不登校

名古屋市の不登校支援|フリースクール利用料の補助は9月30日まで。月謝ごとの補助額、戻る時期、フレンドリーナウとメタバース

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。名古屋市で、フリースクールの費用に補助はあるのか。どこに通えるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。名古屋市は令和8年度から、フリースクールの利用料を保護者に補助しています。所得制限はありません。

2026年度の申請には締切があります。

  • 申請の締切:9月30日まで

4月分の利用料までさかのぼれます。補助の額と、お金が戻る時期、公的な通い先を順に書きます。

この記事で分かること
  • 補助は利用料の4分の1(月1.1万円まで)。就学援助を受けている世帯は2分の1(月2.2万円まで)
  • どちらの区分も、月の利用料が4万4,000円で上限に届く
  • お金は立て替え。4〜9月分が戻るのは、12月末ごろの予定
  • オンラインだけ、夜や日曜だけ、県外の施設に通う場合は対象外

先に答え:補助は保護者に出る。所得制限はない

名古屋市教育委員会のフリースクール等利用料補助金は、保護者に出る補助です。対象は、次の条件に当てはまる家庭です。

  • 名古屋市立の小学校・中学校・特別支援学校(小・中学部)に在籍している
  • 保護者が名古屋市内に住み、フリースクールの利用料を払っている
  • 平日の日中(おおむね9時〜15時)に、施設に通っている

私立や国立の中学校、星槎名古屋中学校などに在籍している子は対象外です。市のQ&Aに、名前を挙げて書かれています。

欠席日数の条件はありません。ただし、不登校や不登校傾向の子を支えるための制度だと書かれています。

補助の額:月の利用料が4万4,000円で上限に届く

補助の割合は、就学援助を受けているかどうかで変わります。

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区分 補助の割合 1か月の上限
就学援助を受けている世帯など2分の122,000円
それ以外の世帯4分の111,000円

月の利用料ごとに計算すると、次のようになります。

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月の利用料 就学援助なし 就学援助あり
20,000円5,000円10,000円
30,000円7,500円15,000円
44,000円11,000円22,000円
60,000円11,000円(上限)22,000円(上限)

どちらの区分も、月の利用料が4万4,000円を超えると補助は増えません。

上限は子ども1人あたりの額です。

施設の割引を受けているときは、実際に払った額に割合をかけます。就学援助を受けていることが、市から施設に伝わることはありません。

入会金や交通費は対象外

補助の対象は、平日の日中に通うための利用料だけです。次の費用は対象になりません。

  • 入学金・入会金、体験の利用料
  • 施設整備費、教材費、行事の参加費
  • 通うための交通費、お弁当代

見学のときに、月の利用料とほかの費用を分けた明細をもらえるか聞いてください。あとの手続きが楽になります。

対象外になるのは「施設」より「通い方」

対象になる施設は、愛知県内にある民間の通所型の施設です。不登校の子の支援を主な目的にしていることが条件です。

市のQ&Aを読むと、施設そのものより通い方で外れる例が多く書かれています。

通い方 補助
通所が前提で、補助的にオンラインも使う通所の利用料は対象
オンラインだけのコース、オンラインスクール対象外
日曜だけ、夜間だけのコース対象外
県外の施設、土日祝の利用分対象外
放課後等デイサービス、学習塾、習い事対象外

オルタナティブスクールやインターナショナルスクールは、原則として対象外です。ただし、不登校支援が主な目的だと資料で確かめられれば、対象になることがあります。

施設が「補助の対象施設です」と案内することは、市が控えるよう求めています。対象かどうかは、申請のあとに市が書類や現地の確認で決めます。

申請の流れ:9月30日まで。お金が戻るのは12月末ごろ

令和8年度の手続きは、次の順番です。

時期 すること
9月1日〜30日交付を申請する(オンラインか郵送)
審査のあと交付決定の通知が郵送で届く
11月1日〜30日4〜9月分の実績を報告し、請求する
12月末ごろ4〜9月分が口座に入る
3月1日〜31日10〜3月分の実績を報告し、請求する
4月末ごろ10〜3月分が口座に入る

9月より後に通い始めた場合などは、次の日まで申請できます。

  • 申請の期限:令和9年2月15日

窓口への持ち込みはできません。

補助は立て替えが前提です。4月から払ってきた利用料も、戻るのは早くて12月末ごろになります。

施設と学校に頼む書類がある

申請には、施設に書いてもらう確認書(第2号様式)が要ります。住民票や本人確認の書類、口座の書類も付けます。

交付が決まったら、施設が毎月、通所状況報告書を学校と保護者に出します。実績を報告するときは、この報告書と領収書を付けます。

実績報告書には、在籍校の確認欄があります。保護者が学校に連絡して訪問し、記入と押印を頼みます。申請の時点では、学校に伝える必要はありません。

補助が2027年度も続くかは、市のQ&Aで「未定」とされています。

公的な通い先:なごやフレンドリーナウ

名古屋市の教育支援センターは、なごやフレンドリーナウです。浄心、笠寺、鶴舞、大曽根の4か所にあります。

申し込みの順番は、次のとおりです。

  1. 本人と保護者で、行きたい施設を見学する(電話で予約)
  2. 学校から申込書をもらい、書いて学校に出す
見学の予約 電話
浄心・笠寺052-521-9640
鶴舞052-262-2320
大曽根052-750-8971

最初は週1〜2日から始めます。

時間は午前か午後の2時間です。慣れてきたら、週5日通える小学部・中学部に移れます。

子どもと保護者は、それぞれ定期的に教育相談(1回50分)を受けます。

フレンドリーナウは電話相談をしていません。電話で相談したいときは、ハートフレンドなごやです。

  • ハートフレンドなごや:052-683-8222

中3で欠席が多いときの公立高校入試の配慮は、愛知県の不登校支援に書きました。

教育支援センターの全国の仕組みは不登校の「支援センター」はどこ?にまとめました。中学を出たあとの通信制は愛知の通信制高校に書いています。

家から出にくいなら:メタバースと「すらら」

家から出にくい市立小中学校の子には、教育用メタバースがあります。名前は「Nagoya Compass Campus」です。学校から借りたタブレットなどで、自宅から入ります。

項目 内容
開いている日月〜金(祝日と長期休みを除く)
時間10時〜16時(火曜と木曜は12時10分まで)
できること月・水・金のオンライン授業、アバター同士の会話
申し込み在籍する小中学校に相談する

小1から中3までの学習から、学年に関係なく選べます。メタバースの中で、オンライン教材の「すらら」も使えます。

すららのアカウントも、在籍校に申し出て受け取ります。インターネットの通信費は、家庭の負担です。

出席扱いの考え方は不登校の出席扱いに書きました。

注意
  • 補助の内容は令和8年度のものです。この記事は2026年9月13日に市の公式ページと補助金ポータルサイトで確かめました
  • 補助金の問い合わせは、補助金事務局(052-766-7519、平日9時〜18時)です
名古屋市で不登校の支援に最初に動く4つ。施設に確認書を頼んで9月30日までに利用料補助を申請(4月分までさかのぼれる)、平日の日中に通うコースか確かめる(オンラインだけ・夜や日曜だけ・県外は対象外)、フレンドリーナウの見学を予約、在籍校にメタバースとすららを聞く
名古屋市で最初に動く4つ。フリースクールの補助と、公的な通い先。

最初に動く順番

  1. フリースクールに通っているなら、9月30日までに補助を申請する(施設に確認書を頼む)
  2. これから探すなら、平日の日中に通所するコースか、月の利用料と他の費用が分かれているかを見学で聞く
  3. 公的な場所も考えるなら、フレンドリーナウの見学を電話で予約する
  4. 家から出にくいなら、在籍校にメタバースとすららを使いたいと伝える

全国の補助の形は不登校のフリースクールにまとめています。

まとめ

  • 名古屋市のフリースクール利用料補助は保護者に出る。所得制限なし、市立小中学校に在籍する子が対象
  • 補助は4分の1(月1.1万円まで)か、就学援助の世帯は2分の1(月2.2万円まで)。月4万4,000円で上限
  • 申請は9月30日まで。4月分までさかのぼれるが、戻るのは12月末ごろ
  • オンラインだけ、夜や日曜だけ、県外の施設は対象外
  • 公的な通い先はフレンドリーナウ4か所。見学のあと、学校から申し込む
  • 家から出にくい子は、メタバースとすららが使える。申し込みは在籍校
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出典

  • 名古屋市教育委員会「名古屋市フリースクール等利用料補助金(不登校児童生徒支援)」(2026年8月24日更新)。制度概要、補助対象者、対象施設、補助対象経費、補助率と月額上限、申請受付期間、問い合わせ先
  • 名古屋市「〈不登校児童生徒支援〉名古屋市フリースクール等利用料補助金ポータルサイト」(令和8年度)。事業概要(交付対象者・施設の要件)、申請から受給までの流れと期日、Q&A(所得制限なし、欠席日数の要件なし、対象外の学校、オンライン・夜間・日曜・県外の扱い、減免後の額、複数施設、学校確認欄、令和9年度以降は未定)、お知らせ「対象となる施設について」(9月4日追記)、フリースクール等事業者の方へ(支給時期、案内の表現)
  • 名古屋市教育委員会「名古屋市フリースクール等設置者補助事業」(2026年9月10日更新)
  • 名古屋市教育委員会「不登校児童生徒支援サイト(トップページ)」(2026年8月17日更新)。ハートフレンドなごや、校内の教室以外の居場所、Nagoya HEART Plan
  • 名古屋市教育委員会「なごやフレンドリーナウ(不登校の支援機関)」(2026年4月23日更新)
  • 名古屋市教育委員会「教育用メタバースを活用した不登校児童生徒支援」(2026年9月1日更新)、「民間オンライン学習プログラムによる学習支援」(2026年7月1日更新)
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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