通信制高校

N高の「オンライン通学コース」は、今は「オンラインキャンパス」。2025年度までとの違いと、月割りの学費、途中から入るときの額を学校の資料で確かめた

N高のオンライン通学コースの今の形と学費
杉野 一樹

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N高の「オンライン通学コース」は、今もあるのか。ネットコースと何が違うのか。学費はいくらで、途中から入ることはできるのか。

そういう人に向けて、N高の公式サイトと募集要項、学校事務部の資料で確かめられることをまとめます。

先に答えです。「オンライン通学コース」は、2025年度までの名前です。2026年4月からは、週5・週3・週1+コースの「オンラインキャンパス」になりました。家から、決まった曜日と時間にクラスの授業に出る形です。

この記事で分かること
  • 「オンライン通学コース」は、今は週5・週3・週1+コースの「オンラインキャンパス」。2026年度から週5も選べる
  • ネットコースとの違いは、決まった時間の授業があるかどうか。入学試験はない(書類選考)
  • 4月に入学した年の学費は、ネットコースの分と合わせて週5が70万円、週3が55万6,000円、週1+が28万円。ほかにMacBook Air(約16万円)が要る
  • コースの授業料は月割り。入学金とセキュリティーソフト代は、最初の1回だけ
  • コースの授業は、卒業の単位とは別。卒業に要る学習は、ネットコースと同じ
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先に答え:今の名前は「オンラインキャンパス」

N高・S高・R高(3校をまとめて「N高グループ」と呼びます)は、2026年4月にコースの分け方を変えました。学校のお知らせ(2025年9月19日)には、2026年4月から「ネットコース」と「週5・週3・週1+コース」の2つになると書かれています。

週5・週3・週1+コースでは、通う場所を2つから選びます。

  • リアルキャンパス:全国のキャンパスに通う
  • オンラインキャンパス:家から、オンラインでクラスの授業に出る

前の「オンライン通学コース」に当たるのが、オンラインキャンパスです。N高グループ新聞(生徒が書く学校の新聞)の2026年3月の記事にも、「2026年度からは、オンライン通学コースは『オンラインキャンパス』へと名称が変わります」という注記があります。

学校事務部の学費のページでも、前のオンライン通学コースのページを開くと、「週5・週3・週1+コース」のページへ案内されます。

2025年度までと、今の形の違い

前のオンライン通学コースの公式ページは、今は開けません。そこで、ウェブのページを保存しているサービス(Internet Archive)に残っていた2025年7月のページで、前の形を確かめました。

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項目 2025年度まで(オンライン通学コース) 2026年度から(オンラインキャンパス)
選べる日数週3日(月・水・金)か週1日(木)週5日・週3日・週1日
1日の授業午前(9:30〜12:45)か午後(14:00〜17:15)を選ぶ学校の時間割の例は9:30〜16:05(リアルと分けて書かれていない)
学費の例週1日で年39万5,000円〜(ネットコースの分を含む)週1+で28万円(4月入学の年。ネットコースの分を含む)
入学試験なしなし(書類選考)

前の形と今の形では、選べる日数も学費も違います。「オンライン通学コース」の名前で書かれた記事やSNSの金額は、今の学費とは別のものです。

今のオンラインキャンパスで、1日の授業が何時から何時までになるかは、公式ページでは分かりませんでした。学校が出している時間割の例は、リアルとオンラインで分けて書かれていないからです。オンラインの場合の時間は、説明会で聞いてください。

時間割の例は、N高の時間割にまとめました。

ネットコースとの違い:決まった時間の授業がある

学校のよくある質問には、次のように書かれています。

  • ネットコース:好きな場所で、好きな時に学習する(時間割なし)
  • 週5・週3・週1+コース:決まった曜日の決まった時間に、クラスで学ぶ

オンラインキャンパスは、週5・週3・週1+コースの1つです。家にいながら、決まった時間にクラスの授業に出ます。

リアルキャンパスとの違いについては、学校は「キャンパスへ通学をするか、自宅でクラス学習へ参加するかの違いだけ」と書いています。授業の内容も、特別な講師を呼ぶ授業などを除いて変わらないと書かれています。

授業の例

学校の「週5・週3コースのタイムテーブル例」では、週3日(月・水・金)の場合、次のような授業が並んでいます。

  • 月曜:進路授業・業界研究、探求活動・卒業制作、Webプログラマー養成講座、サークル活動
  • 水曜:ゼミナール、書類・面接対策講座、プロジェクト型学習、学習計画コーチング
  • 金曜:ディベート基礎、英語検定対策、プロジェクト型学習、学問研究リベラルアーツ

この中には、コースの学費に含まれる「コース基本チケット」で受ける授業もあります。個別指導など一部の授業は、チケットを別に買う必要があります。

リアルキャンパスと違うところ

ただ、学校の資料を見ると、リアルキャンパスとオンラインキャンパスでは、次の点が違います。

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項目 リアルキャンパス オンラインキャンパス
入学試験書類選考・筆記試験・面接書類選考だけ
入学金週5・週3は10万円、週1+は5万円2万2,000円
施設設備費かかるかからない
定員あり。定員に達すると受付を終えることがある学校のお知らせに書かれていない
休むときの連絡通うキャンパスに連絡。登校と下校の時刻が保護者にメールで届くフォームで連絡する
通学定期券JRと、JRとつながる一部の私鉄などの定期券だけ使える(2026年度)―

入学試験の中身は、N高の偏差値は?に書きました。ネットコースとリアルキャンパスの違いは、N高のネットコースと通学コースにまとめています。

通学定期券が使える鉄道会社と、私鉄やバスの定期代を学校が補う制度は、N高の学生証・学割・通学定期にまとめました。

学費:授業料は月割り。最初だけかかるお金がある

オンラインキャンパスの学費は、ネットコースの学費に、コースの学費を足した額です。コースの学費は、国の就学支援金(授業料の支援)の対象外です。

学校事務部が出している「週5・週3・週1+コース 学費一覧」では、オンラインキャンパスのコースの学費は次のように分かれています。

  • 毎年かかる:授業料
  • 入学したときの1回だけ:入学金(2万2,000円)とセキュリティーソフト代(5,000円)

4月に入学した年の学費は、次のとおりです。

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項目 週5 週3 週1+
入学金2万2,000円2万2,000円2万2,000円
セキュリティーソフト代5,000円5,000円5,000円
授業料(12か月分)60万円45万6,000円18万円
ネットコースの学費7万3,000円7万3,000円7万3,000円
合計70万円55万6,000円28万円

ネットコースの学費は、就学支援金の見込み額を先に引いた後の額です。合計は、学校の2027年度の募集要項にある「入学初年度年間合計」と同じです。

授業料を月にすると

授業料は、学費一覧に12か月分・9か月分・6か月分・3か月分の額が載っています。1か月あたりは次のとおりです。

コース 1か月あたりの授業料
週55万円
週33万8,000円
週1+1万5,000円

MacBook Airも要る

週5・週3・週1+コースでは、学校の学習ツールとして「MacBook Air」(約16万円)を買う必要があります。オンラインキャンパスでも同じです。初めての授業の日までに買うよう、学校は案内しています。

4月に入学した年に払う額は、MacBookを足すと、週3で約72万円、週1+で約44万円になります(当サイトの計算)。

分けて払えるのは、コースの学費だけ

コースの学費は、2回に分けて払えます。4月入学なら、4〜9月分と10月〜翌年3月分の2回です。入学金とセキュリティーソフト代は、1回目にまとめて払います。

ネットコースの学費は、分けて払えません。請求書は、ネットコースの分とコースの分の2通です。コースの分の請求書は、保護者のメールに届きます。払い方は、どちらも銀行振込だけで、振込先はそれぞれ違います。

3年間にすると

4月に入学して3年で卒業し、学費が変わらないとして、当サイトで計算しました。ネットコースの分は、学校の3年間モデルの19万9,000円です。

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コース オンラインキャンパス リアルキャンパス リアルとの差
週5202万6,000円285万4,000円82万8,000円
週3159万4,000円217万9,000円58万5,000円
週1+76万6,000円97万4,000円20万8,000円

オンラインが安い理由は、施設設備費

週3と週1+では、授業料はオンラインのほうが高くなっています。募集要項の表では、週3の授業料はリアルが44万円、オンラインが45万6,000円です。週1+は、リアルが16万円、オンラインが18万円です。

それでもオンラインのほうが安いのは、施設設備費がかからず、入学金も安いからです。リアルキャンパスの施設設備費は、週5が25万円、週3が18万5,000円、週1+が8万円です。

学費の全体は、N高の学費にまとめました。

途中の月から入るとき、ネットコースから変えるとき

週5・週3・週1+コースに入学できるのは、4月・7月・10月・1月の年4回です。途中の月に入ると、授業料はその月からの分になります。学校事務部の学費一覧に載っている、オンラインキャンパスの入学した年の学費(コースの分)は、次のとおりです。ネットコースの分は含みません。

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入学の月 週5 週3 週1+
4月62万7,000円48万3,000円20万7,000円
7月47万7,000円36万9,000円16万2,000円
10月32万7,000円25万5,000円11万7,000円
1月17万7,000円14万1,000円7万2,000円

どの月も、入学金2万2,000円とセキュリティーソフト代5,000円が入っています。2回に分けて払えるのは、4月と7月に入学した場合です。

ネットコースから変えるときも、入学金がかかる

入学したあとに、ネットコースから週5・週3・週1+コースへ変えることもできます。学校のよくある質問では、変えられるのは3か月ごとです。逆に、週5・週3・週1+コースからネットコースへ変えられるのは、6か月ごとです。通う日数を変えるのは、3か月ごとにできます。

学校事務部の学費一覧には、ネットコースからコースを変えるときも、入学金が要ると書かれています。変えたいときの窓口は、メンター(生徒を担当する職員)です。学校事務部ではなく、メンターに相談するよう案内されています。

途中で変えたときの授業料の請求のしかたは、学費一覧には書かれていません。月割りの表があるので、変えた月からの分になると考えられます(当サイトの読み)。実際の額は、メンターに確かめてください。

コースの授業は、卒業の単位とは別

学校事務部の学費一覧では、週5・週3・週1+コースは「単位修得に関わらない授業を行うオプションコース」と書かれています。

オンラインキャンパスの授業に出ても、それだけでは卒業の単位になりません。卒業に必要な学習は、ネットコースと同じです。映像の授業を見て、レポートを出し、スクーリング(対面の授業)と試験を受けます。

学校のよくある質問にも、週5・週3・週1+コースの生徒もスクーリングが必要だと書かれています。2年次には、原則として本校のスクーリングに出ます。オンラインキャンパスを選んでも、スクーリングの日は会場まで行きます。

レポートの量はN高のレポートに、スクーリングの日数と費用はN高のスクーリングに書きました。

オンラインキャンパスを考えるときに、当サイトが大事だと考えること

オンラインキャンパスで払うのは、「決まった時間に、クラスで学ぶ場」の代金です。卒業のためのお金ではありません。卒業の単位は、どのコースでもネットコースの学習で取ります。

そのため、オンラインキャンパスにするかどうかは、「卒業できるか」ではなく、「決まった時間の授業や人とのやりとりが要るか」で決めると考えやすくなります(当サイトの読み)。

  • 家で1人で進めると、ペースが崩れやすい
  • 同じクラスの人と話す場がほしい
  • 近くにキャンパスがない、または通うのが体力的につらい

こういう場合は、オンラインキャンパスが合う可能性があります。

迷ったときは、ネットコースで入学して、あとからコースを足す道もあります。学校事務部の学費一覧によると、入学金はあとから足しても同じ2万2,000円です。授業料も月割りです。ただし、変えられるのは3か月ごとです。

決める前に確かめる4つ

N高のオンラインキャンパスを決める前に確かめる4つ。見ている情報が2025年度までのものでないか、1年目の合計(コースとネットコースとMacBook)、オンラインの授業の曜日と時間、ネットコースとの切り替えの時期(3か月ごと)
決める前に確かめる4つ。名前と年度を先に見ます。
  1. 見ている情報が、2025年度までのものでないか(2026年度から、名前と学費が変わった)
  2. 1年目の合計(コースの学費+ネットコースの学費+MacBook Air)
  3. オンラインの授業の曜日と時間(時間割の例はリアルと分けて書かれていない)
  4. ネットコースとの切り替えの時期(ネットコースからは3か月ごと。窓口はメンター)

よくある質問

Q. オンライン通学コースは、なくなったのですか?

A. 名前と形が変わりました。2026年4月から、週5・週3・週1+コースの「オンラインキャンパス」です。家から授業に出られる形は、今もあります。

Q. オンラインキャンパスに、入学試験はありますか?

A. ありません。書類選考だけです。筆記試験と面接があるのは、リアルキャンパスを選んだ場合です。

Q. オンラインキャンパスでも、スクーリングに行くのですか?

A. 行きます。卒業に必要なスクーリングは、どのコースでも同じです。2年次には、原則として本校のスクーリングに出ます。

Q. コースの学費に、就学支援金は使えますか?

A. 使えません。就学支援金が使えるのは、ネットコースの授業料の分だけです。コースの学費は対象外です。

Q. S高やR高にも、オンラインキャンパスはありますか?

A. あります。週5・週3・週1+コースは、N高・S高・R高に共通のコースです。募集要項も3校で共通で、学費は同じです。

まとめ

  • 「オンライン通学コース」は2025年度までの名前。今は週5・週3・週1+コースの「オンラインキャンパス」で、週5も選べる
  • ネットコースとの違いは、決まった時間のクラスの授業があること。入学試験はない
  • 4月に入学した年は、ネットコースの分と合わせて週5が70万円、週3が55万6,000円、週1+が28万円。ほかにMacBook Air(約16万円)
  • 授業料は月割り(週5で月5万円)。入学金とセキュリティーソフト代は最初の1回だけ
  • コースの授業は卒業の単位とは別。オンラインにするかは、授業や人とのやりとりが要るかで決める

N高グループの資料は、無料で請求できます。

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KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。

出典

  • N高等学校・S高等学校・R高等学校(学校法人角川ドワンゴ学園)「週5・週3 コース」「週1+ コース」(リアルとオンラインの選び方、学費の例、入学試験)、「週5・週3コースのタイムテーブル例」(授業の例、コース基本チケット)、「よくある質問」(ネットコースとの違い、リアルとオンラインの違い、授業の内容、コースの変更の時期、入学の時期、休むときの連絡、スクーリング、入学試験)。2026年11月6日確認
  • 同「N高グループ2026年4月新入学生の入学願書受付を開始」(2025年9月19日のお知らせ。2コースへの変更、選抜方法、リアルキャンパスの定員)
  • 同「2027年度 募集要項」p.3(週5・週3・週1+コースの学費の表、就学支援金の対象外、MacBook Air)
  • 同「単位制・通信制課程の3年間学費モデル」(ネットコースの3年間19万9,000円)
  • 同「学習ツール」(MacBookを買う時期)
  • 角川ドワンゴ学園 学校事務部のサイト「週5・週3・週1+コース」「オンライン通学コース」「コース変更」と、「週5・週3・週1+コース 学費一覧」(学費の分け方、入学の月ごとの初年度の学費、授業料の一覧、分割払い、請求書、定期券)。2026年11月6日確認
  • N高等学校ほか「オンライン通学コース」(2025年7月15日のページ。Internet Archive の保存版で確認。クラスと曜日、午前・午後の時間、学費の例)
  • N高グループ新聞「過ごし方はMUGE”N”DAI !!」(2026年3月18日。名前が変わることの注記)
  • 1か月あたりの授業料、MacBookを足した額、3年間の額は、上の資料を当サイトで計算したものです
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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