沖縄の通信制高校|本校を置く通信制の生徒は2万3千人で県内の全日制の半分超。県の補助は授業料ではなく通学費で、私立通信制も対象。公立は泊と宜野湾の2校
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沖縄で通信制高校を探すと、県内に本校がある8校の生徒の多さに驚くと思います。
県の統計では、生徒は合わせて2万3千人です。
先に答えです。沖縄の県独自の補助は授業料ではなく、通学費に出ます。私立の通信制も対象です。
非課税世帯などはバス・モノレールが無料になります。月1万5,000円を超える通学費には遠距離補助があります。
公立は那覇市の泊高校と、宜野湾市の宜野湾高校の2校です。
受講料は単位あたり310円で、初年度約3万円です。転入の出願方法は、二つの学校で違います。
- 県内に本校を置く通信制は8校2万3,145人で、全日制・定時制の4万2,544人の半分超。ただし本校所在地の数字
- 県独自の授業料補助はない。代わりに通学費支援(バス・モノレール無料)と遠距離等通学費補助(月1万5,000円超)があり、私立通信制も対象
- 公立は泊(日曜クラス・月曜クラス、協力校が宮古・八重山・久米島、定員250人)と宜野湾(日曜だけ、定員80人)
- 泊の転入は在籍校の校長が出願し、本人からは受け付けない。宜野湾の転入は入試説明会に出ないと出願できない

先に答え:沖縄は「授業料は国、通学費は県」。公立2校は転入の出願方法が違う
沖縄県企画部統計課の令和7年度の学校基本調査では、県内に通信制課程を置く学校は8校です。
公立の2校は、全日制・定時制との併置です。私立は6校で、内訳は次のとおりです。
- 独立校:5校
- 併置校:1校
生徒数は2万3,145人で、全日制・定時制の半分を超えます。
同じ年の全日制・定時制(本科)の生徒は、4万2,544人です。
ただし学校基本調査は本校の所在地で数えます。うるま市に本校を置くN高など、全国から生徒を集める広域校の数字が入っています。
沖縄には県独自の私立授業料補助がありません。県内の私立高校は、全日制で6校しかありません。
私立の構成比は9.2%です。全国の27.7%と比べて、私立が小さい県です。
代わりに沖縄が持っているのは、通学費の支援です。「授業料は国の就学支援金、通学費は県の支援」と読むと、沖縄の制度が整理できます。
公立の通信制は泊高校と宜野湾高校の2校です。どちらも受講料は単位あたり310円ですが、通う曜日と転入の出願方法が違います。
沖縄県の制度(2026年度):授業料補助はないが、通学費の支援が2つ
国の就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。
私立通信制は、年33万7,200円までです。
単位制なら、単位あたり1万3,668円までです。
県立の通信制は、通算74単位、年30単位までが対象です。
県独自の支援は、通学費に出る2つです。県立向けは教育委員会、私立向けは総務私学課が窓口で、内容はほぼ同じです。
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| 制度 | 対象 | 通信制 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金(国) | 所得制限なし。年額制は上限33万7,200円、単位制は1単位1万3,668円 | 対象 |
| 通学費支援(県) | 非課税世帯、児童扶養手当受給世帯、家計急変世帯など。自宅と学校の間のバス・モノレールが無料(専用OKICAまたは利用券) | 私立は「週1〜5日の通学が見込まれる」通信制が対象。県立は全日制・定時制 |
| 遠距離等通学費補助金(県) | 月の通学費が1万5,000円を超え、年収目安590万円未満(4人世帯)。定期券などの一部を補助 | 県立・私立の通信制が対象。学校が認めたフリースクール等の通学も対象 |
| 高校生等奨学給付金(国) | 2026年度から年収約490万円未満まで。授業料以外の費用 | 対象。ただし本校が県外だと対象外になる場合がある |
遠距離等通学費補助金は、在籍校が出席扱いにしているフリースクールなどへの通学も対象です。対象は中高生で、2023年度に始まりました。フリースクールへの通学費の支援は沖縄のフリースクールにまとめました。
2026年度の交付申請は、電子申請が原則です。受付の期間は次のとおりです。
- 申請期間:7月13日から12月31日
定期券を買ったあとに請求する形なので、先に申請を出しておく必要があります。
私立向けの奨学給付金は、2026年度から年収約490万円未満まで広がりました。県のページは注意を書いています。「サポート校が県内にあっても、本校の所在地によって対象外になる場合がある」という内容です。
働きながら通う人向けに、定時制・通信制の修学奨励金の貸与もあります。通信制は2名程度の募集で、教育支援課が窓口です。
公立は2校:泊は日・月と3島の協力校、宜野湾は日曜だけ
沖縄県立の通信制は、那覇市の泊高校と宜野湾市の宜野湾高校です。
国の一覧で見ると、在籍は2校で1,226人です。
どちらも単位制・2学期制です。違いは曜日、協力校、定員、転入の出願方法です。
卒業の条件は、3年以上の在籍、74単位の修得、特別活動の出席です。
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| 泊(那覇市) | 宜野湾(宜野湾市) | |
|---|---|---|
| スクーリング | 日曜クラス(8時45分〜16時)または月曜クラス(9時35分〜16時50分)に週1回 | 日曜だけ(8時45分〜16時10分)。別室登校なし |
| 協力校 | 宮古・八重山・久米島(本校とスクーリングの曜日が違う) | なし |
| 定員 | 250人(転編入含む、県全域) | 80人(転編再入学含む、県全域) |
| 転入の出願 | 在籍校の校長が転学照会と書類を提出。本人・保護者の出願は受け付けない | 出願前の入試説明会に出願者と在籍校の職員が必ず参加。不参加は出願できない |
| 入口 | 4月(一般・転編入)と10月(転編入) | 4月(一般・転編再入学)と10月(転編再入学) |
| 費用 | 受講料1単位310円。初年度約3万円、2年目以降約2万円 | 授業料1単位310円。初年度約3万円(体育着なしなら約2万円) |
| 電話 | 098-868-1237 | 098-942-2363(通信制直通) |
泊:日曜クラスと月曜クラス。転入は在籍校の校長が出願する
泊高校の通信制は、日曜クラスと月曜クラスがあり、どちらかに週1回通います。
協力校が宮古島、石垣島、久米島にあります。離島に住んでいても、本島に渡らずにスクーリングを受けられます。ただし本校とはスクーリングの曜日が違い、2026年度後期の協力校の募集は久米島と八重山だけでした。
転入学の出願は、在籍している高校の校長が転学照会と書類を提出します。本人や保護者からの出願は受け付けません。
編入学(中退した人)は本人が出願します。入学考査料はありません。
2026年度後期は、面接と書類審査で選考します。日程は次のとおりでした。
- 出願:6月30日と7月1日
- 合格発表:7月30日
合格者は4名でした。
火曜には本校で学習室を開放しています。バスケットボールや卓球、書道などの部活動もあります。相談は養護教諭、スクールカウンセラー、就学支援員が受けます。
宜野湾:日曜だけ。転入は入試説明会に出ないと出願できない
宜野湾高校の通信制は2012年度にできた学校で、全日制と併置です。
別室登校はありません。スクーリングの時間は次のとおりです。
- 毎週日曜:8時45分から16時10分
転入学は、出願の前に入試説明会に参加することが条件です。出願希望者と在籍校の職員が必ず参加します。
参加しないと出願できません。説明会の日は次のとおりです。
- 2026年度後期:7月21日
説明会では、教育課程表を使って卒業までの受講プランを個別に説明します。単位の状況によっては、今の学年と違う学年に配置されることもあり、その説明もここで受けます。
後期の日程は、次のとおりです。
- 出願:8月12日と13日
- 検査:8月22日
志願理由書はその場で作文として書き、面接があります。
一般入学(4月)の日程は、次のとおりでした。
- 説明会:1月8日
- 出願:2月2日と3日
再入学は、宜野湾の通信制を退学して6か月以上たった人が対象です。定員は80人で、県全域から入れます。
費用:受講料1単位310円で初年度約3万円。後期入学は半年で1〜2万円
沖縄の県立通信制の受講料は、条例で単位あたり310円です。就学支援金の対象なので、申請すれば実質0円です。
初年度の費用はどちらも約3万円です。学校納付金、教科書代、体育着代が中心で、宜野湾は体育着を買わなければ約2万円と案内しています。
泊に後期(10月)から入る場合は、半年分の費用です。
目安は1〜2万円程度です。
2年目以降は泊が約2万円で、体育着代がなくなる分だけ安くなります。
離島や北部からバスで通う場合は、前の章の通学費支援を先に確かめてください。授業料より通学費のほうが大きい家庭では、県の支援が効きます。
私立通信制の費用の見方:1万3,668円の線と、本校が県内の6校
私立の通信制は、授業料が「1単位いくら」で決まる学校が多いです。
国の就学支援金は、単位あたり1万3,668円まで出ます。
単位料がこれ以内なら、授業料は0円です。
沖縄には県の授業料上乗せがないので、残るのは1万3,668円を超えた分と、授業料以外の費用です。施設費、教材費、サポート費など、学校ごとに名前も額も違います。
文部科学省の一覧(2025年5月時点)で数えました。
県内に本校を置く私立通信制は、6校です。県内の人が対象の狭域校は、エナジックスポーツ高等学院だけです。
広域校は八洲学園大学国際(本部町)、N高(うるま市)、つくば開成国際(那覇市)です。ヒューマンキャンパス(名護市)と瑞穂MSC(石垣市)も広域校です。
学費の全体の見方は通信制高校の学費はいくら?に書きました。パンフレットの「実質無料」は、授業料だけの話かを確かめてください。
県内の通信制の数:8校2万3千人は「本校の所在地」の数字
県の統計では、令和7年度に県内に通信制課程を置く学校は8校です。生徒数は次のとおりです。
| 年 | 生徒数 |
|---|---|
| 令和7年度 | 2万3,145人 |
| 前の年 | 2万1,550人 |
前の年から、約1,600人増えました。
このうち実際に一科目以上を履修している人は、2万2,510人です。設置学科はすべて普通科です。
この数字は本校の所在地で数えたもので、県内に住む子の数ではありません。茨城の記事でも書いたとおり、広域校の本校がある県は通信制の生徒数が大きく見えます。
逆に、本校が県外にある広域校のキャンパスも県内にあります。奨学給付金は本校の場所で対象が決まるので、キャンパスの場所と本校の場所は分けて確かめてください。
学校の見分け方は全国共通。沖縄で足す2つ
通う回数、相談できる人、数字を出すか。見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ?に5つの質問を書きました。
沖縄で足す質問は2つです。
- 通学費の支援を使えますか。非課税世帯などはバス・モノレールが無料、月1万5,000円を超えるなら遠距離補助です。私立通信制も対象なので、学校に聞く前に県のページで要件を見ます
- 転入の出願は誰がしますか。泊は在籍校の校長、宜野湾は説明会に出た人だけです。在籍校の先生に早めに伝えないと、出願そのものができません

相談先:総合教育センターと市町村の窓口
不登校の相談は、沖縄市にある県立総合教育センターの教育相談室があります。電話と来所で受けます。教育相談専用ダイヤルは次の番号です。
- 教育相談専用ダイヤル:098-933-7537
県の適応指導教室「てるしの」は、県内全域の小中高生が対象です。保護者、学校、センターで方針を決めてから入級します。
市町村の窓口の電話番号は、次のとおりです。
- 那覇市教育相談課:098-941-7868
- 沖縄市の教育支援センター「すだち」:098-930-1336
- 名護市教育相談室:0980-53-3187
小中学生の教育支援センターは、市町村ごとに名前が違います。見つけ方は不登校の「支援センター」はどこ?に書きました。
高校生の転入は、在籍している高校が最初の窓口です。沖縄の公立2校は、どちらも在籍校を通す手続きです。
転入の考え方は通信制高校への転入は後悔する?に書きました。
注意:「沖縄県の補助が使えます」と説明されたら、それが授業料の補助か通学費の支援かを確かめてください。県独自の授業料補助はありません。通学費支援と遠距離等通学費補助は私立通信制も対象ですが、所得と通学日数の要件があります。
まとめ
- 沖縄に本校を置く通信制は8校2万3,145人で、全日制・定時制の半分超。ただし本校所在地の数字で、県内に住む子の数ではない
- 県独自の授業料補助はなく、通学費の支援が2つ。非課税世帯などはバス・モノレール無料、月1万5,000円超は遠距離補助。私立通信制も対象
- 公立は泊(日・月、協力校3島、定員250人)と宜野湾(日曜だけ、定員80人)。受講料1単位310円で初年度約3万円。転入は泊が在籍校の校長の出願、宜野湾が説明会参加が条件
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。PR
出典
- 沖縄県企画部統計課「令和7年度学校基本統計(学校基本調査報告書)」。通信制課程 8校(公立2校は併置、私立6校は独立5校・併置1校)、生徒23,145人(履修者22,510人)、前年度21,550人。全日制・定時制(本科)42,544人。県立59校・私立6校(9.2%、全国27.7%)
- 沖縄県教育委員会「県立高等学校の授業料減免制度」「授業料及び受講料の額」。通信制 受講料1単位310円(条例別表第1)
- 沖縄県教育委員会「高等学校等就学支援金・学び直し支援金」(2026年8月12日更新)。定時制・通信制は通算74単位・年30単位・48月
- 沖縄県教育委員会「バス・モノレール通学費支援」「遠距離等通学費補助金」、沖縄県総務私学課「沖縄県私立学校通学費支援のご案内」(2026年8月28日更新)「沖縄県私立学校遠距離等通学費補助金」。対象世帯、対象校、月1万5,000円超、年収目安590万円未満、申請期間
- 沖縄県総務私学課「令和8年度 私立高等学校等奨学のための給付金(7月1日基準日)」。年収約490万円未満、本校所在地による対象外の注意、申請7月13日〜9月30日
- 沖縄県教育委員会「令和7年度沖縄県高等学校定時制課程及び通信制課程修学奨励金貸与事業」
- 沖縄県立泊高等学校 通信制課程「令和7年度学校案内」「令和8年度後期転入学・編入学生徒募集要項」。定員250人、日曜・月曜クラス、協力校、受講料310円、費用、転入の出願手続き、後期の日程
- 沖縄県立宜野湾高等学校 通信制課程「学校案内」「令和8年度前期生徒募集要項(一般)」「令和8年度後期転編再入学募集要項」。定員80人、日曜スクーリング、授業料310円、費用、入試説明会の参加要件、日程
- 沖縄県立総合教育センター「教育相談」、那覇市教育相談課、沖縄市教育支援センター、名護市教育相談室
- 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)本校シート。沖縄県を所轄庁とする学校の数、設置者の種類、広域・狭域の別、在籍生徒数(当サイト集計)

