不登校

江戸川区の不登校支援|区が「再登校=回復ではない」と書く。みらいサポート教室と、高校生も使える共育プラザ

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。江戸川区で、どこに相談して、どこに通えるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。江戸川区は、支援の段階を区のリーフレットで整理しています。

その中に、こう書かれています。「再登校=回復ではありません」。

この記事で分かること
  • 区のリーフレットは「再登校を目標にしない。大事なのは心身の回復」という立場で書かれている
  • みらいサポート教室は区内6か所。見学は行きたい教室に直接電話で申し込める
  • 高校生まで使える共育プラザのユースサポートは、7館のうち5館が募集を止めている
  • 家から出にくい小中学生には、アバターで参加するオンラインの居場所がある

先に答え:区のリーフレットが示す考え方

江戸川区教育委員会の教育相談センターは「不登校支援リーフレット」を出しています。「はじめに」の欄にこう書かれています。

不登校は「病気」や「問題行動」ではなく、一時的な「状態」です。

さらに、段階ごとの対応の最後に、こう書かれています。

「再登校=回復ではありません」。

再登校を目標にすると、登校のほかに目的がなくなってしまう。大事なのは心身の回復で、元気を取り戻せば子どもは自分で道を選んでいく。そういう趣旨です。

段階ごとに、勧める支援が違う

リーフレットは、子どもの様子を段階で分けて、それぞれに合う支援を挙げています。

子どもの様子 リーフレットが勧めること
時々学校を休むようになる話を聞いて休ませ、学校と相談する。スクールカウンセラーや校内の別室を使う
学校を休み続けるようになる休ませつつ、家庭で抱えずに学校や支援機関へ相談を始める
親や先生を強く責める言葉ではなく気持ちを受け取る。保護者自身の心の健康も大事にする
反応がなくなる関わりをなくさない。日常のやりとりや声かけを続ける

いまどの段階にいるかで、使う場所が変わるという見方です。以下、その場所を順に書きます。

みらいサポート教室:区内6か所、見学は直接電話

みらいサポート教室は、「やむを得ず登校できない」小中学生の居場所と学びの場です。以前は学校サポート教室と呼ばれていました。

教室 電話
ふなぼり03-3877-4529
こいわ03-3657-0353
しのざき03-5243-3342
にしかさい03-3878-8234
みなみかさい03-3689-5230
ひらい03-3682-8661

対象は、区内に住む不登校や不登校傾向の小学生・中学生です。見学したい教室に直接電話で申し込むと、面談や見学の日程を調整してもらえます。

項目 内容
活動日月〜金(祝日・年末年始を除く)
来る時間9時〜9時30分(遅れても大丈夫)
帰る時間15時〜16時
持ち物筆記用具、教科書、上履き、お弁当、水筒など

中身は学習の支援だけではありません。民間事業者による学習支援や、元学校の先生による授業があります。

グループ活動では、宿泊体験、職場体験、社会科見学、調理なども行います。

共育プラザのユースサポート:高校生まで。ただし5館は募集停止

江戸川区の共育プラザには「ユースサポート登録」があります。不登校ぎみ・不登校の子を一人ずつ支える仕組みです。ユースソーシャルワーカーやユースカウンセラーが中心になって支えます。

対象は、区内に住む小学生から高校生までです。高校生も使える点が、みらいサポート教室と違います。

区のページには、区立小中学校との連携で学校の出席日数として扱われることがあると書かれています。出席扱いの国の考え方は不登校の出席扱いに書きました。

7館のうち5館は、定員を超えて募集を止めている

2026年7月の時点で、次のように案内されています。

館 受付の状況
共育プラザ平井受付中
共育プラザ南篠崎受付中
小岩・葛西・南小岩・一之江・中央定員超過で募集停止(待機登録は受付)

各館20名程度の定員で、5館は空き待ちです。待機の登録はできますが、空きが出ることは約束できないとされています。

家から通える館の状況を、先に電話で確かめてください。見学も各館に直接申し込めます。

館 電話
共育プラザ平井03-3618-4031
共育プラザ南篠崎03-3678-8241

家から出にくいなら:バーチャルえどがわサポートルーム

家から出るのが難しい小中学生には、オンラインの3D仮想空間の居場所があります。アバターを選んで、名前やプロフィールを伏せたまま参加できます。

項目 内容
対象江戸川区立学校に在籍する小中学生
時間平日8時30分〜17時
申し込み在籍する区立学校から利用申請書をもらって出す
費用無料

支援員が見守る中で、交流したり、学習アプリで勉強したりできます。

相談したいとき:教育相談室は3か所

教育相談室は、来室しての相談と、専用の電話での相談があります。無料です。

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相談室 電話相談 来室相談の申し込み
グリーンパレス03-3655-820003-5662-7204
西葛西03-5676-328803-5676-2898
南篠崎03-3698-781103-3698-0433

受付時間は次のとおりです。

  • 平日の9時〜16時30分

時間外は、電話相談だけ留守番電話で受け付けています。

学校の中にも支えがあります。

  • 教室に入りにくい子の居場所「エンカレッジルーム」
  • 中学校を週1回まわる、不登校対応の巡回教員
  • 学校外での面談や家庭訪問もできる、スクールソーシャルワーカー

発達のことが気になるときは、区の発達相談室「なないろ」があります。知的障害を伴わない発達障害やその疑いのある子の相談に応じています。

連絡先は次のとおりです。

  • 電話:03-5875-5101

全国の教育支援センターの仕組みは不登校の「支援センター」はどこ?に書きました。

注意

注意:共育プラザのユースサポートは、定員を超えて募集を止めている館が多くあります。通えそうな館が空き待ちなら、みらいサポート教室やオンラインの居場所も並行して見てください。

江戸川区で不登校の相談に最初に動く4つ。教育相談室に電話、みらいサポート教室(区内6か所)に直接電話して見学、共育プラザの受付状況を確かめる(高校生まで・7館中5館が募集停止)、バーチャルえどがわサポートルームを在籍校に聞く
江戸川区で最初に動く4つ。相談と見学、高校生・家から出にくいとき。

最初に動く順番

  1. まず話したいなら、教育相談室の電話相談へ
  2. 小中学生なら、行きたいみらいサポート教室に直接電話して見学する
  3. 高校生、または放課後の居場所もほしいなら、共育プラザの受付状況を電話で確かめる
  4. 家から出にくいなら、在籍校にバーチャルえどがわサポートルームの申請書をもらう

まとめ

  • 江戸川区のリーフレットは「再登校=回復ではない」「大事なのは心身の回復」という立場で、段階ごとの支援を示している
  • みらいサポート教室は区内6か所。見学は行きたい教室に直接電話で申し込める
  • 共育プラザのユースサポートは小学生から高校生まで。2026年7月時点で7館中5館が募集停止
  • 家から出にくい区立小中学生には、アバターで参加する無料のオンラインの居場所がある
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出典

  • 江戸川区教育委員会 教育相談センター「不登校支援リーフレット」(2026年)。不登校は一時的な状態であること、段階に応じた基本的対応、「再登校=回復ではありません」の記載、各支援の概要(エンカレッジルーム、不登校対応巡回教員、スクールソーシャルワーカー、教育相談室、みらいサポート教室、バーチャルえどがわサポートルーム、発達相談室「なないろ」)
  • 江戸川区「みらいサポート教室(旧学校サポート教室)」(2025年4月1日更新)。対象、活動時間、主な活動内容、持ち物、6施設の電話と所在地、受付方法
  • 江戸川区「共育プラザ ユースサポート登録」(2026年7月21日更新)。対象(区内在住の小学生から高校生)、令和8年度の実施場所と定員、募集停止の館、出席日数としての扱い、見学の申し込み
  • 江戸川区「バーチャルえどがわサポートルーム」(2025年5月23日更新)。対象、開催日時、参加方法、費用
  • 江戸川区「教育相談室」(2025年11月26日更新)。対象、受付時間、来室相談と電話相談の電話番号
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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