書きました。
京都の学校も選択肢に入るなら、京都の通信制高校も読んでください。

相談先
学校を決める前に相談したいときの窓口です。
私立の学費については、県の子ども若者政策・私学振興課が窓口です。
- 県庁の総合案内:077-528-3993
24時間つながる電話は「24時間子供SOSダイヤル」です。全国共通で、夜間も休日も使えます。
- 電話:0120-0-78310
高校生の転入は、いま在籍している高校が最初の窓口になります。
よくある質問
Q. 京都に住んでいますが、司学館や綾羽に入れますか。
A. 入れます。この2校は滋賀県と京都府が対象です。
Q. 大阪から滋賀の学校に通えますか。
A. 狭域の3校は入れません。ECC学園なら全国から入れます。
Q. 滋賀に県の補助はありますか。
A. 授業料の上乗せはありません。授業料以外に使える奨学給付金があります。
Q. 大津清陵は何年まで在籍できますか。
A. 学校は「8年在籍できます」と案内しています。留年もありません。
Q. 司学館の学費はいくらになりますか。
A. 履修する科目数で変わります。入学時6万5,000円に、毎年の固定費と科目ごとの授業料が乗ります。
毎年の固定費は2万2,000円です。
注意:滋賀には県独自の授業料軽減補助がありません。学校の説明で「県の補助が使える」と言われたら、それが奨学給付金(授業料以外)のことかを確かめてください。授業料は国の就学支援金だけで計算します。
まとめ
- 県内に本校がある4校のうち3校は狭域。県立大津清陵は滋賀県、司学館と綾羽は滋賀県と京都府の人だけが入れる
- 県内で学ぶ人の多数派は県内に本校がある学校の生徒で、多くの県と逆の構図。施設は草津の在籍がいちばん多い
- 司学館は本校の在籍が定員の1.4倍。授業料はレポートとスクーリングの回数で積み上げるので、1単位あたりに直して確かめる
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。PR
出典
- 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)。滋賀県に本校を置く4校の区分・通信教育を行う区域・定員・在籍、県内の通信教育連携協力施設32か所(面接指導等実施施設16・学習等支援施設16、在籍1,051人、すべて本校が県外)、市町別の施設数と在籍。集計は当サイトで実施
- 司学館高等学校 公式サイト「学費について」。入学時6万5,000円(入学金2万円・入学事務費1万5,000円・施設拡充費3万円)、毎年の固定費2万2,000円、授業料はレポート1回1,500円・スクーリング1回3,000円・期末試験受験料2,000円の積み上げ、総合学習1講座1万2,000円、制服・修学旅行積立なし、登校は2週間に1回程度、動画視聴による在宅出席
- 滋賀県「私立高校生等の保護者負担軽減補助事業の概要」(2026年5月21日更新)。支援は高等学校等就学支援金と滋賀県私立高等学校等奨学のための給付金の2つ
- 滋賀県立大津清陵高等学校「通信部 入学案内」。通信部の3つの特色(8年在籍できる、科目を自分で選ぶ、10代から高齢者まで)、単位制で学年の区別がなく留年がない、前籍校の修得単位の累積加算

