通信制高校

N高のレポート|1年次は12科目で67回、締め切りは6〜12月の毎月15日。落とした単位の取り直しは支援金の外になる

N高のレポート 回数と締め切り、落としたとき
杉野 一樹

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N高を考えている。ネットで自分のペースで進められると聞いた。でも、レポートはどのくらいの量なのか。出せなかったらどうなるのか。

そういう人に向けて、学校の公表している資料で分かることを並べます。

先に答えです。標準の履修では、1年次のレポートは12科目で67回です。締め切りは、6月から12月までの毎月15日に来ます。

回数は、学校の募集要項にある科目ごとの回数を当サイトで足しました。

期限までに出せないと、その科目の単位は取れません。取り直すことはできますが、時間とお金の両方がかかります。

この記事で分かること
  • 1年次は12科目・25単位で、レポートは67回。3年間で177回(普通科)
  • 締め切りは6〜12月の毎月15日。1年次は8月が13本で一番多い
  • 単位が取れる条件は、レポート・スクーリング・テストなど5つ
  • 落とした単位を取り直すと、就学支援金の74単位を超えた分は自分で払う
  • 2025年度の卒業者はN高で6,075人、退学者は388人
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先にN高グループの資料請求ページを見たい人は、こちらからどうぞ。

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先に答え:学年ごとのレポートの回数

N高グループの必修授業は、主に「ネット学習・スクーリング・テスト」の3つです。ネット学習は、映像の授業とレポートでできています。

学校の募集要項(2027年度)には、科目ごとのレポートの回数と、学年ごとに取る科目(標準履修モデル)が載っています。これを当サイトで足すと、次のとおりです。

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学年 普通科 普通科ベーシック
1年次25単位・67回25単位・67回
2年次24単位・55回25単位・62回
3年次25単位・55回24単位・64回
3年間74単位・177回74単位・193回

普通科ベーシックのほうが、3年間で16回多くなります。普通科だけが選べる科目(英語の「Global Communication」など)は、2単位でレポートが2回と少ないためです。

ほかの多くの科目は、1単位につき3回です。2単位の科目なら6回、4単位の科目なら12回になります。

通信制高校のレポートが一般にどのくらいの量かは、通信制高校のレポートは何回書くのかに書きました。

1年次の12科目

1年次は、普通科もベーシックも同じ科目です。

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科目 単位 レポート
現代の国語・言語文化・地理総合・歴史総合・公共・数学A・化学基礎各2各6回
数学I・英語コミュニケーションI各3各9回
情報I24回
体育I22回
総合的な探究の時間I11回

7科目×6回、2科目×9回、それに情報・体育・探究を足して67回です。

締め切りは毎月15日:1年次は8月が山

学校は、科目ごとの「通信教育実施計画」を公表しています。2026年度の計画では、レポートの提出期限はどの科目も6月から12月までの、毎月15日です。

2単位で6回の科目は、6・7・8・10・11・12月に1回ずつ。3単位で9回の科目は、8月と11月に2回ずつ出します。

これを1年次の12科目に当てはめると、月ごとの本数は次のようになります(当サイトの計算)。

締め切り 本数
6月15日10本
7月15日9本
8月15日13本
9月15日2本
10月15日10本
11月15日11本
12月15日12本

9月を除けば、毎月10本前後です。8月と12月に山が来ます。4月に入学した場合、1〜5月の締め切りはありません。

2027年度の締め切りは、入学後に学校の学習ポータル(N Lobby)で確かめてください。7月・10月・1月に入学した場合は、締め切りの月がずれます。

レポートの前に、映像授業と確認テストがある

レポートは、映像授業のまとめとして出すものです。オンラインで入力する形なので、郵送はありません。

実施計画には、評価の条件として次のことが書かれています。

  • その科目の、見るべき映像授業をすべて見ていること
  • 出題される確認テストに、すべて合格していること

つまり、締め切りの日にレポートだけを書けば済む形ではありません。映像を見る時間を含めて、月の予定を組む必要があります。

単位が取れる条件は5つ

学校のページでは、科目の単位が認められる条件を次のように書いています。どれも、その年度のうちに満たす必要があります。

  1. 科目ごとに必要なレポートを、期日までにすべて出している
  2. スクーリングの必要な時間に、すべて出ている
  3. テストで、合格の基準点以上を取っている
  4. 評定(成績)が2以上
  5. 必要な提出物を、すべて出している

これに加えて、その年度の学費をすべて納めていることが条件です。

テストは期末に年1回、指定された全国の会場で受けます。合格の基準点が何点かは、公表ページには書かれていませんでした。

スクーリングの日数と費用は、N高のスクーリングに書きました。

単位を落としたら:留年はないが、取り直しにお金がかかる

N高は単位制です。学年ごとに進級を決める形ではないので、「留年」という形にはなりません。

卒業の条件は、次の5つです。

  • 高校に3年以上在籍している
  • 必ず取る科目を、すべて履修している
  • 取った単位が、合わせて74単位以上
  • 特別活動の時間を満たしている
  • 在籍した期間の学費と諸費用を、すべて納めている

単位を落とした科目は、次の年度以降に取り直します。74単位にとどかなければ、3年で卒業できません。卒業の時期は3月・6月・9月・12月と案内されています。

取り直す単位は、就学支援金の外になる

ここが、入学前に知っておきたい点です。

国の就学支援金は、卒業まで74単位までです。この74単位は、取った単位ではなく、履修登録した単位で数えます。学校の就学支援金のページにそう書かれています。

標準履修モデルは、3年間でちょうど74単位です。1科目でも落として取り直すと、登録した単位は74単位を超えます。超えた分は、支援金が出ない計算です(当サイトの読み)。

N高の授業料は、1単位1万2,000円(普通科ベーシックは7,200円)です。取り直す単位にかかる授業料は、次のようになります(当サイトの計算)。

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落とした科目 普通科 普通科ベーシック
2単位の科目2万4,000円1万4,400円
3単位の科目3万6,000円2万1,600円
4単位の科目4万8,000円2万8,800円

さらに、卒業が4年目にずれこむと、在籍する期間が延びます。学校の3年間モデルでは、2年次以降に施設設備費5万円と教育関連諸費1万3,000円が毎年かかっています。期の途中で卒業する場合の扱いは、公表ページに見当たりませんでした。入学前の相談で聞いてください。

学費の全体はN高の学費に書きました。転入・編入では前の学校の登録単位も74単位に数えるので、N高への転入・編入も合わせて読んでください。

期限を過ぎたあとの扱い

締め切りを過ぎたレポートを、あとから出せるかどうかの決まりは、学校の公表ページには書かれていませんでした。

学校の公式ではありませんが、生徒が書く「N高グループ新聞」の記事(2023年6月、学園の職員の確認つき)には、7月入学の最終提出日は3月15日、10月入学は6月15日、1月入学は9月15日とあります。3年前の情報なので、決まりは入学後の案内で確かめてください。

遅れが出そうなら、その月のうちにメンターに相談するのが現実的です。N高では、どのコースの生徒にも複数のメンターがつき、レポートの進み具合を確かめています。

卒業した人・やめた人の数

「N高は卒業できるのか」は、学校が毎年公表する基本情報で見られます。2026年5月1日時点の数字です。

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学校 在籍者 前年度の卒業者 前年度の退学者
N高1万9,073人6,075人388人
S高1万3,213人5,575人333人
R高2,704人157人31人

N高の退学者388人は、在籍者の2.0%にあたります(当サイトの計算)。ただし、在籍者は2026年5月の数、退学者は2025年度の数なので、目安です。

学校は、2025年4月のお知らせで卒業率も出しています(N高とS高の合計、2024年度)。2022年度に入学した人のうち、2025年3月に卒業したのは86.14%です。3年次まで進んだ生徒に限ると、98.95%でした。

3つの卒業率の違いと、進路決定率94%の中身はN高の評判に書きました。

不登校のあとにN高で続けるために

不登校のあとに入学する場合、最初の壁は「毎月の締め切り」になりやすいです。

1年次は、9月を除いて毎月10本前後のレポートが来ます。家の予定に組み込むなら、次のように考えておくと動きやすくなります。

  • 締め切りは毎月15日。その前の週を、レポートの週と決める
  • 8月(13本)と12月(12本)は、ほかの予定を入れすぎない
  • 映像授業と確認テストに時間がかかる。レポートだけで見積もらない

レポートを手伝ってもらう講座もあります。N高の「+ONE授業」には、レポートの進め方を講師が支える講座があります。ただし、+ONEは別料金のチケット制です。

レポートが合わないと感じたら、通信制のほかの選択肢と比べる手もあります。通信制高校はやめとけと言われる理由に、続かなくなる場面をまとめました。

入学前に確かめる4つ

N高のレポートについて入学前に確かめる4つ。1年次のレポートの回数(標準で67回)、毎月の締め切り(6〜12月の15日)、遅れたときの扱い(入学前の相談で聞く)、取り直しの費用(支援金は74単位まで)
入学前に確かめる4つ。量と締め切りを先に見ます。
  1. 1年次のレポートの回数(標準で67回)
  2. 毎月の締め切り(6〜12月の15日)
  3. 遅れたときの扱い(入学前の相談で聞く)
  4. 取り直しの費用(支援金は74単位まで)

よくある質問

Q. レポートはスマホだけで出せますか。

A. 出せます。学校の案内では、ネットコースはスマートフォンかタブレットで、授業の受講からレポートの提出までできます。選ぶ授業によってはパソコンが要ります。

Q. レポートは郵送ですか。

A. 郵送はありません。学習アプリ「ZEN Study」から、オンラインで入力して出します。

Q. 1回でも締め切りを過ぎると、単位は取れませんか。

A. 学校の単位認定の条件は「必要なレポートを期日までにすべて提出」です。過ぎたあとの扱いは公表ページに書かれていないので、入学前の相談で聞いてください。

Q. 普通科ベーシックのほうがレポートは少ないですか。

A. 逆です。標準履修モデルでは、3年間で普通科177回、ベーシック193回です(当サイト集計)。ベーシックは授業料が安く、映像学習が中心になります。

まとめ

  • 1年次は12科目・25単位で、レポートは67回。3年間で177回(普通科)
  • 締め切りは6〜12月の毎月15日。1年次は8月が13本、12月が12本
  • 単位を取るには、期日までにすべて出すことが条件
  • 落とした単位の取り直しは、就学支援金の74単位の外。2単位で2万4,000円
  • 2025年度の卒業者はN高で6,075人、退学者は388人

N高のレポートは、自分のペースで進められます。ただし、締め切りは毎月来ます。月10本前後を、8月と12月の山も含めて家の予定に組めるか。入学前の相談では、遅れたときの扱いと、取り直しの費用を聞いておくと安心です。

ネット×リアルで高卒資格+進路実現!KADOKAWA・ドワンゴが贈る通信制高校【N高等学校】

KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。

出典

  • N高等学校・S高等学校・R高等学校(学校法人角川ドワンゴ学園)「2027年度 募集要項」p.4「教育課程について(標準履修モデル)」。科目ごとの単位数とレポート(添削)の回数、学年ごとの履修科目、合計74単位。2026年10月29日確認
  • 学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校「通信教育実施計画」(2026年度、情報公開のページ)。科目ごとの添削指導の回数と提出期限(6〜12月の15日)、評価の方法(映像授業の視聴と確認テストの合格、期末の試験 年1回)。2026年10月29日確認
  • N高等学校・S高等学校・R高等学校「必修授業」。必修授業の3つ、科目ごとの単位認定要件、卒業要件、入学と卒業の時期。2026年10月29日確認
  • N高等学校・S高等学校・R高等学校「よくある質問」「ネットコース」。レポートの提出方法、メンターの進み具合の確認、+ONE授業。2026年10月29日確認
  • N高等学校・S高等学校・R高等学校「高等学校等就学支援金および支給見込額の先引きについて」。1単位あたりの授業料、支給条件(74単位まで、履修登録単位で判定)、3年間学費モデル。2026年10月29日確認
  • 学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校・R高等学校「基本情報(2026年5月現在)」。在籍者数、前年度の卒業者数・退学者数。2026年10月29日確認
  • N高等学校・S高等学校・R高等学校「N高等学校・S高等学校 2024年度大学入試合格実績速報を公開」(2025年4月2日)。2024年度の卒業率(2025年3月31日時点、N高とS高の合計)
  • N高グループ新聞「レポートに関する疑問や不安を解消しよう!」(2023年6月12日)。入学月ごとの最終提出日(学校の公式ではない、生徒の記事)
  • 学年ごとのレポートの回数、月ごとの本数、取り直しの授業料、退学者の割合は、上の資料を当サイトで計算したものです
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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