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徳島の通信制高校|県内本校の私立はみのり高校1校で76人。県内最大の拠点は愛媛の未来高校の徳島学習センター(定員430に606人)。公立は徳島中央の1校で日曜と木曜

杉野 一樹

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徳島で通信制高校を探すと、徳島駅の周りに「学習センター」や「キャンパス」が並びます。本校が県内にある学校は、そのうちほとんどありません。

先に答えです。徳島の通信制の受け皿は、公立の徳島中央高校1校と、本校が県外にある広域校の学習センターです。県内に本校を置く私立は、三好市のみのり高校だけです。

県内で最も生徒が多い通信制の拠点は、愛媛の未来高校の徳島学習センターです。文科省のデータで定員430人に606人が在籍しています。県の授業料補助は全日制だけで、通信制には出ません。

この記事で分かること
  • 文科省データでは県内に本校を置く通信制は公立1校(徳島中央202人)と私立1校(みのり高校76人)。サテライト施設は22か所に795人
  • 最大の拠点は未来高校(愛媛)の徳島学習センターで定員430人に606人。トライ式、穴吹学園、みのりの阿南が続く
  • 徳島中央は日曜と木曜のスクーリング、募集定員は「制限なし」。転入・編入は出願前のガイダンスが必須で、在籍校の教頭が申し込む
  • 県の授業料軽減補助は要綱の別表が「全日制課程」を種別としていて、通信制は対象外
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、徳島の話です。

先に答え:受け皿は公立1校と、本校が県外の学習センター。県の補助は通信制に出ない

文科省の「分かる・見つかる通信制高等学校」のデータで見ます。データは2025年5月時点のものです。

徳島県に本校を置く通信制は2校です。

公立の徳島中央高校(徳島市北矢三町)が定員600人に202人です。

私立のみのり高校(三好市井川町)は定員840人に76人です。みのり高校は全国から入れる広域校ですが、県内の在籍は小さいです。

一方で、県内にはサテライト施設が22か所あり、795人が在籍しています。

最大は徳島市佐古にある未来高校の徳島学習センターで、定員430人に606人です。未来高校の本校は愛媛県松山市にあります。

つまり徳島で通信制を選ぶことは、公立の徳島中央か、本校が県外の広域校のどちらかを選ぶことです。県独自の授業料補助は通信制に出ないので、私立の授業料は国の就学支援金だけで計算します。

徳島県の制度(2026年度):授業料軽減補助は全日制だけ

国の就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。私立通信制の上限は次のとおりです。

  • 年額:年33万7,200円まで
  • 単位制の場合:単位あたり1万3,668円まで

徳島県には「私立高等学校等授業料軽減事業補助金」があります。県のチラシでは、年収約590万円までの世帯に就学支援金の上に補助が重なる形で描かれています。

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制度 対象 通信制の扱い
高等学校等就学支援金(国)所得制限なし。年額制は上限33万7,200円、単位制は1単位1万3,668円対象
私立高等学校等授業料軽減事業補助金(県)県内在住で就学支援金の受給資格がある生徒。年収約590万円までが目安で、成績要件がある。補助額は授業料から就学支援金を引いた額など要綱の別表は「全日制課程」が種別。通信制は対象外
高校生等奨学給付金(国)生活保護世帯5万2,600円、非課税世帯5万2,100円、所得割10万5,500円未満1万7,370円、18万2,500円未満1万3,030円対象
定時制・通信制修学奨励金(県)条例による貸与対象

県の交付要綱の別表は、種別を「全日制課程」の生徒としています。私立高校か私立専修学校高等課程に在学する生徒が対象です。山口や茨城と同じで、県独自の補助は全日制だけです。

申請は各私立学校に対して行い、軽減を決めるのも学校です。窓口は県こども未来政策課です。

  • 電話:088-621-2026

奨学給付金は授業料以外の費用に使える給付です。通信制は非課税世帯で年5万2,100円です。

公立は徳島中央の1校:日曜と木曜のスクーリング、定員は「制限なし」

徳島中央高校は、定時制(昼間部・夜間部)と通信制だけを置く県内唯一の高校です。通信制は普通科と、県立総合看護学校と技能連携する衛生看護科があります。

スクーリングは日曜日と木曜日です。多くの県立通信制が日曜と月曜なのに対し、徳島は平日を木曜に置いています。学習支援日と出張スクーリング日もあり、「個別の学び」を支援すると学校情報に書いています。

試験は前期と後期の2回です。

卒業は9月と3月です。一年単位の受講登録なので、仕事と両立しながら進められます。募集定員は「制限を設けていない」と県の生徒募集案内にあります。

学校のページは「楽に単位を修得、卒業できるということは決してありません」と書いています。「強い意志とたゆまぬ努力が必要です」とも続けています。志願してほしい生徒像は「時間の管理ができる生徒」です。

入口:転入・編入はガイダンス必須。在籍校の教頭が申し込む

新入学の選抜は、書類審査、作文、面接です。全日制や定時制との併願も認めています。2026年度の選抜の時期は次のとおりです。

  • 一次:2月
  • 二次:3月

転入と編入は、出願の前にガイダンスへの出席が必須です。転入は在籍校の教頭が申し込み、生徒・保護者・担任の三者で出席します。1組40分程度で、願書はガイダンスの終わりに渡されます。

2026年度の日程は次のとおりでした。

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内容 2月 3月
ガイダンス2日、5日、6日5日、6日
願書受付一次:13日・16日二次:12日・13日
審査21日21日

後期(10月)の転入・編入もあります。条件は次の二つです。

  • 高校に在籍中か、過去に1年6か月以上在籍していること
  • 24単位以上を修得し、国語・数学・英語の必履修科目を履修済みであること

2026年度は、次の日程でした。

  • ガイダンス:7月28日・29日
  • 願書受付:8月17日・18日
  • 審査:8月23日

中学生向けのガイダンスはなく、願書は中学校を通して請求します。説明が必要な場合は電話で問い合わせます。

数字で見る徳島中央:卒業36人、大学短大34%、通学はJRと自転車

県の生徒募集案内(学校情報)には、卒業生の進路が載っています。

2026年春の卒業生は36人です。進路は次のとおりです。

  • 大学・短大:34%(12人、うち国立1人)
  • 専修学校等:22%
  • 就職:11%(4人、全員県内)
  • その他:33.3%

その他の33%には、仕事と学校を両立しながら卒業した人が含まれると注記しています。

割合は学校の公表のままです。四捨五入のため、合計はちょうど100%になりません。

前年の2025年春は卒業33人で、進路は次のとおりでした。

  • 大学・短大:18%
  • 専修学校:24%
  • 就職:24%
  • その他:34%

通学方法は次のとおりです。

  • JR:31人
  • 自転車:32人
  • バス:7人

学校は、徳島市バスの科学技術高校で降りて徒歩3分です。JR佐古駅からは徒歩19分です。

部活動は年6回スクーリング計画表に設定され、特別活動として認定されます。修学旅行は隔年、遠足は毎年です。

学校開放の日:年4回。18歳未満は保護者同伴

徳島中央の通信制は、入学を考えている人向けに「学校開放の日」を設けています。面接指導の見学と施設見学ができます。2026年度の日程は次のとおりです。

  • 6月7日
  • 6月28日
  • 11月3日(文化祭)
  • 11月15日

事前に電話で申し込みが必要で、18歳未満は保護者か学校関係者の同伴が条件です。希望すれば通信制の説明もしてもらえます。申し込み先は次のとおりです。

  • 電話:088-631-1332

入学料や受講料の額は、募集案内と要項に載っていません。県立の通信制なので授業料は就学支援金の対象ですが、金額は学校に確かめてください。

私立通信制の費用の見方:1万3,668円の線と、県内本校はみのり1校

私立の通信制は、授業料が「1単位いくら」で決まる学校が多いです。

国の就学支援金は、単位あたり1万3,668円まで出ます。

単位料がこれ以内なら、授業料は0円です。

徳島には県の授業料上乗せが通信制に出ません。残るのは1万3,668円を超えた分と、授業料以外の費用です。施設費、教材費、サポート費など、学校ごとに名前も額も違います。

県内に本校を置く私立はみのり高校だけです。三好市井川町の本校のほか、徳島阿南学習センター(32人)と徳島駅前学習センター(17人)があります。

徳島市の学習センターの多くは、本校が県外です。未来高校(愛媛)、高松中央(香川)、穴吹学園(香川)、鹿島朝日(岡山)、N高・S高などです。

学費の全体の見方は通信制高校の学費はいくら?に書きました。

県内の通信制の数:本校2校、施設22か所。最大は未来高校の徳島学習センター

文科省のデータでは、徳島に本校を置く通信制は公立1校と私立1校です。

在籍は徳島中央202人、みのり76人です。

県内のサテライト施設は22か所です。内訳は次のとおりです。

  • 面接指導等実施施設:13か所
  • 学習等支援施設:9か所

施設の在籍は合計795人です。

本校2校の合計278人より、多くの生徒が広域校の施設にいます。

在籍が大きい施設は次のとおりです。

  • 未来高校の徳島学習センター:606人(定員430人)
  • トライ式高等学院徳島校:40人
  • 穴吹学園の徳島学習センター:38人
  • みのりの徳島阿南:32人

未来高校の徳島学習センターは、県内最大の通信制拠点です。公立通信制(202人)の3倍の生徒が在籍しています。

宮崎の記事でも書いたとおり、定員を超えた施設は人気の表れです。同時に、教員数と相談体制を聞く合図です。

学校の見分け方は全国共通。徳島で足す2つ

通う回数、相談できる人、数字を出すか。見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ?に5つの質問を書きました。

徳島で足す質問は2つです。

  1. 公立に転入するなら、在籍校の教頭にガイダンスを頼みましたか。本人からは申し込めません。担任と保護者と三者で出席します
  2. 学習センターなら、定員と在籍、本校の場所を聞きましたか。未来高校の徳島学習センターは定員の1.4倍です。相談できる人が何人いるかも聞きます
徳島で通信制高校を選ぶ前に確かめる5つ。日曜と木曜どちらに通えるか、転入なら在籍校の教頭からガイダンスを申し込んだか、公立なら授業料は就学支援金の対象で募集定員は制限なし、私立なら1単位の授業料は1万3,668円を超えるか(県の補助は通信制に出ない)、定員を超えた学習センターを人気とだけ読むのは注意
徳島は「ガイダンスの申込」と「学習センターの定員」で確かめてください。

相談先:総合教育センターの電話相談と、ほっとスペースあせび

不登校の相談は、県立総合教育センターの特別支援・相談課があります。匿名でも相談できます。電話相談は次のとおりです。

  • 電話:088-672-5200
  • 受付時間:平日9時から17時
  • 対象:18歳まで

来所相談は予約制で、1回50分です。メール相談と出張相談もあります。センターには居場所「ほっとスペースあせび」と、不登校児童生徒支援会議(ケース会議)の仕組みがあります。

24時間つながる電話もあります。

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310

小中学生の教育支援センターは市町村ごとにあります。見つけ方は不登校の「支援センター」はどこ?に書きました。

高校生の転入は、在籍している高校が最初の窓口です。徳島中央は教頭経由のガイダンスが必須です。

転入の考え方は通信制高校への転入は後悔する?に書きました。

注意

注意:「徳島県の授業料補助が使えます」と説明されたら、その学校が全日制課程かを確かめてください。県の交付要綱の別表は全日制課程を種別にしていて、通信制は対象外です。通信制の授業料は国の就学支援金だけで計算します。

まとめ

  • 県内本校の通信制は公立の徳島中央(202人)と私立のみのり高校(76人)だけ。受け皿は本校が県外の学習センターで、最大は未来高校の徳島学習センター(定員430人に606人)
  • 徳島中央は日曜と木曜、募集定員は制限なし。転入・編入は在籍校の教頭が申し込むガイダンスが必須で、10月転入は24単位以上が条件
  • 県の授業料軽減補助は全日制だけ。通信制は国の就学支援金だけで計算し、学習センターは定員と在籍を聞く
ネット×リアルで高卒資格+進路実現!KADOKAWA・ドワンゴが贈る通信制高校【N高等学校】

KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。PR

出典

  • 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)。徳島に本校を置く2校の定員・在籍、県内の施設22か所と在籍795人、未来高校 徳島学習センター(定員430・在籍606)ほか。数字は当サイトで集計
  • 徳島県立徳島中央高等学校 通信制課程「通信制紹介」「令和8年度生徒募集選抜要項(通信制課程)」「令和8年度生徒募集実施日程(通信制課程)」「令和8年度後期(10月)転入学・編入学について」「学校開放の日」
  • 徳島県「令和9年度・令和8年度生徒募集案内(学校情報)徳島中央高校通信制」。進路実績、通学方法、募集定員、志願してほしい生徒像
  • 徳島県こども未来政策課「私立高等学校等の授業料軽減補助事業について」チラシ、「徳島県私立学校等授業料軽減事業補助金交付要綱」別表
  • 徳島県立総合教育センター「電話相談」「来所相談」
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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