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郡山の通信制高校。25か所のうち、本校が福島県内にあるのは4か所です

杉野 一樹

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郡山で通信制高校を探すと、駅の周りにキャンパスがいくつも出てきます。福島市やいわき市を入れれば、さらに増えます。

先に答えです。郡山市の拠点は25か所ありますが、本校が福島県内にあるのは4か所だけです。

これはお金に直結します。福島県の授業料減免は、県内に本校がある学校の生徒が対象だからです。

この記事では、文部科学省の一覧を1件ずつ数えた結果と、県の制度の条件を並べます。

学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、福島の話です。

福島の通信制は、本校4校と拠点93か所でできている

通信制高校には2つの場所があります。学校そのもの(本校)と、生徒が通う拠点です。

福島県に本校を置く通信制は4校です。

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学校 設置 所在地 定員/在籍
県立郡山萌世公立郡山市駅前1,600/1,128
尚志私立郡山市大槻町1,000/979
大智学園株式会社立双葉郡川内村1,500/978
東日本国際大学附属昌平私立いわき市800/698

4校を合わせた在籍は3,783人です。

もうひとつが拠点です。正式には通信教育連携協力施設といい、県内に93か所あります。

93か所は全国で14位です。

東京の505か所には及びません。

それでも長野の129か所、広島の118か所に続く規模で、東北では飛び抜けています。

この2つの違いは近くの通信制高校はどう探す?にまとめました。

郡山の25か所のうち、県内に本校があるのは4か所

郡山市の拠点25か所を、本校がどこにあるかで分けました。

本校が福島県内なのは4か所。残る21か所は本校が県外です。

在籍で見ると差はもっとはっきりします。郡山の在籍1,222人のうち、本校が県内の学校に通っているのは311人です。

残る911人は、本校が県外の学校に通っています。

割合にすると74.6%です。

県内に本校がある4か所はこうなっています。

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拠点 本校 定員/在籍
郡山キャンパス尚志300/311
安積高校県立郡山萌世160/0
安積黎明高校県立郡山萌世160/0
郡山高校県立郡山萌世160/0

実質的に動いているのは尚志の郡山キャンパス1か所です。県立郡山萌世の会場は3か所です。

どの会場も、枠が160人ずつありながら在籍0人でした。

県立を選ぶなら、会場ではなく本校の郡山駅前に通う形になりそうです。公立の中身は公立の通信制高校はどんなところ?にまとめました。

県全体でも同じ形です。93か所のうち、本校が県内なのは36か所です。

残る57か所は県外です。

県の授業料減免は「県内に本校がある学校」だけ

なぜ本校の場所を気にするのか。福島県の制度がそこで線を引いているからです。

福島県の「高校生等に対する修学支援について」というページには、冒頭にこう書かれています。「福島県内に本校がある私立学校の生徒を対象としていますので、ご注意ください」。

つまり、郡山にキャンパスがあっても本校が県外なら、県の授業料減免の対象から外れる可能性があります。制度の名前は私立高等学校等授業料減免制度です。

減免の額は小さくありません。生活保護世帯は年額546,000円が上限です。

生活保護を除く年収450万円以下の世帯は、年額471,000円が上限になります。

通信制も対象に入っています。ただし条件が2つあります。県内居住者に限ることと、本校が県内にあることです。

支援の期間は全日制が36月、通信制は48月です。通信制のほうが長く見てもらえます。

ここは自己判断で終わらせないでください。入ろうとしている学校か、県の私学・法人課に確認してください。

  • 県の私学・法人課:024-521-7048

「うちは県の減免の対象になりますか」と聞けば答えが出ます。

入学料と端末代は、全日制だけ

同じページに、もう2つの支援が書かれています。こちらは対象が違います。

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支援 額 対象の課程
授業料支援546,000円/471,000円全日制・通信制
入学料支援50,000円/25,000円全日制のみ
端末購入費支援60,000円/20,000円全日制のみ

世帯ごとの額は次のとおりです。

  • 入学料支援:生活保護と非課税世帯が50,000円、年収590万円未満が25,000円
  • 1人1台端末の購入費支援:非課税が60,000円、年収620万円以下が20,000円

どちらも対象学校種は「高等学校(全日制)」で、通信制は入っていません。

端末は、通信制のほうが必要なはずです。レポートをオンラインで出す学校も多く、入学時に買うことになります。それでも支援は全日制の新入生だけ、というのが今の条件です。

県ごとの補助の違いは通信制高校の学費が安いのはどこ?にまとめています。

25か所のうち14か所は、在籍0人

郡山の拠点をもうひとつの角度から数えました。在籍者数です。

郡山では、在籍0人の拠点が56.0%でした。

県全体でも同じ傾向です。全国と並べると次のとおりです。

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範囲 拠点 在籍0人 割合
郡山25か所14か所56.0%
福島県全体93か所50か所53.8%
全国4,340か所1,685か所38.8%

福島県全体は、全国より15ポイント高いことになります。

拠点が20か所以上ある都道府県で並べると、福島は全国2位でした。

1位は青森の54.3%です。青森の事情は八戸・青森の通信制高校に書きました。

在籍0人は、必ずしも問題ではありません。その年は生徒がいないだけ、という場所もあります。

ただし探す側から見ると意味があります。名前が一覧に出ていても、そこに生徒がいるとは限らないということです。

郡山では、大学や専門学校が会場として登録されている例が多くありました。日本大学工学部、郡山女子大学、国際医療看護福祉大学校などです。こうした場所は、スクーリングの日だけ使う会場であることがあります。

見学に行く前に、その拠点の在籍者数と、先生が常駐しているかを聞いてください。

在籍が多い拠点は次のとおりです。

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順 拠点 在籍
1番目尚志の福島キャンパス(福島市)579人
2番目尚志の郡山キャンパス311人
3番目開志学園の国際アート&デザイン大学校(郡山)298人

福島には、全国に15校しかない「株式会社立」がある

一覧をもうひとつの角度で見ると、福島に珍しい学校があります。

通信制の本校323校を設置者で分けました。

  • 公立:81校
  • 私立:227校
  • 株式会社立:15校

福島の大智学園高等学校は、その15校のひとつです。

双葉郡川内村にあり、定員1,500人に対して在籍978人です。

東北で株式会社立の通信制は、この1校だけです。

株式会社立というのは、学校法人ではなく株式会社が設置している学校のことです。国の特区制度でできた仕組みで、数が限られています。

就学支援金は国の制度なので、設置者が誰でも使えます。ただし県独自の補助については、県のページに株式会社立の扱いが書かれていません。気になる場合は県に確認してください。

郡山市・福島市の相談先

学校を選ぶ前に、相談できる場所があります。

郡山市には総合教育支援センターがあり、適応指導教室「ふれあい学級」を置いています。郡山市桑野のニコニコこども館5階です。

連絡先と受付は次のとおりです。

  • 電話:024-933-8081
  • 受付:午前8時30分から午後6時まで
  • 休み:第3土曜とその翌日、祝日、年末年始

不登校、ひきこもり、学校生活、友人関係、学習や進路の相談ができます。ふれあい学級に通えない子ども向けに、自宅の近くの公共施設で開く「方部分室」もあります。

福島市にも教育委員会の相談窓口があります。まずは在籍している中学校の先生に聞くのが早いです。

学校を決めてから相談するより、決める前に相談したほうが選択肢が増えます。進路の書類や出席の扱いは、いま在籍している学校を通したほうが早く進むことが多いからです。

決める順番

ここまでの内容を、確かめる順に並べました。

郡山・福島で通信制を選ぶ前に確かめる5つ。その学校の本校が福島県内にあるか調べたか、入学料と端末代は自腹だと知っているか、その拠点にいま何人いるか聞いたか、面接指導ができる拠点か確かめたか、キャンパスの数だけ見て選べると思うのは注意
福島では「本校がどこにあるか」でお金が変わります。

順番はこうです。まず本校がどこにあるかを調べる。次に県の減免の対象になるかを聞く。

そのうえで、通う拠点に何人いるかを確かめます。福島ではこの順番が効きます。

問い合わせで聞くこと

  • この学校の本校は福島県内にありますか
  • 県の授業料減免の対象になりますか
  • この拠点はいま何人が在籍していますか
  • スクーリングはどこで、年に何日ありますか

まとめ

郡山と福島の通信制について、数えてわかったことを並べます。

郡山市の拠点25か所のうち、本校が福島県内にあるのは4か所です。

在籍1,222人のうち911人は本校が県外の学校に通っています。

県の授業料減免は「県内に本校がある私立学校の生徒」が対象です。額は年間471,000円から546,000円なので、ここは必ず確認してください。

同じ県の制度でも、入学料支援と端末購入費支援は全日制だけが対象です。

郡山では、25か所のうち14か所に在籍者がいませんでした。

県全体では93か所中50か所です。

割合は全国2位の高さです。

福島には全国に15校しかない株式会社立の通信制が1校あります。

資料を集めるところから始めるなら、広い区域の学校もひとつ見ておくと比べやすくなります。

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数字は文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」の詳細検索用エクセルをもとに集計しました。2025年5月現在の数字です。

学費は福島県「高校生等に対する修学支援について」によります。

  • ページの更新日:2026年6月15日
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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