不登校

仙台の不登校支援|フリースクールへの交通費を市が補助。バスは半額、車の送迎も対象、ただし距離の条件がある

杉野 一樹

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子どもがフリースクールに通い始めた。毎日の送り迎えやバス代が重い。仙台市に支援はあるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。仙台市には、フリースクールなどに通うときの交通費を補助する制度があります。

所得の条件はありません。車での送迎も対象です。

ただし、距離の条件と、学校が出席扱いにしていることが必要です。

この記事で分かること
  • 仙台市はフリースクールと教育支援センターへの交通費を補助する。所得の条件はない
  • バス・地下鉄は運賃の半額。車の送迎は1kmあたり10〜12円
  • 小学生は片道3km以上、中学生は片道6km以上が条件。市立の学校に在籍していることも必要
  • 相談は「多様な学び相談ダイヤル」。土曜も受け付けていて、名前を言わずに相談できる

先に答え:仙台市は「交通費の一部」を補助する

フリースクールへの自治体の支援は、自治体によって形が違います。このシリーズで見てきたものを並べます。

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自治体 支援の形 所得の条件
札幌市施設の運営費を補助―
岡山市利用料の半額を保護者に(月1万円まで)なし
沖縄県バス・モノレール代を無料化(中高生)あり
仙台市交通費の一部を補助(小中学生)なし
相模原市利用料を月2万円まで(上限内は全額)なし

仙台市は、利用料ではなく交通費に出る形です。沖縄県と違って、所得の条件はありません。

対象になる条件

仙台市の要綱では、次の条件がそろった場合に補助が出ます。

条件 中身
住所と学校仙台市に住み、仙台市立の小中学校などに在籍している
通い先フリースクールなどの民間施設、または市の教育支援センター
出席扱い校長が、通所した日を出席扱いにできること
距離自宅から施設まで、小学生は片道3km以上、中学生は片道6km以上

市税を滞納していないことも条件です。

教育支援センターへの通所も対象になる

ここは仙台市の特徴です。市の教育支援センターへの通所も、補助の対象になります。「児遊の杜」とサテライト「杜のひろば」です。

公的な場所に通う場合でも、距離の条件を満たせば交通費が出ます。

距離の条件に注意

小学生は片道3km、中学生は片道6kmが線です。近くの施設に通う場合は対象になりません。

距離は「最も合理的かつ経済的な経路」で数えます。地図アプリで経路の距離を先に確かめておくと、申請の前に見当がつきます。

市立の学校に在籍していることが条件

要綱の対象は、仙台市立の小学校・中学校・中等教育学校前期課程・特別支援学校に在籍する子です。

私立や国立の学校に在籍している場合は、この補助の対象になりません。

いくら出るか:交通手段で計算が変わる

補助の額は、月ごとに通所した日の数で計算します。

交通手段 補助の計算
バス・地下鉄など運賃の2分の1×通所した日数。1か月の定期代が上限
保護者の車での送迎往復の距離×1kmあたり10〜12円×日数。往復40kmが上限
施設のスクールバス費用の2分の1×日数。月7,500円が上限

車での送迎が対象になるのは、このシリーズで仙台市だけでした。送り迎えをしている家庭には効く制度です。

車の単価は距離で変わります。

往復の距離 1kmあたり
20kmまで10円
20〜30km11円
30km以上(40kmまで)12円

たとえば往復20kmを送迎すると、一日あたり200円です。

月に16日通えば、3,200円になります。

交通手段を組み合わせる場合は、主な手段1つだけが対象です。

申請は3か月ごと。まとめて出す

申請は、3か月分をまとめて、その次の月に出します。

通所した期間 申請する月
4〜6月7月
7〜9月10月
10〜12月1月
1〜3月4月

2026年7月からオンライン申請ができるようになりました。かかる日数の目安は、次のとおりです。

  • 申請から審査の終わりまで:およそ30日
  • 請求から振り込みまで:およそ14日

後払いなので、通所の記録と利用履歴を残しておいてください。ICカードの利用履歴は、スマホで撮った画像でも使えます。

問い合わせ先は、次のとおりです。

  • 仙台市教育支援センター:022-303-6551

利用料の助成は、2026年4月の時点では挙がっていない

仙台市には、市民から市への要望と市の回答を公開するページがあります。

2026年4月、ある市民がフリースクールの助成金制度を求める要望を出しました。オンラインのフリースクールも含めた要望です。

市の回答が挙げたのは3つです。校内の居場所「ステーション」の拡充、オンライン授業の配信、フリースクールの交通費助成でした。

利用料そのものの助成には触れていません。

この時点で、フリースクールの費用に関わる市の制度は交通費の補助が中心ということです。

学校の中の居場所「ステーション」:75校にある

仙台市は、教室に入りづらい子の居場所を学校の中に置いています。「ステーション(在籍学級外教室)」です。

ステーションのある学校の数は、2026年度の時点で次のとおりです。

  • 小学校:20校
  • 中学校:55校

専任の担任の先生が配置されています。

学校には行けるが教室に入れない段階なら、在籍校にステーションがあるか聞いてください。

相談先:多様な学び相談ダイヤルは土曜も受け付ける

登校の不安や、学校以外の学びの場を相談できるのが「仙台市多様な学び相談ダイヤル」です。電話番号は次のとおりです。

  • 電話:022-725-2595
曜日 受付時間
月・水・木・金9時〜17時30分
火・土9時〜17時

土曜も受け付けています。名前を言わずに相談することもできます。対象は仙台市に住む小中学生と保護者、市立小中学校の先生です。

教育支援センターへの通級を希望するときなどは、名前や学校名を聞かれることがあります。

教育支援センターと親の会

教育支援センター「児遊の杜」とサテライト「杜のひろば」では、相談と通級ができます。杜のひろばは市内に8か所あります。

保護者向けには「親の会」が月2回ほど開かれています。市と共同宣言を結んだ民間団体との共催の回もあります。

家から出にくい中学生向けに、メタバースを使った居場所「杜のひろば・C-リンク」もあります。

宮城県の窓口や高校生の相談先は仙台の通信制高校の「相談先」にまとめています。

注意

注意:交通費の補助は、校長が出席扱いにできる日の通所だけが対象です。フリースクールに通い始めたら、早めに在籍校と出席扱いの話をしてください。

仙台市のフリースクール等交通費補助を受ける前に確かめる4つ。仙台市立の学校に在籍しているか、自宅から施設まで小学生3km・中学生6km以上あるか、在籍校が出席扱いにしているか、通所の記録と利用履歴を残しているか。まず相談したいなら多様な学び相談ダイヤルへ
仙台で交通費の補助を受ける前に確かめる4つ。学校、距離、出席扱い、記録。

最初に動く順番

  1. まず相談したいなら、多様な学び相談ダイヤルへ(022-725-2595)。土曜も受け付けています
  2. 学校に行けるなら、ステーションがあるか在籍校に聞く
  3. フリースクールに通うなら、出席扱いと距離の条件を確かめる。小学生3km、中学生6km
  4. 通所の記録と利用履歴を残し、3か月ごとに申請する

まとめ

  • 仙台市はフリースクールと教育支援センターへの交通費を補助する。所得の条件はない
  • バス・地下鉄は運賃の半額、車の送迎は1kmあたり10〜12円。小学生は片道3km以上、中学生は6km以上が条件
  • 市立の学校に在籍し、校長が出席扱いにできる日の通所が対象。申請は3か月ごとで後払い
  • 相談は多様な学び相談ダイヤル(土曜も・匿名可)。学校の中には「ステーション」が75校にある
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明光義塾が運営するオンラインのフリースクールです。家から参加するので通所の交通費はかかりません。出席扱いの実績があります。資料請求をしても入会の義務はありません。PR

出典

  • 仙台市「仙台市フリースクール等学校外施設通所児童生徒に係る交通費補助に関する要綱」(令和6年3月29日教育長決裁)。対象となる児童生徒(仙台市立の学校に在籍し仙台市に住所を有する者)、学校外施設(教育支援センター等及びフリースクール等)、補助対象日(校長が出席扱いとすることができる日)、距離要件(児童片道3km以上・生徒片道6km以上)、補助対象経費の算定(公共交通機関は2分の1、自家用車は1kmあたり10円・11円・12円で往復40km上限、スクールバスは2分の1で月7,500円上限)、四半期ごとの申請
  • 仙台市教育支援センター「フリースクール等学校外施設通所に係る交通費補助事業」(令和8年度チラシ)。オンライン申請の開始(令和8年7月1日)、各期の申請期間、審査約30日・交付約14日、問い合わせ先
  • 仙台市「登校に不安や悩みを抱えている児童生徒への支援」(2026年8月26日更新)。ステーション(令和8年度 小学校20校・中学校55校)、児遊の杜と杜のひろば(市内8か所)、親の会、メタバース事業、多様な学び相談ダイヤル(022-725-2595、受付時間、対象、匿名可)
  • 仙台市「市民の声『フリースクールの助成金制度について』」(受付・回答 令和8年4月)
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杉野 一樹(ペンネーム)
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不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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