通信制高校

高校中退してよかった? 後悔している人は23.7%、ただし時間とともに増えていました

高校中退してよかった?後悔は時間とともに増えていた
杉野 一樹

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高校を辞めてよかったのか。それとも人生が終わってしまったのか。

そう考えている人に向けて、国の調査でわかることを並べます。

先に答えです。中退を後悔していない人は46.9%、後悔している人は23.7%でした。

ただし、辞めてからの期間が長いほど、後悔する人が増えていました。

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この記事で分かること
  • 中退を後悔していない人は46.9%。後悔している人は23.7%
  • 辞めて3か月以内の人は10.7%、2年を過ぎた人は27.6%が後悔していた
  • 中退して2年以内に、30.8%は再び学校に在学している
  • あと何単位で卒業できるか知っていた人は37.0%だけ
  • 調査は平成22年のもの。中退後を追った国の調査はこれが中心
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の話です。

先に答え:後悔していない人は約半分

内閣府が、公立高校を中退した人に聞いた調査があります。対象は、辞めてからおおむね2年以内の人です。

答えた1,176人に「高校を辞めたことを後悔しているか」を聞いています。

答え 割合
後悔していない46.9%
どちらともいえない28.7%
後悔している23.7%

後悔していない人のほうが、後悔している人の約2倍です。

「高校中退してよかった」と感じる人は、少なくありません。

時間がたつと、後悔は増えていた

同じ調査で、辞めてからの期間ごとに答えが分けられています。

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辞めてからの期間 後悔している 後悔していない
3か月以内10.7%58.7%
4〜6か月22.4%46.8%
7〜12か月24.8%47.1%
13〜24か月24.7%46.3%
25か月以上27.6%42.1%

辞めた直後は、後悔している人が1割ほどです。

辞めて2年を過ぎた人では、27.6%に増えていました。

ただし、同じ人を追いかけた数字ではありません。期間の違う人たちを並べたものです。

辞めた直後の「よかった」は、次の道が決まる前の気持ちかもしれません(当サイトの読み)。

辞めたあと、何をしているか

いま何をしているかも聞いています。当てはまるものをすべて選ぶ形です。

いましていること 割合
働いている56.2%
学校に在学中30.8%
仕事を探している13.6%
特に何もしていない4.0%

働いている人の多くは、フリーターやパートでした。全体の43.4%です。

正社員として働いている人は、9.6%でした。

在学中のうち、いちばん多いのは通信制高校で15.3%です。全日制・定時制の高校は10.2%でした。

「人生終わり」ではない、と言える理由

中退して2年以内に、3割の人が再び学校にいます。辞めたところで、学び直しが止まるわけではありません。

別の学校に入った理由の1位は、「高卒の学歴がほしいから」で76.2%でした。

中退したあとに「高卒の資格は必要だ」と考えた人は、78.4%います。

多くの人が、高校卒業をもう一度目指しています。道の選び方は高校中退は年4万4,571人にまとめました。

知らないまま辞めた人が多い

同じ調査で、制度を知っていたかも聞いています。

あと何単位で卒業できるか知っていた人は、37.0%でした。

高卒認定試験を知っていた人は、64.2%です。

次の道を知らないまま辞めた人が多かった、と読めます(当サイトの読み)。

辞める前なら、在籍したまま別の学校に移る「転入」ができます。単位の引き継ぎと締切は通信制高校の転入・編入はいつまで?に書きました。

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不安と相談

将来について「不安」と答えた人は、合わせて69.5%でした。

辞めることを誰にも相談しなかった人は、21.9%います。

相談した人の相手は、親が90.0%、高校の先生が51.3%でした。

進路を決めるときの苦労で多かったのは、「適切な情報を得る方法」の19.2%です。

親の側から見ると

子どもが辞めると聞いて、泣きたい気持ちになる親もいると思います。

辞める前に相談した人の9割は、親に相談していました。親は、辞めるかどうかの話を聞く立場になりやすいということです。

一方で、進路で「保護者と意見が合わない」ことに苦労した人は16.2%いました。

辞めるかどうかより先に、次に入れる学校と時期を一緒に調べてください。知らないまま辞めた人が多いことは、数字に出ています。

この調査の限界

この調査は、平成22年に行われたものです。いまとは制度や学校の数が違います。

対象は公立高校の中退者で、回答したのは送られた人の44.4%でした。

通信制高校を辞めた人は含まれていません。

それでも、中退した人のその後を国が直接聞いた調査は、これが中心です。国立教育政策研究所の報告書も、そう整理しています。

辞める前に確かめる4つ

高校を辞める前に確かめる4つ。あと何単位で卒業か(知っていた人は37.0%)、高卒認定を知っているか(知っていた人は64.2%)、次に入れる学校と時期(転入なら在籍したまま移れる)、相談する相手(21.9%は誰にも相談しなかった)
辞める前に確かめる4つ。知らないまま辞めた人が多くいました。
  1. あと何単位で卒業か(知っていた人は37.0%)
  2. 高卒認定を知っているか(知っていた人は64.2%)
  3. 次に入れる学校と時期(転入なら在籍したまま移れる)
  4. 相談する相手(21.9%は誰にも相談しなかった)

よくある質問

Q. 高校を中退したら人生終わりですか。

A. 終わりません。中退して2年以内に、30.8%は再び学校に在学していました。

Q. 中退を後悔している人は多いですか。

A. 後悔している人は23.7%、後悔していない人は46.9%でした。

Q. あとから後悔することはありますか。

A. 辞めた直後より、時間がたった人のほうが後悔する割合が高くなっていました。

Q. 中退した人は、いま何をしていますか。

A. 働いている人が56.2%、学校に在学中の人が30.8%でした。

まとめ

  • 中退を後悔していない人は46.9%、後悔している人は23.7%
  • 辞めて3か月以内の人は10.7%、2年を過ぎた人は27.6%が後悔していた
  • 中退して2年以内に、30.8%は再び学校に在学。通信制が15.3%で最も多い
  • あと何単位で卒業できるか知っていた人は37.0%だけ
  • 辞める前に、単位と次の学校と時期を確かめる

出典

  • 内閣府「若者の意識に関する調査(高等学校中途退学者の意識に関する調査)報告書(資料版)」(平成23年3月)。国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)で閲覧(2026年9月25日)。調査対象は高校中退後おおむね2年以内の者、平成22年7月下旬〜9月30日、有効回答1,176人(44.4%)、通信制の中退者は集計から除外。高校を辞めたことを後悔しているか(はい23.7%・いいえ46.9%・どちらともいえない28.7%)、中退後経過期間との関係、現在していること(再カテゴリー:働いている56.2%・在学中30.8%ほか。内訳:フリーター・パート43.4%、正社員9.6%、通信制在学15.3%、全日制・定時制在学10.2%)、別の学校に入学したきっかけ(高卒の学歴がほしい76.2%)、中退後に高卒の資格は必要と考えた78.4%、高卒認定試験を知っている64.2%、卒業まであと何単位必要か知っている37.0%、辞める際の相談(しなかった21.9%、相談相手は親90.0%・高校の先生51.3%)、進路決定時の苦労(適切な情報を得る方法19.2%、保護者との意見16.2%)、将来への不安(やや43.4%・たいへん26.1%)
  • 国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター「高校中退調査」報告書(平成29年6月、令和元年12月一部改訂)。高校中退に関する国の調査の整理(文部科学省調査と内閣府調査)
  • 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」。高等学校の中途退学者44,571人
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杉野 一樹(ペンネーム)
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不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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