都道府県別

鳥取の通信制高校。在籍0人の拠点が、全国でいちばん少ない県です

杉野 一樹

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鳥取で通信制高校を探すと、出てくる数はそれほど多くありません。ただし、数の少なさと選びにくさは別の話でした。

先に答えです。鳥取は、在籍0人の拠点が全国でいちばん少ない県です。

一覧に名前が出ている場所に、実際に生徒がいる可能性が高いということです。

この記事では、文部科学省の一覧を1件ずつ数えた結果と、県の給付金の変更点を並べます。

学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、鳥取の話です。

鳥取の通信制は、本校3校と拠点21か所でできている

通信制高校には2つの場所があります。学校そのもの(本校)と、生徒が通う拠点です。

鳥取県に本校を置く通信制は3校です。

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学校 設置 所在地 定員/在籍
県立米子白鳳公立米子市淀江町240/247
湯梨浜学園私立東伯郡湯梨浜町120/87
県立鳥取緑風公立鳥取市湖山町240/66

公立が2校ある県は、全国で23あります。

もうひとつが拠点です。正式には通信教育連携協力施設といい、県内に21か所あります。こちらの在籍は685人でした。

この2つの違いは近くの通信制高校はどう探す?にまとめました。

在籍0人は5か所だけ。全国でいちばん低い

21か所を、在籍者数で数えました。

在籍0人は5か所でした。

割合にすると23.8%です。

全国の数字と比べます。

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範囲 拠点 在籍0人 割合
全国4,340か所1,685か所38.8%
鳥取21か所5か所23.8%

鳥取は全国よりかなり低いことになります。

拠点が20か所以上ある44の都道府県で並べると、鳥取が最も低い数字でした。

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順位 県 在籍0人の割合
1鳥取23.8%(5/21)
2滋賀25.0%(8/32)
3愛媛25.0%(12/48)
4岐阜25.3%(20/79)

高い側を見ると差がはっきりします。

県 在籍0人の割合
青森54.3%
福島53.8%
高知52.9%
秋田51.7%

鳥取はその半分以下です。

青森の事情は八戸・青森の通信制高校に書いています。

つまり鳥取では、一覧の数字が実態に近いということです。名前だけ載っている拠点が少ないぶん、調べたことが当てになります。

とはいえ5か所は0人なので、見学の前に在籍者数を聞くのは変わりません。

面接指導ができるのは21か所のうち14か所です。

残る7か所は学習等支援施設で、スクーリングのときは別の場所へ行くことになります。

県立2校の埋まり方が、正反対だった

鳥取の公立は2校です。数字を見ると、同じ県とは思えないほど差があります。

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学校 市 定員/在籍 割合
県立米子白鳳米子市240/247102.9%
県立鳥取緑風鳥取市240/6627.5%

米子白鳳は定員を超えています。一覧で定員が載っている公立67校のうち、5番目に埋まっている学校でした。

一方の鳥取緑風は27.5%です。

同じ67校のうち、低いほうから2番目でした。

西部(米子)は埋まっていて、東部(鳥取市)は空いているということになります。

どちらが良い悪いという話ではありません。選ぶ側から見ると、空きがあるほうが入りやすいというだけです。

米子白鳳を考えるなら、募集の人数を学校に聞いてください。定員を超えているので、その年に何人入れるかは別の話になります。

もうひとつ、県立2校は会場も持っています。

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会場 本校 市 定員/在籍
県立米子東 定時制米子白鳳米子市90/41
県立倉吉東 定時制鳥取緑風倉吉市120/39

東部(鳥取市)・中部(倉吉市)・西部(米子市)の3つを、公立2校とその会場でカバーしています。倉吉に住んでいる人も、県立を選べます。

県内21か所のうち、本校が鳥取県内なのはこの2か所だけです。

公立の通信制は授業料が低く、就学支援金を使えば実質的にかからないことが多くなります。中身は公立の通信制高校はどんなところ?にまとめました。

米子と鳥取に、ほぼ同じだけ人がいる

21か所を市町ごとに分けました。

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市町 拠点 在籍
米子市10か所280人
鳥取市9か所276人
北栄町1か所90人
倉吉市1か所39人

米子市と鳥取市が、ほぼ同じ数字です。

これは他県とかなり違います。ほかの県では、次のように集まっていました。

  • 高知:17か所すべてが高知市
  • 秋田:秋田市に96.0%
  • 山形:山形市に82.6%

鳥取は一極集中になっていません。県が東西に長く、米子と鳥取に人口が分かれていることが効いていそうです。

集中している県の例は山形の通信制高校にまとめました。

在籍が多い拠点は次のとおりです。

  • クラークのあすなろ高等専修学校(鳥取市湖山町):233人
  • 中央国際のよなご中央高等学院:92人
  • 星槎国際の中央高等学園専修学校(北栄町):90人

よなご中央高等学院は定員30人なので、数字の上では超えています。

隣の島根も公立が機能している県でした。詳しくは島根・松江の通信制高校に書いています。

学費。令和8年度から原則「電子申請」

通信制の学費は、国の就学支援金でかなり下がります。ここは全国共通です。

そのうえで確かめたいのが、教材費などを助ける「高校生等奨学給付金」です。返す必要はありません。

鳥取県の要件は、「保護者、親権者等が鳥取県内に在住」していることです。学校の場所は条件に入っていません。

県外の学校に在学している場合も申請できます。その場合は在学証明書と、生徒の住民票が追加で必要になります。

そして令和8年度から変わった点があります。申請が原則「電子申請」になりました。

申請の期限は次のとおりです。

  • 期限:令和8年9月30日
  • 最終期限:11月30日とされています

非課税世帯の通信制の額は、国公立が50,500円、私立が52,100円です。世帯の区分は細かく分かれているので、自分がどれに当たるかは学校か県に確かめてください。

県ごとの補助の違いは通信制高校の学費が安いのはどこ?にまとめています。

高校世代の相談先「ハートフルスペース」

鳥取には、高校生の年代に向いた相談先があります。

県の教育支援センター「ハートフルスペース」です。対象はこう書かれています。

「不登校(傾向)やひきこもりの心配がある義務教育終了後から20歳くらいまでの若者」。

中学生向けの教室ではなく、高校をやめたあとや、高校に行きづらい人が対象ということです。

東部・中部・西部の3か所にあります。電話は次のとおりです。

  • 東部:0857-28-2388
  • 中部:0858-27-1255
  • 西部:0859-21-9155

受付は月曜から金曜の9時から15時までです。

15時以降は、次の窓口に案内されます。

  • 生徒支援・教育相談センター:0857-28-2322

「学校に行きたいと思うけれど自信がない」「学校や社会に出ていくまでの居場所がほしい」といった相談に対応しています。

通信制に移る前の段階でも使えます。学校を決めてから相談するより、決める前に相談したほうが選択肢が増えます。

決める順番

ここまでの内容を、確かめる順に並べました。

鳥取で通信制を選ぶ前に確かめる5つ。米子と鳥取で埋まり方が違うと知っているか、倉吉なら県立の会場を調べたか、給付金が電子申請になったと知っているか、県外の学校でも申請できると確かめたか、高校世代ならハートフルスペースがある
鳥取は県立2校の埋まり方が東西で逆です。

順番はこうです。まず住んでいる圏域から、県立2校とその会場を見る。次に今年の募集人数を聞く。

そのうえで私立の拠点を比べます。鳥取は在籍0人の拠点が少ないので、一覧の数字をそのまま比較材料にできます。

問い合わせで聞くこと

  • 今年は何人入れますか
  • いちばん近い会場はどこですか
  • この拠点には、いま何人が在籍していますか
  • 奨学給付金の電子申請はいつからできますか

まとめ

鳥取の通信制について、数えてわかったことを並べます。

在籍0人の拠点は、県内で5か所でした。

県内21か所に占める割合は23.8%です。

拠点が20か所以上ある44の都道府県で、最も低い数字です。

県立2校の数字は次のとおりです。

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学校 定員/在籍 公立67校での位置
県立米子白鳳240人/247人5番目に埋まっている
県立鳥取緑風240人/66人低いほうから2番目

県立2校は米子東と倉吉東の定時制課程を会場にしていて、東部・中部・西部をカバーしています。

米子市に280人、鳥取市に276人と、人がほぼ半分ずつに分かれています。一極集中になっていない県でした。

県の給付金は令和8年度から原則 電子申請です。期限は次のとおりです。

  • 期限:9月30日
  • 最終期限:11月30日

高校世代の相談先として、県の「ハートフルスペース」が東部・中部・西部にあります。

資料を集めるところから始めるなら、広い区域の学校もひとつ見ておくと比べやすくなります。

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数字は文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」の詳細検索用エクセルをもとに集計しました。2025年5月時点の数字です。

学費は鳥取県「教材費等給付金(鳥取県高校生等奨学給付金)」によります。

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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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