通信制高校

N高のメンターとは?担任との違い、面談で話すこと、相談のしかたを学校の資料で確かめた。教える先生とは別のチームで、どの生徒にも複数つく

N高のメンター。担任との違いと面談
杉野 一樹

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N高の案内によく出てくる「メンター」とは、どんな人なのか。担任の先生と同じなのか。面談では何を話すのか。

そういう人に向けて、N高の公式サイトと、学校が出している自己評価の報告書で確かめられることをまとめます。

先に答えです。N高のメンターは、生徒の見守りと相談を受け持つ教育スタッフです。教科を教える先生とは、別のチームです。コースにかかわらず、どの生徒にも複数のメンターがつきます。

この記事で分かること
  • メンターは、学習の進み具合の確認、面談、進路の相談をする人。教科の授業はしない
  • どの生徒にも「メインメンター」が1人いて、ほかのメンターとチームで見る
  • 面談はZoomで行う。回数は公表されていない
  • 勉強の中身の質問は教科の先生に、心の悩みはスクールカウンセラーにも相談できる
  • 2週間ごとの面談は、今は別料金の塾(N塾)のサービス
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学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の話です。

先にN高グループの資料請求ページを見たい人は、こちらからどうぞ。

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先に答え:N高で生徒に関わる人

N高・S高・R高(3校をまとめて「N高グループ」と呼びます)では、生徒に関わる人の役割が分かれています。学校の公式ページと自己評価の報告書から、役割ごとに並べました。

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呼び方 すること どのコースの人に
教科の先生スクーリングの授業、レポートの添削、試験全員
メンター学習の進み具合の確認、個人面談・三者面談、進路の相談、生活の指導全員(1人に複数)
TA(ティーチング・アシスタント)メンターの補助。面談で声をかけたり、授業を進めたりする通学コース(週5・週3・週1+)
スクールカウンセラー心と体の相談。相談した内容は、本人の許可なくメンターにも伝わらない全員

ふつうの高校の担任の先生は、授業もして、クラスの見守りもします。N高では、授業と見守りを別の人が受け持ちます。見守りと相談を受け持つのが、メンターです。担任に近いのは、どの生徒にも1人つく「メインメンター」です(当サイトの読み)。

担任との違い:教える先生とは別のチーム

学校の自己評価の報告書(令和7年度)には、先生の仕事を2つのチームに分けていると書かれています。

  • 教科を教えるチーム:スクーリングの授業、レポートの添削、試験
  • 日々の生徒のサポートと進路指導をするチーム:学校では「メンター」と呼ぶ

どの生徒にも「メインメンター」がいる

学校の自己評価の報告書によると、どの生徒にもメインメンターが1人つきます。メインメンターを含む複数のメンターがチームになって、1人の生徒を見ます。学校はこれを「複数メンター制度」と呼んでいます。

学校のスクールサポートのページには、相談の中身によって合うメンターをつける、とも書かれています。

メンターの採用に、教員免許の条件は書かれていない

学校の新卒採用の案内では、入った人を「教員」「職員」「メンター」のどれかに配属します。教員免許が要ると書かれているのは、教員に配属される場合だけです。応募は、教員免許があってもなくてもできます。

2026年5月1日時点で、N高の常勤の教育スタッフは474人です。このうち教員免許がある人は251人でした。

メンターがしてくれること

学習の進み具合を見る

N高の卒業に必要なネットの勉強は、映像の授業とレポートです。メンターは、生徒のレポートの出し具合を確かめています。

生徒の成績やレポートの進み具合は、学校のシステム「N Lobby(エヌロビー)」に出ます。N Lobbyの情報はメンターも見ています。保護者も、保護者用のN Lobbyで同じように確かめられます。

レポートの回数や締め切りは、N高のレポートにまとめました。

面談:Zoomで、学習・生活・進路の話をする

メンターとの面談は、Zoom(ビデオ会議のアプリ)で行います。面談には2つの種類があります。

  • 個人面談:生徒とメンターの2人で話す
  • 三者面談:保護者も入って話す

話す中身は、学習・生活・進路です。学校のページには「定期的に」行うと書かれていますが、どれくらいの間隔で行うかは公表されていません。

学校の採用ページでは、進路を担当するメンターの1人が仕事を紹介しています。生徒1人あたり25分の面談をZoomで行い、月に1回のガイダンスで学校生活や進路のサポートをしている、という内容です。これは取材したときの、その人の担当の話です。全員の面談が同じ長さとは限りません。

進路:書類の添削と面接の練習

進路のサポートとして、学校は次のことを挙げています。

  • 進路の相談と、メンター・生徒・保護者の三者面談
  • 志望理由書や履歴書の添削
  • 面接の練習(言葉づかい、身だしなみなどを何回か練習する)

ネットコースの人は、面接の練習もビデオ会議で行います。通学コースの人は、キャンパスで向かい合って行います。採用ページで仕事を紹介している進路担当のメンターは、3年次の担当として大学などへの推薦書も書くと話しています。

N高の進学のサポートは、N高からの大学進学にまとめました。

コースによって変わること

メンターがつくのは、どのコースも同じです。違うのは、会い方とサポートの厚さです。

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ネットコース 通学コース(週5・週3・週1+)
メンター複数つく複数つく
会い方ネットだけ。スマホやタブレットで面談まで終えられるキャンパスで会える。面談もある
TA学校のページに記載なしメンターの補助として、TAもつく
面接の練習ビデオ会議キャンパスで対面

通学コースには、ネットで通う「オンラインのキャンパス」もあります。オンラインのキャンパスを選んだ人は、面接の練習もビデオ会議で行います。

週1+コースの案内には、週に1日の登校で、メンターが卒業に向けた勉強の進み具合を見る、と書かれています。学校は、1人で勉強を進めるのが不安な人でも安心なコースとして案内しています。

コースの違いと学費は、N高のネットコースと通学コースにまとめました。

相談のしかた:Slack・メール・電話・Zoom

学校の「よくある質問」では、どのコースの生徒も、電話・メール・Slack(チャットのアプリ)・Zoomで相談できると書かれています。

学校の自己評価の報告書には、もう少しくわしく書かれています。

  • Slackで連絡できる
  • 生徒1人ずつに、学校のメールアドレスがある
  • 電話もできる(教職員には仕事用の携帯電話がある)

ネットで生徒どうしのトラブルが起きたときも、学校は「まずメンターに相談する」と案内しています。トラブルを担当する部署もあります。

相談の中身によって、相手を分ける

メンターのほかにも、相談できる相手がいます。中身によって分けると、話が早く進みます(当サイトの読み)。

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相談したいこと 相手 方法
レポートの問題が分からない教科の先生学習システムから質問する。任意で入れる「レポートサポートCH」でも質問できる
勉強が遅れている、進路を決めたいメンターSlack・メール・電話・面談
気持ちがしんどい、体調が心配スクールカウンセラー学校のコミュニケーションツール(ネットで相談)

学校の自己評価の報告書によると、保健や安全、生徒指導を受け持つ専門の部署もあります。そこには養護教諭(保健室の先生)のほか、常勤の公認心理師、臨床心理士、社会福祉士がいます。スクールカウンセラーに話した内容は、本人が許可しなければ、メンターにも伝わりません。

先生1人あたりの生徒は約40人

N高は毎年、在籍している生徒と教職員の数を公表しています。2026年5月1日時点で、N高の生徒は1万9,073人、常勤の教育スタッフは474人です。1人あたりにすると、約40人の生徒を見る計算になります(当サイトの計算)。

ただし、474人のうちメンターが何人かは公表されていません。メンター1人が何人の生徒を受け持つかも分かりません。

ほかの評判の数字は、N高の評判にまとめました。

2週間ごとの面談は、今は別料金のN塾

N高のネットコースのページには、オンラインコーチングで2週間ごとに面談を受けている生徒の話が載っています。ただし、その下に「オンラインコーチングは、2023年度よりN塾に統合しました」という注記があります。

N塾は、学校とは別に申し込む塾です。学費とは別にお金がかかります。今の「個別コーチングコース」は、次のとおりです。

項目 内容
受けられる人N高グループの生徒だけ
面談担当のコーチと月4回(週1回・30分)。Zoomで行う
授業料月額2万6,400円から(税込)
入会金2万6,400円(税込)
中身学習計画づくり、受験の対策、志望理由書や小論文の添削、面接の練習

学校のメンターとの面談に、別の料金がかかるとは書かれていません。週1回ほどの面談を受けたい人は、N塾まで含めて考える必要があります。

満足度:生徒の73.5%が満足

学校は、生徒と保護者にアンケートをとっています。2025年度の結果は、次のとおりです。

聞いたこと 満足と答えた割合
学校全体の満足度(生徒)73.5%
学習の満足度(生徒)71.3%
学校全体の満足度(保護者)76.3%

「入学して得られたもの」では、1位が「将来の夢・目標」、2位が「新しい趣味・興味」、3位が「信頼・尊敬できる仲間・友だち」でした。学校の自己評価の報告書には、「信頼・尊敬できるメンター・職員」も上位に入ったと書かれています。

メンターが替わることはある?

担当のメンターがいつ替わるのかは、公開されたページには書かれていません。

学校の採用ページのよくある質問では、職員の異動について「短い方は1年程度で異動されるケースもあります」と書かれています。全国転勤の可能性がある、とも書かれています。3年間ずっと同じメンターとは限らないと考えておくほうが安全です(当サイトの読み)。

メンターを変えてもらうための手続きも、公開されていません。気になる人は、説明会や個別相談で聞いてください。

メンターを見るときに、当サイトが大事だと考えること

N高のメンターは、相談に乗ってくれる人です。待っていれば毎日声をかけてくれる人とは、少し違います。

メンターは、どの生徒にも複数つきます。それでも、常勤の教育スタッフ1人あたりの生徒は約40人で、面談の回数も公表されていません。全日制の高校のように毎日顔を合わせる担任とは、関わり方が違います。

そこで、次の2つを意識すると使いやすくなります(当サイトの読み)。

  • 困ったときは、決まった面談を待たずに、Slackなどで自分からメンターに書く
  • 勉強の中身は教科の先生へ、気持ちの悩みはスクールカウンセラーへ、と相手を分ける

自分から連絡するのが苦手な人は、週1+コースや週3・週5コースも考えてみてください。キャンパスで顔を合わせる日が決まっていると、相談しやすくなります。

選ぶ前に確かめる3つ

N高のメンターについて選ぶ前に確かめる3つ。面談の回数と1回の長さ、メンターが替わるときの扱い、困ったときの連絡のしかた
選ぶ前に確かめる3つ。メンターとの関わり方は、説明会で聞けます。
  1. 面談の回数と1回の長さ(学校のページには「定期的」とだけ書かれている)
  2. メンターが替わるときの扱い(替わる時期や、変えてもらう手続きは公開されていない)
  3. 困ったときの連絡のしかた(Slack・メール・電話・Zoom。気持ちの悩みはスクールカウンセラーにも)

説明会や個別相談では、在校生やスタッフに直接聞けます。説明会の種類と申し込み方は、N高の説明会とオープンキャンパスにまとめました。

よくある質問

Q. N高のメンターと担任は、同じですか?

A. 似ていますが、同じではありません。ふつうの高校の担任は、授業も見守りもします。N高では、授業は教科の先生、見守りと進路の相談はメンターが受け持ちます。担任に近いのは、どの生徒にも1人つくメインメンターです(当サイトの読み)。

Q. メンターは、自分で選べますか?

A. 選べるとは書かれていません。学校のページには、相談の中身によって合うメンターをつける、と書かれています。

Q. 保護者も、メンターと話せますか?

A. 話せます。保護者も入る三者面談があります。保護者用のN Lobbyでは、学校からのお知らせや生徒の学習の様子を確かめられます。

Q. 勉強の分からないところは、メンターに聞けばいいですか?

A. レポートの問題の質問は、学習システムから教科の先生に送れます。「レポートサポートCH」という、任意で入れる場所でも質問できます。勉強が遅れているときの相談は、メンターにします。

Q. メンターと合わないときは、どうすればいいですか?

A. 担当を変えてもらう手続きは、公開されていません。どの生徒にも複数のメンターがついているので、ほかのメンターに相談する方法が考えられます(当サイトの読み)。言いにくいことは、スクールカウンセラーに話す方法もあります。

まとめ

  • N高のメンターは、学習の進み具合の確認、面談、進路の相談をする人。教科の授業はしない
  • どの生徒にもメインメンターがいて、複数のメンターがチームで見る
  • 面談はZoomで、学習・生活・進路の話をする。回数は公表されていない
  • 勉強の中身は教科の先生へ、気持ちの悩みはスクールカウンセラーへ、と相手を分けられる
  • 週1回の面談を受けたい人には、別料金のN塾(月額2万6,400円から)がある
  • 困ったら、決まった面談を待たずに自分から連絡する

N高グループの資料は、無料で請求できます。

ネット×リアルで高卒資格+進路実現!KADOKAWA・ドワンゴが贈る通信制高校【N高等学校】

KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。

出典

  • N高等学校・S高等学校・R高等学校「スクールサポート」(メンター制度、個人面談・三者面談、学習の進み具合の確認、スクールカウンセラー、N Lobby)。2026年11月5日確認
  • 同「ネットコース」「週5・週3 コース」「週1+ コース」(複数メンター制度、TA、コーチング、オンラインコーチングのN塾への統合の注記)。2026年11月5日確認
  • 同「よくある質問」(相談の方法、ネット上のトラブルへの対応、保護者へのお知らせ)。2026年11月5日確認
  • 同「進路サポート」(進路相談・三者面談、書類の添削、面接の練習)。2026年11月5日確認
  • 学校法人角川ドワンゴ学園「令和7年度 N高等学校 学校自己点検・評価報告書」(教科のチームとメンターのチーム、メインメンターと複数メンター制度、連絡の手段、専門の部署、レポートへの質問、生徒・保護者アンケート)。2026年11月5日確認
  • 同「基本情報(2026年5月現在)」(在籍者数、常勤の教育スタッフ数)。2026年11月5日確認
  • 角川ドワンゴ学園 採用サイト「新卒採用」(配属、教員免許、先輩教職員の紹介、ジョブローテーションと転勤)。2026年11月5日確認
  • N塾「個別コーチングコース」(対象、面談の回数と時間、授業料、入会金)。2026年11月5日確認
  • 1人あたりの生徒は、上の資料を当サイトで計算したものです
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杉野 一樹(ペンネーム)
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不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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