通信制高校の説明会・合同説明会|3種類あり、合同に公立はほぼ出ない。行く前に文科省の学校検索を引き、聞くことは法令の9項目
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通信制高校の説明会を探すと、「合同説明会」「合同相談会」「フェア」が秋にいくつも並びます。どれに行けばいいのか、行って何を聞けばいいのか、迷うと思います。
先に答えです。説明会は3種類あり、合同相談会の参加校は「主催者が募った学校」です。
全国の通信制高校のうちの一部で、公立はほぼ出ません。
行く前に、文科省の学校検索でその学校を引いてください。当日に聞くことは、法令が学校に公表を義務づけた9項目と同じです。
- 説明会は3種類。学校自身の説明会、認可校グループや協会の合同説明会、出版社・メディア主催の合同相談会
- 公立は合同にほぼ出ない。代わりに、説明会への参加が出願条件の公立がある(岡山操山、岐阜華陽フロンティア、沖縄宜野湾)
- 文科省のデータでは、通信制高校は323校、サテライト施設は4,341か所。在籍は定員の6割。情報公開ページのURLがあるのは本校の4割
- 聞くことは高等学校通信教育規程14条の9項目。ガイドラインが「不適切」とした勧誘の型も3つ
- オープンキャンパス・見学では、その施設にいま生徒がいるか、スクーリングはどこかを見る

先に答え:説明会は3種類。合同相談会の参加校は「主催者が募った学校」
通信制高校の説明会は、誰が開いているかで3つに分かれます。
- 学校自身の説明会。本校やキャンパスで開き、募集要項を配ります。公立では、参加が出願の条件になっている学校があります
- 認可校のグループや協会の合同説明会。東京都認可の私立通信制9校、大阪府認可の12校、福岡の私立13校など、その都道府県が認可した学校だけが並びます
- 出版社やメディアが主催する合同相談会。学びリンク、リクメディア、ニュースクなどが全国の会場やオンラインで開きます。無料で入退場自由です
3つ目は会場が多く、1日で数十校の担当者に会えます。ただし参加校は、主催者が募った学校です。全国の通信制高校の一部で、公立はほぼ出ません。
だから合同相談会は「全部の学校を見る場」ではなく、「出ている学校に同じ質問をぶつける場」です。行く前に主催者を見て、聞くことを決めておきます。
合同説明会の主催者を見る:出版社・メディア・協会で違う
2026年の秋に開かれる主な合同説明会を、主催者ごとに並べます。
日程は、各主催者の公式ページで9月10日に確かめました。
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| 主催者 | 種類 | 2026年秋の会場・日程 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 学びリンク(出版社) | 民間の合同相談会 | 9/5名古屋、9/12熊本、9/13博多、9/19新宿、9/23横浜、9/26京都、9/27梅田、10/3幕張、10/4町田、10/18沖縄、10/24大宮、10/25仙台、10/31水戸、11/1柏、11/3浜松、11/14神戸 | 無料・入退場自由。年45回以上。しくみ講演、在校生の体験談、通信制コンシェルジュ、書籍販売 |
| リクメディア「まるごと通信制フェスタ」 | 民間・オンライン | 10/17〜18、10/24〜25、10/31〜11/1(地域別) | 各エリア8校が15分ずつ(説明10分+質疑5分)。出展はフォームで申し込む |
| ニュースク「新しい学校選びフェア」 | 民間の合同相談会 | 9/26尼崎、10/24大阪(マイドームおおさか)、11/7神戸 | 通信制・サポート校・高等専修学校・中等部が出展。授業体験。「資料設置のみ」の学校もある |
| 一般社団法人朝日教育支援機構 | 民間の合同相談会 | 9/23梅田 | 大阪府教委・大阪市教委が後援。公認心理師の講演、学校PRタイム |
| 東京都認可私立通信制高等学校連合会 | 認可校の合同説明会 | 7/12両国、7/19立川(2026年は終了) | 都認可の私立通信制・定時制9校。区市の教育委員会が後援。「スクーリングは東京で受講」 |
| 大阪通信制高校グループ | 認可校の合同説明会 | 9/13天満橋 | 府認可の通信制12校。事務局は八洲学園 |
| 福岡県の私立通信制協議会 | 認可校の合同説明会 | 5月・9月(アクロス福岡) | 私立13校 |
認可校のグループは「その都道府県が認可した学校」だけを並べます。東京の連合会は参加条件を2つ書いています。「スクーリングは東京で受講します」と「全日制高校のルールに沿って募集活動を行っています」です。
民間の合同相談会は、出展の申し込みを受けた学校が並びます。オンラインのフェスタは、エリアごとに8校が15分ずつ話します。
「資料設置のみ」の枠もあります。ブースがあるかどうかは、会場ごとに違います。
どちらが良い悪いではありません。認可校のグループは学校の範囲が分かりやすく、民間は数が多い。目的に合わせて使い分けます。
地域で探す:東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪
上の表から、これから開かれる日程を地域ごとに抜き出しました。9月15日より後の日程です。
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都認可校の合同説明会は、7月に両国と立川で開かれました。2026年はもう終わっています。
2027年に向けて見るなら、立川の通信制高校にも会場の周りの学校を書いています。
「フェア」「相談会」「合同説明会」は、主催者がつけた名前の違いです。名前より、主催者が誰かで見分けます。
公立は合同に出ない。代わりに「説明会が出願条件」の学校がある
公立の通信制は全国に81校ありますが、民間の合同相談会にはほぼ出ません。県が定めた区域の生徒だけを受け入れる学校がほとんどで、広告を出す必要がないからです。
その代わり、公立には「学校の説明会に参加しないと出願できない」学校があります。これまでに書いた都道府県で確かめた例です。
- 岡山県立操山高校:学校説明会への出席が出願の条件
- 岐阜県立華陽フロンティア高校:転入学・編入学は説明会への参加が必須
- 沖縄県立宜野湾高校:転入学は出願前の入試説明会に、出願者と在籍校の職員が必ず参加。不参加は出願できない
- 山口県立山口松風館高校:「説明を受けることが望ましい」とし、募集要項は説明会で配る
公立を考えるなら、合同相談会ではなく、学校の説明会の日程を先に押さえてください。
多くは、春入学なら冬、秋入学なら初夏に開かれます。
公立の入口の違いは通信制高校の公立はどこが違う?に書きました。
行く前に、文科省の「分かる・見つかる通信制高等学校」で引く
文部科学省は「分かる・見つかる通信制高等学校」という情報発信サイトを運営しています。全国の通信制高校とサテライト施設を、設置者、広域か狭域か、本校の所在地などで検索できます。
説明会で会う前に、この検索でその学校を引いてください。定員と在籍者数、施設の数、修業年限、そして「情報公開ページ」のURLが載っています。
323校・施設4,341・在籍30万人。定員の6割
このサイトの「詳細検索用エクセル」を集計すると、次の数字になります。数字は2025年5月時点です。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 本校の数 | 323校(公立81、私立227、株式会社立15) |
| 広域・狭域 | 広域133校、狭域190校 |
| 収容定員の合計 | 48万9,032人 |
| 在籍生徒数の合計 | 30万406人(定員の61.4%) |
| サテライト施設の数 | 4,341か所(面接指導等実施施設2,024、学習等支援施設2,317) |
| 施設を持つ本校 | 175校(施設が0の本校は148校) |
在籍が定員を超えている学校は26校で、多くが公立です。
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| 学校 | 定員 | 在籍 |
|---|---|---|
| 愛知県立旭陵高校 | 1,040人 | 1,749人 |
| 三重県立松阪高校 | 800人 | 1,437人 |
公立が足りていない県があることが、この数字で分かります。
一方で、施設の数は広域校に集まります。全国の施設のほとんどを、広域の学校が持っています。
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| 施設が多い学校 | 施設の数 | 施設が多い都府県 | 施設の数 |
|---|---|---|---|
| 鹿島朝日高校 | 555 | 東京都 | 505 |
| 鹿島学園高校 | 529 | 神奈川県 | 308 |
| (広域133校の合計) | 4,068 | 大阪府 | 274 |
在籍者数の上位は、N高校・クラーク記念国際高校・S高校です。いずれも在籍が1万人を超えます。
合同相談会で大きなブースを出す学校は、この上位に多くいます。
情報公開ページのURLがあるのは本校の4割、施設の2割
高等学校通信教育規程14条は、通信制高校に9項目の情報公表を義務づけています。文科省のサイトには、各校の「情報公開ページのURL」を載せる欄があります。
この欄にURLがある本校は、全体の4割です。
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| 区分 | URLがある | URLが空欄 |
|---|---|---|
| 本校 | 131校 | 192校 |
| サテライト施設 | 1,000か所 | 3,341か所 |
空欄の本校は、公立にも私立にもあります。私立が129校で最も多くなっています。
URLが空欄でも、学校のサイトで公表している場合はあります。ただ、文科省のサイトに載せていない学校のほうが多いのが現状です。説明会では「情報公開のページはどこですか」と聞いてください。
説明会で聞くのは、法令が公表を義務づけた9項目
聞くことに迷ったら、規程14条の9項目をそのまま聞きます。学校が公表を義務づけられている項目なので、答えられないはずがありません。
| 規程14条の項目 | 説明会での聞き方 |
|---|---|
| 1 学科と定員 | 本校の定員は何人で、今の在籍は何人ですか。このキャンパスの定員は |
| 2 通信教育を行う区域 | うちの県は区域に入っていますか(狭域校は県外から入れない) |
| 3 施設の名称と位置 | このキャンパスは「面接指導等実施施設」ですか、「学習等支援施設」ですか |
| 4 教員と職員の数 | 本校の教員は何人で、このキャンパスに本校の教員はいますか |
| 5 入学・退学・転学・卒業の数と進路 | 昨年度の入学者、退学者、卒業者は何人ですか。進学と就職は何人ですか |
| 6 通信教育実施計画 | 科目ごとのレポート回数とスクーリング時数の表はどこで見られますか |
| 7 施設と設備 | スクーリングの会場はどこですか。本校まで行く必要はありますか |
| 8 授業料・入学料・その他の費用 | 本校の授業料は1単位いくらですか。キャンパス独自の費用は別に何がありますか |
| 9 学習・進路・心身の支援 | 担任はいますか。スクールカウンセラーは何曜日にいますか |
3番と8番は、セットで聞いてください。「学習等支援施設」は、法令上は面接指導や試験をする場所ではありません。文科省のサイトのFAQにも注意があります。
「本校の授業料とは別に、施設が独自に行う活動の費用が発生する可能性がある」という内容です。
5番の数字を出せない学校は、公表もしていない学校です。通信制高校はやめとけ?で書いた「数字を出さない学校」の見分け方と同じです。
資料請求とパンフレット。届く前に確かめられること
説明会の前に、資料請求をする方も多いと思います。ここで2つ書いておきます。
1. 資料を待たなくても、確かめられる項目がある
前の章の9項目は、学校が公表を義務づけられているものです。つまりパンフレットに載っていなくても、学校のサイトで探せます。
さらに学校教育法施行規則で、通信制の課程ごとに、方針を定めて公表することになっています。次の3つです。
- 育成を目指す資質・能力に関する方針
- 教育課程の編成及び実施に関する方針
- 入学者の受入れに関する方針
3番は「どんな人に入ってほしいか」です。ここが自分の状況と合っているかは、資料が届く前に読めます。
2. 何校に出すかは、絞ってから決める
資料請求の一括サイトは便利ですが、届いた冊子を比べても差が分かりにくいという問題があります。どの学校も良いことを書いているからです。
先に絞るほうが早く済みます。文科省の一覧で「通える範囲に、面接指導ができる施設があるか」を引いてから、残った学校に出してください。
在籍の多い学校から候補を考えるなら、通信制高校の人気校ランキングで国の数字を並べました。
引き方は近くの通信制高校はどう探す?に書きました。
口コミサイトも同じです。書いている人がどの年度の、どのキャンパスの話をしているかは分かりません。9項目の数字と突き合わせる材料として使うなら役に立ちます。
なお、資料請求のあとの連絡については、次の章を読んでください。ガイドラインが「不適切」としている勧誘があります。
オープンキャンパス・見学:生徒がいる施設か、スクーリングはどこか
オープンキャンパスや個別の見学は、合同相談会より中身が見えます。見るのは建物のきれいさより、2つの点です。
1. その施設に、いま生徒はいるか
文部科学省の調査では、全国の施設のうち在籍0人が1,685か所ありました。
施設全体の、4割近くにあたります。
そのうち1,061か所は、在籍希望者がいない、募集をしていないなどの理由です。名前が一覧にあっても、いま生徒がいるとは限りません。
見学先の施設は、先に詳細検索用エクセルで引いておきます。在籍の欄を見て、見学の日に「いま何人いますか」と聞いてください。
2. スクーリングは、見学した場所でできるか
施設には2つの種類があります。学習等支援施設では、スクーリング(面接指導)や試験を行いません。
見学した教室が学習等支援施設なら、スクーリングは別の場所です。「会場はどこで、年に何日、泊まりはあるか」を聞きます。
スクーリングの1日の流れは、通信制高校の時間割と1日に書きました。
3. 体験授業は、どちらの授業かを聞く
オープンキャンパスでは、体験授業が用意されていることがあります。
その授業が高校のスクーリングの授業か、施設が独自に行う授業かを聞いてください。単位になるのは、高校のレポートとスクーリングと試験です。
施設の種類の違いは、通信制高校とサポート校の違いにまとめました。
合同相談会で気をつける3つ(ガイドラインが「不適切」とした勧誘)
文科省は2023年2月に「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」を出しています。生徒募集の場での説明の仕方を、学校に求めたものです。
ガイドラインが「不適切な勧誘」として挙げているのは、次の3つです。
- サテライト施設を「高校」と誤解させる説明。キャンパスやサポート校は高校ではありません。ガイドラインは、本校の名称だけを掲げた看板も避けるよう求めています
- 施設独自の活動を「卒業に必ず必要」のように説明すること。卒業に必要なのは本校のレポート、スクーリング、試験です。通学コースは正規の教育課程ではありません
- 本校の授業料と、施設独自の費用を区別しない説明。就学支援金が効くのは本校の授業料だけです
合同相談会のブースで「うちの高校は」と言われたら、本校の話かキャンパスの話かを聞き返してください。サポート校の仕組みは通信制高校とサポート校の違いに書きました。
ガイドラインは、定員についても「過大な収容定員を設定するべきではない」と書いています。定員2万人の学校と、定員80人の公立を同じ物差しでは比べられません。
見分け方は全国共通。説明会で足す2つ
通う回数、相談できる人、数字を出すか。見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ?に5つの質問を書きました。
説明会で足す質問は2つです。
- 主催者はどこですか。認可校のグループなら範囲が分かり、民間なら出展した学校です。公立を見たいなら、学校の説明会に行きます
- 文科省の学校検索で引きましたか。定員と在籍、施設の種類、情報公開ページの有無を先に見ておくと、ブースで聞くことが半分に減ります

注意:合同相談会で配られる資料の「学費」は、本校の授業料とキャンパス独自の費用が一体で書かれていることがあります。ガイドラインは区別して説明することを学校に求めています。「1単位いくら」と「それ以外」に分けて聞いてください。
まとめ
- 説明会は3種類。合同相談会の参加校は主催者が募った学校で、全国323校の一部。公立81校はほぼ出ず、説明会が出願条件の公立がある
- 行く前に文科省の「分かる・見つかる通信制高等学校」で引く。在籍は定員の6割、施設は4,341か所。情報公開ページのURLがある本校は4割
- 聞くことは規程14条の9項目。本校の授業料とキャンパス独自の費用は分けて聞き、「高校」と「施設」を混ぜた説明には気をつける
- 見学では在籍と施設の種類を見る。全国の施設の4割近くは在籍0人で、学習等支援施設ではスクーリングをしない
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出典
- 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」情報発信サイト「詳細検索用エクセル」(2026年3月版、令和7年5月1日時点)。本校323校(公立81・私立227・株式会社立15、広域133・狭域190)、収容定員489,032人・在籍300,406人、サテライト施設4,341か所(面接指導等実施施設2,024・学習等支援施設2,317)、情報公開ページURL記載 本校131校・施設1,000か所、定員超過26校、施設数上位校、在籍上位校。数字は当サイトで集計
- 高等学校通信教育規程(昭和37年文部省令第32号)第3条、第4条の3、第14条
- 学校教育法施行規則 第103条の2(3つの方針の策定・公表)
- 文部科学省「令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について」(2026年4月21日公表)。通信教育連携協力施設4,341のうち在籍0人1,685、うち在籍希望者がいない・生徒募集を行っていない等1,061
- 文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月)。(4)⑤⑥ 生徒募集の際の説明と不適切な勧誘、(6)情報公開、(7)① 収容定員
- 学びリンク「通信制高校・サポート校合同相談会」開催スケジュール・Q&A、リクメディア「まるごと通信制フェスタ」、ニュースク「新しい学校選びフェア」大阪、一般社団法人朝日教育支援機構「通信制高校・サポート校 合同説明会」梅田、東京都認可私立通信制高等学校連合会「合同説明会」、大阪通信制高校グループ「2026年度秋の合同相談会」(いずれも2026年9月10日閲覧)
- 岡山県立操山高校、岐阜県立華陽フロンティア高校、沖縄県立宜野湾高校、山口県立山口松風館高校 各通信制課程の募集要項・入学案内(説明会の参加要件)

