不登校

杉並区の不登校支援|さざんか教室は学年で4教室。転学して通う「高井戸チャレンジクラス」と、2028年4月の学びの多様化学校

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。杉並区で、どこに相談して、どこに通えるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。杉並区の支援は、「在籍している学校を変えるかどうか」で大きく2つに分かれます。

在籍校のまま通うのが、教育支援センターのさざんかステップアップ教室です。高井戸中学校に転学して通うのが、高井戸チャレンジクラス(TCC)です。違いと入り方を順に書きます。

この記事で分かること
  • さざんか教室は4教室。学年で通える教室が決まり、小学1〜4年生は荻窪教室だけ
  • さざんか教室は、保護者が教育相談室に問い合わせるところから始まる
  • 高井戸チャレンジクラスは、高井戸中学校への転学。体験入級で6割以上の登校が目安
  • 学びの多様化学校は、2028年4月に高円寺南で開設予定

先に答え:在籍校のままか、転学するか

杉並区の資料は、不登校の支援を次のように位置付けています。

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支援 場所 学籍
校内別室在籍校の中在籍校のまま
さざんかステップアップ教室学校の外(4教室)在籍校のまま
高井戸チャレンジクラス(TCC)高井戸中学校の中高井戸中学校に転学
学びの多様化学校(2028年4月予定)旧高円寺図書館高南中学校の分教室

転学するかどうかは、子どもにとって大きな違いです。TCCは、入級が決まると高井戸中学校の生徒になります。

相談の入口は、区の教育相談室です。区内に住むか、区内の学校に通う小中学生と保護者が相談できます。

さざんかステップアップ教室:学年で教室が決まる

さざんかステップアップ教室は、杉並区の教育支援センター(適応指導教室)です。在籍校と情報を共有しながら、学習や体験活動をします。

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教室 対象 場所
荻窪教室小学生天沼3丁目
宮前教室小学5・6年生、中学生宮前5丁目
天沼教室中学生本天沼3丁目
和田教室中学生和田1丁目

小学1〜4年生が通えるのは、荻窪教室だけです。

小学5・6年生は、荻窪か宮前を選べます。

中身は、国語・数学・英語・理科・社会などの自習サポートと、心理士の心理相談です。軽スポーツや遠足、社会体験、調理などの行事もあります。

入り方:保護者が教育相談室に問い合わせる

さざんか教室は、在籍校ではなく教育相談室から申し込みます。

  1. 保護者が教育相談室に問い合わせる(折り返しの電話で、見学会の日程を決める)
  2. 親子で見学会に参加する
  3. 家で話し合い、通いたい気持ちが変わらなければ、もう一度連絡する
  4. 親子で教育相談室に行き、親子別々に面接を受ける
  5. 教育相談室が、さざんか教室が合うかを検討する

子どもの様子によっては、さざんか教室以外の支援を勧められることもあります。

教育相談室の申し込みは、区のサイトのフォームからもできます。10日たっても連絡がないときは、電話で確かめてください。

教育支援センターの全国の仕組みは不登校の「支援センター」はどこ?にまとめました。

高井戸チャレンジクラス(TCC):転学して、ゆとりのある時間割で通う

高井戸チャレンジクラス(TCC)は、不登校の生徒のためのクラスです。2024年4月に、高井戸中学校にできました。区の要項は「東京都型学びの多様化学校」と説明しています。

項目 内容
学籍高井戸中学校に転学する
人数各学年10名ほど
時間9時30分登校、14時50分ごろ下校。1日4コマ、週20コマ
授業と成績高井戸中学校と同じ内容。定期考査があり、評価・評定も付けられる

教室は別館にあり、通常の学級とは昇降口も別です。担任は正規の教員で、令和8年度は5人の体制です。

通学は徒歩か公共交通機関です。杉並区は、区全体で自転車通学を認めていません。

入級の目安:体験入級で6割以上の登校

対象は、杉並区に住む不登校、または不登校傾向の生徒です。

そのうえで、体験入級で6割以上登校できる意欲があることが目安です。

体験入級の期間は、2〜4週間ほどです。

入級までの流れは、次のとおりです。

  1. 在籍校の校長に、入級の希望を伝える
  2. TCCを見学する
  3. 子ども・保護者・教育委員会の三者面談をする
  4. 体験入級の申込書を、高井戸中学校に出す(在籍校の校長の同意欄が必要)
  5. 体験入級をする
  6. もう一度、三者面談をする
  7. 入級申請書を出し、教育委員会の入級審査会で決まる

中学生の募集の時期は、学年で違います。

  • 中学1〜2年生:随時募集
  • 中学3年生:1学期中だけ

小学6年生は、決まった時期に説明会と体験入級があります。

2026年度は7月に保護者説明会があり、体験入級は秋から冬にかけての予定です。

知っておきたいこと

  • 入級したら、卒業までTCCに在籍するのが前提です
  • 通常の学級に戻りたいときは、高井戸中学校ではなく、住んでいる学区の中学校に移ります
  • さざんか教室と一緒に使うこともできます(別に申し込みが必要)

TCCは、ある程度学校に通える生徒のためのクラスだといえます。まだ家から出にくいときは、さざんか教室や教育相談から始めるほうが合います。

学びの多様化学校:2028年4月に高円寺南で開設予定

杉並区は、学びの多様化学校を作る準備をしています。通常の学校より柔軟な時間割で、少人数の授業ができる学校です。

項目 内容
形高南中学校の分教室
場所旧高円寺図書館(高円寺南2丁目)
開設2028年4月の予定
人数全体で約50名を想定

区は2026年度に教育課程を検討し、文部科学省に設置を申請します。

開設の年に中学1年生になるのは、いま小学4年生の子です。

ここでの「いま」は、2026年度のことです。

家に来てくれる人、相談の窓口

家から出にくい子には、ふれあいフレンドがあります。教育や心理を学ぶ学生などが家を訪ね、話や遊びを通して関わります。

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窓口 電話 受付
教育相談室(来所相談の予約)03-6379-5491月水金土 9時〜17時、火木 9時〜19時
電話教育相談(名前を言わなくてよい)03-6304-3017平日 9時〜17時

学校の中には、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーもいます。在籍校に相談してください。

フリースクールに通う場合は、東京都の助成(月2万円まで)があります。支給の時期や都のオンラインの居場所は東京都の不登校支援に書きました。費用の目安は不登校のフリースクールにまとめました。

中学を出たあとの通信制は東京の通信制高校に、出席扱いの国の要件は不登校の出席扱いに書きました。

注意
  • TCCの募集時期や人数は、令和8年度の要項で書いています
  • 学びの多様化学校の開設時期や場所は、予定です
杉並区で不登校の支援に最初に動く4つ。教育相談室に電話かフォームで予約(さざんか教室の申し込みもここから)、学年に合うさざんか教室を確かめる(小1〜4は荻窪だけ)、高井戸チャレンジクラスは転学になることを家族で話す、中3なら1学期中に在籍校の校長に伝える
杉並区で最初に動く4つ。相談とさざんか教室、高井戸チャレンジクラス。

最初に動く順番

  1. まず教育相談室(03-6379-5491)に電話するか、フォームで予約する
  2. 学校の外に通う場所がほしいなら、さざんか教室の見学会を頼む(学年で教室が決まる)
  3. ある程度通えるなら、在籍校の校長にTCCの見学を相談する(転学になる点を家族で話す)
  4. いま小学4年生前後なら、2028年の学びの多様化学校の情報を追う

まとめ

  • 杉並区の支援は、在籍校のまま使う「さざんか教室」と、高井戸中学校に転学する「TCC」で違う
  • さざんか教室は4教室。学年で教室が決まり、小1〜4年生は荻窪教室だけ。申し込みは教育相談室から
  • TCCは1日4コマのゆとりある時間割。体験入級で6割以上の登校が目安。中3の募集は1学期だけ
  • 通常の学級に戻るときは、高井戸中学校ではなく学区の中学校に移る
  • 学びの多様化学校は2028年4月に高円寺南で開設予定(約50名)
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出典

  • 杉並区教育委員会「不登校支援事業」(2026年8月7日更新)。SSW、SC、さざんかステップアップ教室の対象、ふれあいフレンド、校内別室、高井戸チャレンジクラス、学びの多様化学校(分教室型、場所、開設時期、受入人数)
  • 杉並区教育委員会「さざんかステップアップ教室のご案内」。主な取り組み、各教室の対象と住所、利用までの流れ
  • 杉並区教育委員会「教育相談」(2026年5月29日更新)。対象、相談申し込み、開所時間、電話教育相談
  • 杉並区教育委員会「高井戸チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)」(2026年6月26日更新)と「令和8年度 高井戸チャレンジクラス『TCC』募集要項」「杉並区の不登校施策とTCCの位置付け」。対象、入級までの流れ、募集スケジュール、時程、学習指導と評価、Q&A(学籍、自転車、転籍、併用)
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杉野 一樹(ペンネーム)
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不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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