不登校

札幌の不登校支援|入口は2つ。学校を通すものと、親が直接電話できるもの

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。札幌で、どこに相談すればいいのか分からない。

学校には、まだ言いにくい。そういう方に向けて書きます。

先に答えです。札幌市の窓口には、学校を通すものと、親が直接電話できるものがあります。学校に言いにくいなら、後者から始められます。

この記事で分かること
  • 教育支援センターは在籍校を通して申し込む。教育相談室は親が直接電話できる
  • 教育相談室の来所相談は、2026年8月末の時点で1〜2か月待ちだった
  • 教育支援センターは、施設とサテライトを合わせて10区すべてに拠点がある
  • 市のフリースクール補助は、親ではなく施設に出る

先に答え:入口は2つある

札幌市の公式ページを読むと、申し込み方がはっきり分かれています。

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窓口 申し込み方 対象
教育相談室保護者が直接電話する小学生〜高校生
教育支援センター在籍校を通す市立の小中学生

教育支援センターのページには「利用にあたっては、在籍校へご相談ください。所定の手続きは、学校を通して行います」と書かれています。

教育相談室のページには「保護者の方が下記の連絡先まで直接お電話してください」と書かれています。

学校との関係が難しいときは、教育相談室の電話から始めるのが近道です。

教育相談室:親が直接電話できる。ただし来所は待つ

連絡先は次のとおりです。

  • 電話:011-671-3210
  • 受付:平日の日中
項目 内容
費用無料
対象札幌市内に住む小学生から高校生
相談日の扱い欠席・遅刻・早退にならない
メール受け付けていない

電話で話を聞いたうえで、必要なら来所の相談を提案される流れです。

来所相談は、1〜2か月先になる

ここは知っておいてください。来所相談は予約制で、すぐには入れません。

市のページには、2026年8月時点の空き状況が載っていました。

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相談室 場所 来所できる時期
まこまる南区真駒内9月中旬以降
リフレ白石区10月上旬以降
ちえりあ西区宮の沢10月中旬以降

3か所で最大1か月の差がありました。場所にこだわらなければ、早いところを選べます。

予約は2か月前から受け付けています。

また、1月から3月は次の年度の就学相談で混みます。迷っているなら、早めに電話だけでもしておくほうがいいです。

電話での相談は随時受け付けています。来所を待つあいだも、電話はできます。

夜や土日は、北海道の窓口が24時間つながる

市の教育相談室は平日の日中だけで、メールも受け付けていません。

夜や週末に話を聞いてほしいときは、北海道教育委員会の「子ども相談支援センター」があります。

項目 内容
電話0120-3882-56(無料)
時間毎日24時間
名前名乗らなくても相談できる
メール受け付けている(返信には時間がかかる)

北海道に住む小中高校生と、その保護者が対象です。札幌市民も使えます。

市の窓口と道の窓口は、どちらか一方に決める必要はありません。まず今夜は道に電話し、平日に市へ来所予約を入れる、という使い方ができます。

教育支援センター:10区すべてに拠点がある

教育支援センターは、学校に行けない小中学生が通う公的な場所です。通った日は欠席にも遅刻にもなりません。

札幌市には施設が6か所あります。さらに、施設のない4つの区にはサテライトがあります。

区 拠点
中央区大通西(2026年4月に伏見から移転)
北区新琴似
白石区白石
豊平区月寒
南区真駒内
西区宮の沢
東区・厚別区・清田区・手稲区サテライト(支援員が各区の会場へ出向く)

10区すべてに、なんらかの拠点があるということです。市の予算資料にも、サテライトは「教育支援センター未設置4区」での支援と書かれています。

開いている時間と休みは次のとおりです。

  • 時間:9時から15時15分まで
  • 休み:土日祝日

家から出られないなら、オンラインコースがある

家から出るのが難しい子ども向けに、メタバース(仮想空間)上の居場所もあります。

アバターで参加するので、対面だと緊張してしまう子でも始めやすい形です。これも申し込みは在籍校を通します。

全国の教育支援センターの仕組みは不登校の支援センターとはに書きました。

フリースクール:市の一覧に26施設。厚別区は0

札幌市は、市内のフリースクール等の一覧を公開しています。載っているのは26施設でした。区ごとに数えると、偏りがあります。

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区 一覧の施設数 公的な拠点
中央区8大通西
北区5新琴似
東区3サテライト
清田区3サテライト
豊平区2月寒
南区2真駒内
白石区1白石
西区1宮の沢
手稲区1サテライト
厚別区0サテライト

中央区に8施設、全体の3割が集まっています。

厚別区は一覧上0でした。

ただ、厚別区にも教育支援センターのサテライトはあります。民間が少ない区を、公的な拠点が補っている形です。

注意点が1つあります。この一覧は「市のアンケートに協力し、掲載に賛同した施設」です。札幌市内のすべてのフリースクールではありません。

市も、各施設の活動内容を保証するものではないと書いています。

市のフリースクール補助は、親ではなく施設に出る

札幌市には、2012年度からフリースクールへの補助金があります。ここは誤解しやすいので、はっきり書きます。

この補助は、施設の設置者に出るものです。保護者に直接お金が出る制度ではありません。

補助を受けられる施設には条件があります。

  • 非営利法人が運営していること(学校法人は除く)
  • 2年以上の活動実績があること
  • 学校と十分に連携していること
  • 小中学生を複数受け入れていること
  • 利用料が比較的低額で、その収入だけでは運営が難しいこと

年間の補助の上限は、子どもの人数で決まります。

  • 8人以下:160万円
  • 33人以上:320万円

見学のときに「市の補助を受けていますか」と聞いてみてください。条件に「利用料が比較的低額」「学校と連携」が入っているので、答えが1つの目安になります。

フリースクールの選び方そのものはフリースクールとはにまとめました。

通学定期券は、施設が申請していれば使える場合がある

フリースクールに地下鉄やバスで通う場合、通学定期券が使えるかもしれません。

ただし条件があります。札幌市交通局のページにはこう書かれています。

授業時間数などが学校と同等と認められ、施設が事前に申請した場合に限って、発行を認めることがあるという内容です。

つまり、親が窓口で頼んでも出ません。先に施設が交通局に申請している必要があります。

通うフリースクールが決まったら、「通学定期券の申請をしていますか」と施設に聞いてください。

学校の中には「相談支援パートナー」がいる

札幌市は、小中学校に相談支援パートナーを置いています。不登校やその心配がある子どもと家庭を、個別に支える人です。

教員や福祉の経験がある人、心理職を目指す大学生などが、有償ボランティアとして登録しています。

動き方は、学校の支援方針に沿ってです。学校と話せる状態なら、担任に「相談支援パートナーの支援を受けられますか」と聞けます。

注意

注意:教育支援センターは市立の小中学生が対象です。高校生は通えません。高校生の相談は教育相談室が受けています。通信制高校を考えているなら、札幌の通信制高校も見てください。

札幌で不登校の相談に最初に動く4つ。教育相談室に電話する、来所の予約を早めに入れる、学校と話せるなら教育支援センターの拠点を聞く、フリースクールを見るなら市の補助と通学定期券の申請を聞く
札幌で最初に動く4つ。学校を通さずにできることから始められます。

最初に動く順番

  1. 教育相談室に電話する(011-671-3210)。学校を通さずにかけられます。夜や土日なら道の0120-3882-56へ
  2. 来所の予約は早めに入れる。2026年8月末の時点で1〜2か月待ちでした
  3. 学校と話せるなら、教育支援センターとサテライトを聞く。10区すべてに拠点があります
  4. フリースクールを見るなら、市の補助と通学定期券を聞く。どちらも施設側の手続きです

まとめ

  • 札幌の不登校支援は、学校を通す窓口(教育支援センター)と、親が直接電話できる窓口(教育相談室)に分かれる
  • 教育相談室の来所相談は予約制で、2026年8月末時点では1〜2か月待ち。電話は随時できる
  • 教育支援センターは施設6か所とサテライト4区で、10区すべてに拠点がある。オンラインコースもある
  • 市のフリースクール一覧は26施設。補助は施設に出るもので、通学定期券も施設の申請が前提
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出典

  • 札幌市教育委員会「教育支援センター」(2026年9月7日更新)。施設6か所(月寒・白石・宮の沢・真駒内・新琴似・大通西)、教育支援センター伏見の移転(令和8年4月から大通西)、オンラインコース、サテライト(厚別区・東区・清田区・手稲区)、対象は市立小中学校の不登校児童生徒、通所日は欠席・遅刻・早退にならない、利用時間、申し込みは在籍校を通すこと
  • 札幌市教育委員会「教育相談のご案内」(2026年8月25日更新)。電話011-671-3210(平日9時〜17時)、対象は小学生から高校生、無料、相談日は欠席等にならない、保護者が直接電話すること、来所相談は予約制で2か月前から受付、ちえりあ・まこまる・リフレの3か所と8月25日現在の来所可能時期、1〜3月は就学相談で混み合うこと、Eメール相談は受けていないこと
  • 札幌市「フリースクール支援」(2026年7月9日更新)。札幌市フリースクール等民間施設事業費補助金(平成24年度から)の補助対象施設の要件と年間補助限度額
  • 札幌市「フリースクール等民間施設一覧」(2026年9月7日更新)。令和7年度のアンケートで掲載に賛同した26施設。区ごとの施設数は当サイトで集計
  • 札幌市交通局「通学定期券の購入方法」(2026年4月7日更新)。フリースクール等への通学定期券の発行条件
  • 札幌市教育委員会「相談支援パートナー事業」(2026年4月13日更新)
  • 北海道教育委員会「子ども相談支援センター」。電話0120-3882-56(毎日24時間・無料・匿名可)、メール相談、来所相談(要予約、道庁別館8階、10時〜16時、土日祝・年末年始休み)、対象は北海道在住の児童生徒と19歳未満の就学していない者及び保護者
  • 札幌市教育委員会「教育データ集2025」第1部第2章 教育予算。「市内6か所の教育支援センター」「教育支援センター未設置4区におけるサテライトでの支援」
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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