通信制高校

高卒認定の申し込みは郵送だけ。願書の取り寄せに締切があります

杉野 一樹

高卒認定でつまずきやすいのは、試験そのものより前の手続きです。

出願は郵送だけです。しかも封筒と送り方が決まっています。

先に答えです。願書は取り寄せるものです。その請求にも締切があります。

この記事で分かること
  • 受験案内(願書)の入手は、ネット請求と直接受け取りの2通り
  • 請求の締切は、出願の締切より早い
  • 出願は専用の封筒で、郵便局の窓口から簡易書留。持参は不可
  • 願書は黒の鉛筆で記入。過年度の様式は受理されない
  • 合格証明書の発行は郵送のみで、1〜2週間かかる
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の話です。

まず、受験案内を取り寄せる

願書は、文部科学省のサイトからダウンロードするものではありません。受験案内という冊子に同封されています。

入手の方法は2通りです。

  • ネットで請求する:資料請求のサイトから申し込みます。送料は215円で、支払手数料が別に要ります
  • 直接受け取る:文部科学省、各都道府県教育委員会などで配布されます

ネット請求の場合、発送日からおおむね3〜5日で届きます。

地域によっては、もう少しかかることもあります。

請求にも締切がある

ここが見落としやすい点です。

第2回を例にすると、期日はこう並びます。

何の期日か いつまで
受験案内の請求9月1日の24時
速達での請求9月8日の正午
出願(消印有効)9月11日

請求の締切のほうが、出願の締切より10日早くなっています。速達での対応は料金が変わります。

出願の締切だけを見ていると、願書が手元にない状態になります。

日程の全体は高卒認定試験にまとめました。

必要な書類は、状況で変わる

文部科学省の出願書類フローチャートから、3つの型を並べます。

状況 必要な書類
初めて受ける(免除なし)願書、受験料、写真2枚、住民票または戸籍抄本
免除を申請する上に加えて、単位修得証明書(文部科学省様式・厳封)
合格した科目がある願書、受験料、写真2枚、科目合格通知書(原本)

氏名や本籍が変わっている場合は、変更の経緯が分かる公的書類も要ります。

科目合格通知書をなくした場合は、出願の前に再交付を受けます。再交付願の様式が用意されています。

書類ごとの細かい決まり

  • 受験料:収入印紙で納めます。一度受理された受験料は返ってきません
  • 写真:4cm×3cmを2枚。出願前6か月以内に撮影し、2枚は同じもの。裏に氏名と受験する都道府県名を書きます
  • 住民票または戸籍抄本:本籍地の記載があるもの。出願前6か月以内に交付されたもので、コピーは不可。マイナンバーの記載は不要です

免除の使い方は通信制高校と高卒認定に書きました。

出し方の決まり:専用の封筒で簡易書留

送り方も決められています。

受験案内に同封されている専用の封筒を使い、郵便局の窓口から簡易書留で送ります。

ポストへの投函はできません。文部科学省へ直接持って行くこともできません。

願書の記入にも決まりがあります。

  • 黒の鉛筆(HB以上の濃さ)で記入。ボールペンなどは使えません
  • 過年度の様式による出願は、一切受理されません
  • 提出前にコピーを取り、手元に残しておきます

発行に時間がかかる書類があります。住民票や単位修得証明書は、早めに手配してください。

出願したあと:受験票が届く

出願が受け付けられると、文部科学省から書類が届きます。

送られるのは、受験票、受験科目決定通知書、試験会場の案内図と注意事項です。

特定記録郵便で郵送され、右下に「受験票在中」と書かれた灰色の封筒で届きます。

届かないときの問い合わせ期間も決まっています。

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回 届かないとき 問い合わせる期間
第1回6月29日まで6月30日〜7月3日
第2回10月27日まで10月28日〜10月30日

この期間を過ぎると、確認が間に合わなくなります。

受験票と受験科目決定通知書に記載された科目以外は、受験できません。届いたらすぐ、願書のコピーと見比べてください。

紛失した場合は、試験当日に本人確認ができるものを持参します。会場本部で再交付を申し出てください。

時間がかかるので、開始の1時間ほど前に着くよう案内されています。

合格したあとの証明書

合格すると合格証書が送られます。進学や就職で「合格証明書」を求められることがあります。

証明書の発行は、郵送での申請だけです。電話、メール、来省での申請はできません。

申請書が届いてから発行・発送まで、約1週間かかります。

年末から年明けにかけては申し込みが多く、2週間ほどかかる場合があります。

この時期に必要なら、早めに申請してください。

履歴書での書き方は高校中退後の履歴書と就職にまとめました。

出す前に確かめる4つ

高卒認定の出願前に確かめる4つ。受験案内を請求したか(請求の締切は出願の締切より早い)、書類の日付(住民票と写真は6か月以内)、封筒と送り方(専用封筒・郵便局の窓口・簡易書留)、記入と控え(黒の鉛筆、コピーを手元に残す)
出す前に確かめる4つ。つまずきは試験より前、郵送の作法にあります。
  1. 受験案内を請求したか(請求の締切は出願の締切より早い)
  2. 書類の日付(住民票・写真は6か月以内)
  3. 封筒と送り方(専用封筒・郵便局の窓口・簡易書留)
  4. 記入と控え(黒の鉛筆、コピーを手元に残す)

よくある質問

Q. 願書はダウンロードできますか。

A. できません。受験案内を取り寄せると同封されています。

Q. 郵便ポストに入れてもいいですか。

A. できません。郵便局の窓口から簡易書留で送ります。

Q. 去年の願書が残っています。

A. 使えません。過年度の様式による出願は受理されないと書かれています。

Q. 合格証明書はすぐ出ますか。

A. 申請書の到着から約1週間です。年末年始の時期は、もう少しかかる場合があります。

まとめ

  • 願書は受験案内に同封。請求の締切は、出願の締切より早い
  • 必要書類は、初めて受けるか、免除を申請するか、合格科目があるかで変わる
  • 出願は専用の封筒で、郵便局の窓口から簡易書留。持参とポスト投函は不可
  • 受験票に書かれた科目以外は受験できない。届いたら願書の控えと確認する
  • 合格証明書は郵送申請のみで、発行まで1〜2週間

出典

  • 文部科学省「出願書類フローチャート」(2026年9月17日閲覧)。出願期間以外の出願は受け付けないこと、専用の出願用封筒で郵便局の窓口から簡易書留により発送(ポスト投函不可、直接持参不可)、状況別の必要書類、受験願書(過年度の様式は一切受理しない、黒の鉛筆HB以上で記入)、受験料(収入印紙、返却不可、7科目以上8,500円・4〜6科目6,500円・3科目以下4,500円)、写真2枚(4cm×3cm、出願前6か月以内、2枚同一、無帽・背景無地・正面上半身)、住民票または戸籍抄本(本籍地記載、マイナンバーの記載は不要、出願6か月以内に交付、コピー不可)、科目合格通知書(原本、紛失時は出願前に再交付)
  • 文部科学省「令和8年度 第2回高等学校卒業程度認定試験受験案内」(2026年9月17日閲覧)。出願期間7月21日〜9月11日消印有効、受験案内の入手方法(資料請求サイトでの請求は令和8年6月1日〜9月1日24時、送料215円、発送日からおおむね3〜5日、9月2日〜9月8日正午は速達対応/文部科学省・各都道府県教育委員会等で令和8年7月21日から配布)
  • 文部科学省「出願後の流れ」(2026年9月17日閲覧)。受験票・受験科目決定通知書・試験会場案内図を特定記録郵便で郵送、受験票が届かない場合の問い合わせ期間、受験票等に記載された科目以外は受験できないこと、紛失・汚損時の会場本部での再交付
  • 文部科学省「証明書発行フローチャート」(2026年9月17日閲覧)。証明書の発行は郵送での申請のみ、到着から発行・発送まで約1週間、12月〜1月は2週間ほどかかる場合があること
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杉野 一樹(ペンネーム)
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不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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