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大阪の通信制高校|学校数より先に「府の授業料支援の対象校か」で分かれる。対象は通信制17校、公立は桃谷高校の1校

大阪の通信制高校。先に確かめるのは府の支援の対象校か。分かれ道の前に立つ親子のイラストにタイトルを載せたアイキャッチ
杉野 一樹

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大阪で通信制高校を探すと、一覧サイトに十数校が並びます。梅田や難波にキャンパスがある学校も多く、どこから見ればいいのか分かりません。

先に答えです。大阪では、学校の数や人気より先に「大阪府の授業料支援の対象校かどうか」で費用が分かれます。

対象校なら、授業料は単位あたり1万2,030円まで無償です。

対象は通信制17校です。大阪にキャンパスがあっても、対象外の学校があります。

この記事で分かること
  • 大阪府の授業料支援は2026年度から所得制限なし。通信制は1単位1万2,030円が上限で、対象は府が指定した「就学支援推進校」だけ
  • 通信制の対象校は17校。大阪府内11校と、滋賀・京都・兵庫・和歌山の6校。広域通信制の多くは対象外
  • 公立は大阪府立桃谷高校の1校。年間の費用は4万円程度。府の相談窓口は「まいど」
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、大阪の話です。

先に答え:大阪では「推進校かどうか」が最初の分かれ目

国の就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。

私立通信制は年33万7,200円までです。これは全国どこでも同じです。

大阪府は、これに上乗せする制度を持っています。ただし、対象は府が指定した「就学支援推進校」に通う生徒だけです。同じ大阪のキャンパスに通っていても、推進校でなければ府の上乗せはありません。

本校が遠方の広域通信制に多い形です。

だから最初に確かめるのは、候補の学校が推進校の一覧に載っているかどうかです。一覧は大阪府のサイトにあります。この記事の次の節に、通信制の17校を書きました。

大阪府の授業料支援(2026年度):通信制は1単位1万2,030円まで

大阪府の制度を、国の制度と並べます。

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国の就学支援金 大阪府の支援(推進校のみ)
所得制限なし(2026年度から)なし(2026年度から)
私立通信制の上限年33万7,200円(1単位1万3,668円・年30単位まで)1単位1万2,030円まで無償。年30単位・通算74単位
私立全日制の上限年45万7,200円標準授業料63万円まで無償
支給期間(通信制)48か月48か月
住所の条件なし生徒と保護者が大阪府内
学校の条件対象校(ほぼ全部)府の就学支援推進校

通信制の上限は、「単位あたり1万2,030円」です。単位料がこれ以下の推進校なら、授業料はかかりません。

国の上限は、単位あたり1万3,668円です。府の上限より、少し高く見えます。

ただ、国は年33万7,200円で頭打ちです。

東京都と比べると、通信制の扱いが違います。東京都は都外認可の学校でも国と合わせて33万7,200円まで。大阪府は推進校に限る代わりに、単位ごとの上限で支えます。

国の制度の全体は通信制高校の学費はいくら? 2026年度から授業料はほぼ0円に書きました。

対象の通信制17校:大阪府内11校と、近隣の6校

大阪府が公表している推進校の一覧(令和6年度対象校)から、通信制を抜き出します。

大阪府内(11校)

  • 英風高等学校
  • 大阪つくば開成高等学校
  • 賢明学院高等学校(全日制と併置)
  • 向陽台高等学校
  • 神須学園高等学校
  • 秋桜高等学校
  • 天王寺学館高等学校
  • 長尾谷高等学校
  • 八洲学園高等学校
  • ルネサンス大阪高等学校
  • YMCA学院高等学校

近隣府県(6校)

  • 滋賀:ECC学園高等学校
  • 京都:京都長尾谷高等学校
  • 兵庫:相生学院高等学校、第一学院高等学校 養父校
  • 和歌山:慶風高等学校、高野山高等学校(全日制と併置)

一部の学校には「令和6年度の新制度のみ対象」の注記があります。年度で変わるので、申し込む前に府の一覧で確かめてください。

隣県の状況は滋賀の通信制高校と和歌山の通信制高校にまとめました。

この一覧にない学校は、大阪にキャンパスがあっても府の上乗せの対象外です。全国展開の広域通信制の多くが、ここに入りません。その学校を選ぶ理由があるなら、国の支援だけになることを承知で選びます。

公立は1校:大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程

大阪府の公立通信制は、桃谷高校の1校です。大阪市生野区にあります。

項目 内容
入学料500円
授業料最大9,900円(就学支援金で無償)
教科書・学習書など2万円程度
その他(諸会費など)3,000円程度
1年間の費用の概算4万円程度

登校は「週1日程度」で、必要なスクーリングを受けられます。出校する曜日は各自の状況に合わせて計画します。

卒業は74単位以上の修得と、3年以上の在籍です。

転入は前の学校と通算し、最長8年次までです。

費用だけなら、桃谷高校が最も低いです。ただし公立はこの学校だけなので、通える距離と、週1日程度でも通える状態かどうかで決まります。

私立の週5日通学型や、オンライン中心の型とは、通い方が違います。

私立と公立の1年の費用を並べる

推進校の私立、推進校でない広域校、公立の3つで、授業料の扱いを並べます。

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推進校の私立通信制 推進校でない広域通信制 公立(桃谷)
授業料1単位1万2,030円まで無償国の支援で年33万7,200円まで無償
残る授業料の例(1単位1万2,000円×25単位)0円0円(30万円は国の範囲内)0円
残る授業料の例(1単位1万5,000円×25単位)7万4,250円3万7,800円―
施設費・教材費など学校ごと学校ごと2万円程度
サポート校を使う場合対象外対象外―

注意点があります。単位料が1万2,030円を超える学校では、国の制度のほうが残る額が少ないことがあります。

上の例で、単位料が1万5,000円なら、国の支援のほうが残額は少なくなります。

つまり、府の上乗せが効くのは、単位料が1万2,030円以下の学校です。候補校の単位料を聞いて、どちらの制度で計算するかを確かめてください。

学校の見分け方は全国共通。大阪で足す2つ

通う回数、相談できる人、数字を出すか。学校の見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ? 言われる理由5つを数字で確かめて、やめたほうがいい学校の見分け方に5つの質問を書きました。

大阪で足す質問は2つです。

  1. 推進校ですか。「無償化の対象です」と言われたら、府の制度か国の制度かを聞きます
  2. スクーリングの会場は府内ですか。本校が遠い学校は、宿泊が要ることがあります。交通費と宿泊費は支援の対象外です
大阪で通信制高校を選ぶ前に確かめる5つ。候補校が大阪府の就学支援推進校の一覧に載っているか、生徒と保護者の住所が府内か、授業料以外の年間総額、スクーリング会場が府内か、無償化の対象と言われたら府の制度か国の制度かを聞く
候補が決まったら、この5つを順に確かめてください。1つ目が費用の分かれ目です。

相談先:大阪府不登校支援センター「まいど」

大阪府は2025年度に「大阪府不登校支援センター まいど」を開設しました。不登校の子と保護者のための窓口です。

場所は、大阪府教育センターの中です。

  • 住所:大阪市住吉区苅田4丁目13-23(5階)
  • 対象:政令市(大阪市・堺市)を除く、府内市町村立の小中学生
  • 支援:通所とオンライン。保護者の相談と情報提供
  • 電話:06-6694-3303

電話相談は、大阪府教育センターの「すこやか教育相談」もあります。

  • 電話:06-6607-7361
  • 受付:平日9時30分〜17時30分

大阪市と堺市は、それぞれの市の教育支援センターが窓口です。

高校生の進路の相談は、在籍している中学校か高校が最初の窓口です。

通信制への転入は、時期で引き継げる単位が変わります。通信制高校への転入は後悔する?に書きました。

説明会の使い方

大阪では、通信制の合同説明会が年に何回か開かれます。1日で複数の学校を比べられます。

聞くことは、この記事の順番と同じです。

  • 推進校か
  • 単位料はいくらか
  • スクーリングの会場と回数
  • 相談できる人がいるか
  • 前の年度に、何人が卒業して何人がやめたか

全部の学校を回る必要はありません。推進校か公立かで候補を2〜3校に絞ってから行くと、それぞれの学校で話を深く聞けます。

注意

注意:「大阪府の無償化の対象です」と説明されても、その学校が推進校の一覧に載っているかは自分で確かめてください。国の制度だけの学校もあります。一覧は「大阪府 就学支援推進校 一覧」で検索すると出ます。

まとめ

  • 大阪では、府の授業料支援の対象校(推進校)かどうかが最初の分かれ目。通信制は17校
  • 推進校なら授業料は1単位1万2,030円まで無償。公立の桃谷高校は年4万円程度
  • 相談先は「まいど」(府)と市町村の教育支援センター。説明会は候補を絞ってから
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出典

  • 大阪府「令和8年度以降の授業料支援制度について」。所得制限の撤廃、全日制の標準授業料63万円、通信制1単位1万2,030円、年30単位・通算74単位、支給期間48か月、府内在住と就学支援推進校の条件
  • 大阪府「私立高校生等就学支援推進校の一覧」(令和6年度対象校)。通信制17校(大阪府11校、滋賀県1校、京都府1校、兵庫県2校、和歌山県2校)
  • 文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(2026年6月16日)。私立通信制の上限33万7,200円、単位制1万3,668円・年30単位
  • 大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 公式サイト「通信制の授業料等」(令和3年度参考)、「通信制・単位制のしくみ」。入学料500円、授業料最大9,900円、年間概算4万円程度、週1日程度の登校、74単位・在籍3年以上
  • 大阪府教育庁「大阪府不登校支援センター『まいど』開設」(令和7年度)。所在地、対象、電話番号
  • 東京都の通信制向け助成は、東京都生活文化局「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」による
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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