京都の通信制高校|府のあんしん修学支援は府認可の通信制10校にも出る。公立は朱雀と西舞鶴の2校で、朱雀は定員を超えている
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京都で通信制高校を探すと、府の補助が「使える」と書く学校と、何も書かない学校があります。違いは、その学校の本校が京都府認可かどうかです。
先に答えです。京都府の授業料補助「あんしん修学支援」は、府認可の私立通信制10校にも出ます。
本校が他府県にある広域通信制は対象外です。年収の線もあります。
公立は京都市内で唯一の朱雀高校と、舞鶴市の西舞鶴高校の2校です。受講料は単位あたり175円で、朱雀は文科省のデータで定員を超えて在籍しています。
- 府のあんしん修学支援は府認可の通信制10校が対象。年収590万円未満に国と合わせて年65万円まで。他府県本校の広域校は対象外
- 働きながら通う人向けの修学奨励金は月1万4,000円の貸与で、卒業すれば返還免除。他府県の広域校でも府内在住なら対象
- 公立は朱雀(夜間+日曜、入口は4月と8月)と西舞鶴(日曜週1回、入口は4月だけ)。受講料1単位175円
- 文科省データでは朱雀は定員640人に647人が在籍。府内の本校は10校、サテライト施設は89か所

先に答え:府の補助は「府認可の通信制」に出る。他府県本校の広域校は対象外
これまで書いた21の都道府県のうち、県独自の授業料補助が通信制に出るのは5つでした。神奈川、愛知、広島、奈良、新潟です。
京都は6つ目です。
京都府の「私立高等学校あんしん修学支援事業」は、私立高校の授業料を減免する制度です。対象は「保護者が京都府内に住み、京都府認可の私立高校に在籍している生徒」です。
令和8年度の府の援護制度一覧は、「本校が他府県にある通信制高校は対象外」と明記しています。府のQ&Aは、府認可の通信制として10校を列挙しています。
京都光華、京都西山、京都廣学館、京都成章、京都共栄学園の5校です。これに京都美山、京都つくば開成、京都芸術大学附属、京都長尾谷、京都文教大学附属宇治が加わります。
つまり、京都市内にキャンパスがあっても、本校が東京や大阪にある広域校の生徒には出ません。その場合は国の就学支援金だけで計算します。
公立は朱雀と西舞鶴の2校です。どちらも受講料は単位あたり175円ですが、通う曜日と入口の時期が違います。
京都府の制度(2026年度):あんしん修学支援の2つの線と、貸与・通学費
国の就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。
私立通信制は年33万7,200円までです。
単位制なら、単位あたり1万3,668円までです。
京都府の支援は、その上に3つ重なります。授業料の減免、働く人向けの貸与、通学費の補助です。
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| 制度 | 対象 | 通信制の扱い |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金(国) | 所得制限なし。年額制は上限33万7,200円、単位制は1単位1万3,668円 | 対象 |
| あんしん修学支援(府) | 保護者が府内在住で府認可の私立高校に在籍。年収590万円未満は国と合わせて年65万円まで、生活保護世帯は98万円。590万円以上は同時在学の兄弟姉妹がいる場合のみ | 府認可の10校が対象。履修単位で額が変わる。他府県本校は対象外 |
| 定時制・通信制修学奨励金(府) | 経済的に修学が難しく、収入を得る職業に就いている人。月1万4,000円の無利子貸与。卒業すれば返還免除 | 府内の公立・私立の通信制。府内在住なら他府県の広域通信制も対象 |
| 高等学校生徒通学費補助金(府) | 府内の公立・私立高校生の保護者で所得基準内。月の通学費が2万2,100円超(所得区分で1万7,000円超、非課税は1万円超) | 記載上は高校生一般 |
| 高校生等奨学給付金(国) | 2026年度から年収約490万円未満まで。授業料以外の費用 | 対象 |
あんしん修学支援には、二つの線があります。一つは年収の線です。府は次の基準で線を引いています。
- 基準:「地方税の課税標準額×6%−調整控除」が15万4,500円未満
- 目安の年収:590万円未満
政令市の京都市に住む人は、調整控除に4分の3を掛けます。
もう1つは学校の線です。府認可の10校に在籍していることが条件で、国の就学支援金を受給していることも要件です。
支援の対象は授業料と、施設整備費などの経常的な納付金です。制服代や修学旅行費は対象外です。
申請は入学後の6月ごろに、学校を通して出します。減免を決めるのは各学校なので、いったん授業料を納めてから戻る学校もあります。
修学奨励金は、京都だけの形です。月1万4,000円の貸与ですが、高校を卒業すれば返還が免除されます。働きながら通う人が対象で、府内に住んでいれば他府県の広域通信制でも使えます。
公立は2校:京都市内は朱雀だけ、北部は西舞鶴
京都府立の通信制は、京都市中京区の朱雀高校と、舞鶴市の西舞鶴高校です。朱雀の学校案内は「京都市内でただ一つ、公立の通信制高校」と書いています。
文科省の「分かる・見つかる通信制高等学校」のデータ(2025年5月時点)で見ます。
朱雀は定員640人に647人が在籍しています。
西舞鶴は定員360人に134人が在籍しています。
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| 朱雀(京都市中京区) | 西舞鶴(舞鶴市) | |
|---|---|---|
| スクーリング | 月曜または水曜の夜間に週1〜2回+日曜の昼間に月1〜2回。協力校(城南菱創・八幡)で年4回の巡回スクーリング | 日曜に週1回(土曜のこともある)。水曜・木曜は個別指導日 |
| 定員・在籍(令和7年5月) | 640人・647人 | 360人・134人 |
| 入口 | 4月(新入学・転編再入学)と8月(転入・編入) | 4月だけ。年度途中の転編再入学はできない |
| 選抜 | 新入学は報告書と面接。転編入は作文30分と面接 | 面接と作文 |
| 費用 | 受講料1単位175円(24単位で4,200円)、入学料等2,250円、教科書等約1万5,000円 | 入学料450円、授業料1単位175円(30単位で5,250円)、諸費約4,000円、教科書1万〜1万5,000円 |
| 電話 | 075-841-0754(平日13時30分〜17時) | 0773-75-3131 |
朱雀:夜間と日曜。定員640人に647人。入口は4月と8月
朱雀のスクーリングは、次の二つです。
- 夜間:月曜か水曜に週1〜2回
- 昼間:日曜に月1〜2回
夜間があるのは、働きながら通う人が多い学校だからです。
協力校の城南菱創高校(宇治市)と八幡高校(八幡市)で、年4回の巡回スクーリングがあります。府南部の人は本校まで行く回数を減らせます。
2026年度の新入学の概要です。
- 定員:160人
- 出願:3月25日から27日
- 選抜:中学校の報告書と、5〜10分の面接
学年の区分がない単位制で、クラスと担任があります。
転入と編入は4月と8月の年二回です。
8月の日程は次のとおりです。
- 願書の配布:6月1日から
- 出願と作文・面接:7月21日
- 入学:8月1日
編入は3月31日以前に退学した人が対象です。
1単位以上を修得していることも条件です。
学校説明会は年3回で、2026年度の日程は次のとおりです。
- 7月5日
- 12月6日
- 翌年1月31日
出願書類の配布は第3回以降で、新入学と転入学は学校のサイトからもダウンロードできます。
過去5年の進学先には、大阪大学、同志社大学、滋賀大学、看護学校などが並びます。
3年次に転入すれば、最短で1年後に卒業できると学校案内は書いています。
西舞鶴:日曜週1回。入口は4月だけで、年度途中の転入はできない
西舞鶴のスクーリングは、原則として日曜に週1回です。登録した科目の時間だけ出席すればよく、全時間いる必要はありません。
選抜は3月で、入学は4月だけです。学校のQ&Aは「年度途中からの入学は転・編・再入学を含めて、できません」と書いています。
北部で秋に転入したい場合は、朱雀の8月か、私立を見ることになります。
レポートは年60〜80本で、郵送でやり取りします。考査は各学期に一度で、時期は次のとおりです。
- 7月
- 10月
- 1月
水曜と木曜は個別指導日で、教員や担任に質問できます。
出願資格は、保護者か本人の住所または勤務先が京都府内にあることです。0単位から入って最短3年で卒業できます。部活動は陸上、バドミントン、文化芸術部です。
学校説明会は2026年度に4回あります。生徒・保護者向けは次の日程です。
- 11月8日
- 12月6日
- 翌年1月10日
申し込みは在籍校か前籍校を通すのが原則で、難しければ本人が電話します。
費用:受講料1単位175円。朱雀の初年度は約2万2,000円
京都の府立通信制の受講料は、単位あたり175円です。
これまで調べた都道府県では、山口の100円に次いで安い額です。
朱雀の初年度は約2万2,000円です。内訳は次のとおりです。
- 受講料:4,200円
- 入学料等:2,250円
- 教科書と学習書:約1万5,000円
受講料は就学支援金の対象なので、申請すれば実質0円です。府立高校から転入する場合、入学料等は1,800円です。
西舞鶴の費用は次のとおりです。
- 入学料:450円
- 授業料:30単位で5,250円
- 諸費:約4,000円
- 教科書:1万〜1万5,000円
レポートの郵送は第四種郵便で、100グラムまで15円です。JRと私鉄の通学割引回数券が使えますが、阪急、京都市営地下鉄、市バスには制度がありません。府の教科書購入費補助もあります。
私立通信制の費用の見方:1万3,668円の線と、府認可10校
私立の通信制は、授業料が「1単位いくら」で決まる学校が多いです。
国の就学支援金は、単位あたり1万3,668円まで出ます。
単位料がこれ以内なら、授業料は0円です。
京都では、府認可の10校なら、年収590万円未満の世帯に府のあんしん修学支援が重なります。
国と合わせて年65万円までで、施設整備費などの経常的な納付金も対象です。
府認可の10校の中でも、本校が京都にあって全国から生徒を集める広域校があります。京都芸術大学附属(左京区、定員3,030人)と京都長尾谷(伏見区)、京都廣学館(精華町)です。
逆に、京都市内にキャンパスがあっても、本校が他府県の広域校は対象外です。学費の全体の見方は通信制高校の学費はいくら?に書きました。
府内の通信制の数:本校10校、施設89か所
文科省のデータ(2025年5月時点)で見ます。
京都府に本校を置く通信制は10校です。
内訳は公立2校と私立8校です。府のQ&Aにある京都光華と京都文教大学附属宇治は、このデータのあとに認可された学校です。
私立8校の在籍は、多い順に次のとおりです。
| 学校 | 在籍 |
|---|---|
| 京都美山(南丹市) | 641人 |
| 京都芸術大学附属 | 634人 |
| 京都つくば開成(下京区) | 550人 |
| 京都長尾谷 | 313人 |
| 京都西山(長岡京市) | 236人 |
| 京都共栄学園(福知山市) | 79人 |
| 京都廣学館 | 48人 |
| 京都成章(西京区) | 39人 |
府内のサテライト施設は89か所です。内訳と在籍は次のとおりです。
- 面接指導等実施施設:36
- 学習等支援施設:53
- 施設の在籍の合計:3,101人
京都市内では京都芸術大学附属の瓜生山キャンパス623人、飛鳥未来きぼうの京都キャンパス297人が大きいです。
施設の数が多いのは鹿島朝日(16か所)と鹿島学園(14か所)です。
ヒューマンキャンパスのぞみ(7か所)が続きます。いずれも本校は他府県です。
学校の見分け方は全国共通。京都で足す2つ
通う回数、相談できる人、数字を出すか。見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ?に5つの質問を書きました。
京都で足す質問は2つです。
- その学校の本校は、京都府認可の10校に入っていますか。キャンパスの場所ではなく、本校で決まります。府のQ&Aに校名があります
- 年収の線を超えていませんか。府の支援は年収590万円未満が目安です。超えている場合は、同時在学の兄弟姉妹がいるときだけ対象です

相談先:ほっこりんくと、京都市の不登校相談支援センター
不登校の相談は、京都府総合教育センターの「ほっこりんく〜京都府24時間教育相談窓口〜」があります。電話番号は次のとおりです。
- 電話:075-612-3268または075-612-3301
- 北部:0773-43-0390
対象は府立学校と、京都市を除く市町立学校の子どもと保護者です。来所相談は平日10時から17時の予約制です。
相談は1回50分です。
場所は伏見区の本所と、綾部市の北部研修所です。向日市、京田辺市、南丹市、宮津市、京丹後市で巡回相談もあります。
京都市に住んでいるなら、市の「こども相談24時間ホットライン」があります。
- 電話:#7333(075-351-7834)
不登校相談支援センターの電話と対象です。
- 電話:075-254-8125
- 対象:市立の小4から中3
在籍校から申請します。教育支援センター「ふれあいの杜」への入級や、不登校を経験した生徒のための洛風中学校・洛友中学校への転入を相談できます。
ふれあいの杜の8学習室や、水曜のオンラインの居場所、出席扱いの実績がある民間団体の一覧は京都市の不登校支援にまとめました。
小中学生の教育支援センターは、市町村ごとにあります。見つけ方は不登校の「支援センター」はどこ?に書きました。
高校生の転入は、在籍している高校が最初の窓口です。転入の考え方は通信制高校への転入は後悔する?に書きました。
注意:「京都府のあんしん修学支援が使えます」と説明されたら、その学校の本校が府認可の10校に入っているかを確かめてください。府の一覧は「本校が他府県にある通信制高校は対象外」と明記しています。年収590万円未満の線もあります。
まとめ
- 府のあんしん修学支援は府認可の通信制10校に出る。年収590万円未満に国と合わせて年65万円まで。他府県本校の広域校は対象外
- 公立は朱雀(夜間+日曜、4月と8月)と西舞鶴(日曜週1回、4月だけ)。受講料1単位175円で朱雀の初年度は約2万2,000円
- 朱雀は定員640人に647人が在籍。修学奨励金は月1万4,000円の貸与で卒業すれば返還免除
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。PR
出典
- 京都府文教課「私立高等学校に通学される場合の支援制度について」、令和8年度「就・修学及び進学・就職を支援するための援護制度一覧」p67「私立高等学校あんしん修学支援事業」。対象者、「本校が他府県にある通信制高校は対象外」、支給額(生活保護98万円・590万円未満65万円・同時在学55万9,000円/50万8,100円)
- 京都府「あんしん修学支援制度」チラシ、「よくある質問について(私立高等学校あんしん修学支援事業)」。判定式、府認可の通信制10校、要件、申請時期
- 同 援護制度一覧 p62「定時制課程及び通信制課程修学奨励金」(月14,000円、卒業で返還免除、他府県の広域通信制も対象)、p59「高等学校生徒通学費補助金」
- 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)。京都府に本校を置く10校の定員・在籍、府内の施設89か所。数字は当サイトで集計
- 京都府立朱雀高等学校 通信制課程「令和8年度 新入学要項」「令和8年度 4月転入学要項」「令和8年度 8月転入学・編入学 募集要項・学校案内」「令和8年度 学校説明会案内」。定員、日程、選抜、費用、スクーリング、協力校、進学先
- 京都府立西舞鶴高等学校 通信制課程「通信制Q&A」(2025年8月)、「令和8年度 学校説明会の御案内」。出願資格、4月入学のみ、費用、レポート、考査、個別指導日、進路
- 京都府総合教育センター「電話教育相談」「来所教育相談・巡回教育相談」、京都市こども相談センターパトナ「いじめ・不登校」、京都市教育委員会「不登校相談支援センター」

