不登校

静岡市のフリースクールと不登校支援|県の名簿に市内21施設。出席扱いは市のガイドラインで、家の学習は2時間で1日

静岡市のフリースクール。市内21施設と出席扱いの目安
杉野 一樹

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静岡市で、学校に行きにくい子の通い先を探している。フリースクールはどこにあって、通えば出席になるのか。

そういう保護者に向けて、静岡市と静岡県の公表資料でわかることを並べます。

先に答えです。県の連携名簿に載っている静岡市内の民間施設は、21施設です。

出席扱いの目安は、静岡市がガイドラインにまとめています。

この記事で分かること
  • 県の連携名簿76施設のうち、静岡市内は21施設
  • 出席扱いは校長の判断。施設から学校への報告は月1回程度
  • 授業の時間帯に使う放課後等デイサービスも、出席扱いの対象
  • 家やオンラインの学習は、2時間で1日と数える
  • 保護者向けの利用料の補助は、市のページで見当たらない
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「いま」の話です。

県の連携名簿:静岡市内は21施設

静岡県教育委員会は、公的な教育機関と連携する民間施設の名簿を公開しています。県が施設を訪ねたうえで、名簿に載せるかを決めます。

名簿には76施設が載っています。所在地ごとに、当サイトで数えました。

所在地 施設数
静岡市21
浜松市17
そのほかの県内34
県外(オンラインなど)4

静岡市内の施設は、県内でいちばん多い21施設でした。

静岡市の21施設を、名簿に登録された年度で分けると次のとおりです。

登録年度 施設数
令和5年度5
令和6年度7
令和7年度5
令和8年度4

毎年、新しい施設が加わっています。名簿は、県の不登校支援ポータルサイトで見られます。

名簿に載る施設は、県の訪問を経ています。見学先を絞るときの最初の目安になります(当サイトの読み)。

出席扱い:静岡市のガイドライン

静岡市は令和7年12月に、出席扱いのガイドラインを定めました。決めるのは校長で、ガイドラインはその目安です。

フリースクールなどの民間施設については、次のような目安が並んでいます。

  • 不登校の子の社会的な自立に向けた相談・指導が、主な目的である
  • 入会金や利用料がはっきりしていて、保護者に知らされている
  • 受け入れのときに、面接などで子どもの状況をつかんでいる
  • 施設から学校へ、活動の様子を定期的に知らせている(月に1回程度)

学校の側は、年度に1回以上、施設を訪ねることになっています。

出席扱いの対象になる活動は、学習でなくても構いません。ガイドラインにそう書かれています。

授業の時間帯の放課後等デイサービスも対象

ガイドラインのQ&Aは、放課後等デイサービスにも触れています。

授業の時間帯に利用した場合も、出席扱いの対象になります。施設が学校と家庭の両方と連携していることが条件です。

国の加算の要件と利用料の上限は放課後等デイサービスと不登校にまとめました。

出席扱いと判断できない例

ガイドラインは、判断できない例を2つ挙げています。

  • 家庭の協力が得られず、学校が子どもの状況をつかめない場合
  • 義務教育の制度を前提としない独自の教育を行う施設を選んでいる場合(インターナショナルスクールなど)

国の考え方は不登校の出席扱いにまとめました。

家やオンラインで学ぶ場合:2時間で1日

外に通えない子にも、出席扱いの道があります。静岡市のガイドラインは、日数の数え方まで決めています。

学び方 1日と数える目安
しずおかバーチャルスクール1日に2時間程度の活動
自宅でのICTなどの学習1日に2時間以上の学習
学校の対面指導を受けた日その日を1日と数える

短い日は、何日か分を合わせて2時間ほどになれば1日と数えます。

バーチャルスクールは、県の教育委員会が運営する仮想空間の居場所です。入室の記録だけで活動がない日は、対象になりません。

家庭で用意した教材を使うとき

市販の教材や通信教育でも、対象になります。条件は、保護者が学習の日時と内容を書面で学校に伝えることです。

学校による定期的な対面指導も要ります。家庭訪問や面談のことです。

家で学ぶ子は、時間と記録が分かれ目になります(当サイトの読み)。

オンラインのフリースクールは、どちらの扱いか

オンラインのフリースクールが相談や指導をしている場合は、民間施設として判断されます。

教材の提供だけなら、自宅でのICT学習として判断されます。

市の居場所:教育支援センターは3教室

静岡市の教育支援センターは、3つの教室を開いています。通った日は、出席扱いになります。

教室 場所
ふれあい教室葵区駿府町(中央体育館3階)
かがやく教室駿河区中野新田(大里複合施設)
はばたく教室清水区港町(キララシティ2階)

入口は面談の相談です。保護者が電話か専用フォームで申し込みます。見学や体験は、随時受け付けています。

学校の中にも居場所があります。静岡市は令和8年度に、全ての小中学校に校内サポートルームを置くとしています。

学びの多様化学校:末広中学校分教室

静岡市は令和8年4月に、学びの多様化学校を開きました。末広中学校の分教室で、葵区の新通小学校の校舎にあります。

項目 内容
生徒数34名(令和8年4月時点)
年間の授業時間850時間(標準は1,015時間)
授業の1コマ45分

令和9年度の入学の募集は、次のとおりです。

項目 内容
対象いまの小学6年生
募集人数16名程度
申請の受付令和8年11月16日〜30日

いまの中学1年生と2年生の追加募集は、行われません。

全国の学びの多様化学校の数と、ほかの市の例は学びの多様化学校とはに書きました。

費用:県の補助は施設に出る

静岡県には、フリースクールへの補助があります。受け取るのは施設で、保護者ではありません。

補助は、対象経費の半額以内です。運営主体ごとに、年100万円が上限です。

保護者向けの利用料の補助は、静岡市のページでは見当たりませんでした。

通信制高校の学費のことは静岡の通信制高校に書きました。

家から参加できるオンラインのフリースクールも、通い先の候補になります。

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明光義塾が運営するオンラインのフリースクールです。出席扱いの実績があります。資料請求をしても入会の義務はありません。PR

動く前に確かめる4つ

静岡市で不登校の通い先を探す前に確かめる4つ。県の連携名簿に載っているか(市内は21施設)、学校への報告(月に1回程度が目安)、家で学ぶ日の数え方(2時間で1日。記録を残す)、月謝と入会金(保護者向けの補助は見当たらない)
動く前に確かめる4つ。出席扱いは校長が決めます。
  1. 県の連携名簿に載っているか(市内は21施設)
  2. 学校への報告(月に1回程度が目安)
  3. 家で学ぶ日の数え方(2時間で1日。記録を残す)
  4. 月謝と入会金(保護者向けの補助は見当たらない)

よくある質問

Q. 静岡市にフリースクールの利用料の補助はありますか。

A. 市のページでは見当たりませんでした。県の補助は施設に出るものです。

Q. 名簿に載っている施設なら、出席扱いになりますか。

A. 決めるのは在籍校の校長です。市のガイドラインが目安になります。

Q. 家で勉強した日は、出席になりますか。

A. 条件を満たせばなります。2時間以上の学習と、学校の対面指導が目安です。

Q. 浜松市の支援は?

A. 浜松市の不登校支援に書きました。

まとめ

  • 県の連携名簿76施設のうち、静岡市内は21施設
  • 出席扱いは校長の判断。施設から学校への報告は月1回程度が目安
  • 授業の時間帯の放課後等デイサービスも、出席扱いの対象になる
  • 家やオンラインの学習は、2時間で1日と数える
  • 県の補助は施設向け。保護者向けは市のページで見当たらない

出典

  • 静岡県教育委員会「民間施設(フリースクール)等との連携について」(2026年9月25日更新)と「公的教育機関と民間施設等の連携協議会名簿(令和8年9月24日現在)」。名簿への登載の手順、民間施設等76の名称・自治体・登録年度。所在地別と登録年度別の数は当サイトで数えた
  • 静岡市教育委員会「静岡市不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月)。民間施設の判断の目安、活動状況報告(1か月に1回程度)、学校の施設訪問(年度に1回以上)、放課後等デイサービス、出席扱いと判断できない例、しずおかバーチャルスクールと自宅でのICT学習の日数換算、オンライン型フリースクールの扱い
  • 静岡市「静岡市の不登校支援」(2026年9月11日更新)。教育支援センター、校内サポートルーム(令和8年度に全ての小中学校)、民間施設との連携
  • 静岡市「静岡市教育支援センター」。3教室の場所、面談相談の申し込み、見学と体験
  • 静岡市「学びの多様化学校」(2026年9月15日更新)。末広中学校分教室の概要、年間総授業時数850時間、令和9年度入学生徒の募集(16名程度、申請受付11月16日〜30日)、現中学1・2年生の追加募集なし
  • 静岡県「フリースクール運営費助成制度」(2026年9月14日更新)。補助率2分の1以内、1運営主体あたり年100万円上限
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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