不登校

京都市の不登校支援|利用料の補助はない。出席扱いの実績がある民間37団体の一覧と、小4からの「ふれあいの杜」8学習室

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。京都市で、どこに通えるのか。フリースクールにお金の補助はあるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。京都市には、フリースクールの利用料を補助する制度はありません。市は2025年11月に「現在のところ実施の予定はない」と回答しています。

その代わり、市立学校で出席扱いの実績がある民間団体の一覧を出しています。市の通う場所は、小学4年生からが対象です。順に書きます。

この記事で分かること
  • 利用料の補助はない。市は「出席扱いの実績」を条件にした民間37団体の一覧を出している
  • 教育支援センター「ふれあいの杜」は8学習室。対象は小4〜中3で、在籍校から申し込む
  • 毎週水曜に、メタバースの「オンラインの居場所」がある(小4〜中3)
  • 家から出にくい子には、フリースクールのスタッフが週1回訪ねる無料の家庭訪問がある

先に答え:補助の代わりに「一覧」と「連携事業」

京都市の不登校の支援は、お金の補助ではなく、次の3つが中心です。

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支援 中身 対象
民間団体の一覧出席扱いの実績がある団体を市が紹介保護者が自分で選ぶ
ふれあいの杜など市の教育支援センター、オンラインの居場所市立の小4〜中3
連携事業フリースクールと組んだ体験活動、家庭訪問市立の小中学生など

全国の補助の形は不登校のフリースクールにまとめています。補助がある自治体と比べると、京都市は「情報を出す」型です。

民間37団体の一覧:条件は「京都市立学校での出席扱いの実績」

京都市教育委員会は、フリースクール等民間団体の情報提供のページを出しています。載るには、団体が次の条件をすべて守ると誓約する必要があります。

  • 京都市立学校から、指導要録上の出席扱いと認められた実績がある
  • 不登校の子への相談・支援が、主な目的である
  • 学校と、プライバシーに配慮しながら連携している
  • 指導の様子を、定期的に保護者に伝えている
  • 利用料金や運営体制、活動内容を、保護者に知らせている

いちばん大きいのは、1つめの出席扱いの実績です。出席扱いを決めるのは校長です。実績があれば、学校とのやりとりに慣れているといえます。

2026年4月1日現在、37団体。市内は23

一覧に載っている団体を、場所ごとに数えました。

場所 団体数
京都市内23(中京区8、右京区4、南区3など)
京都府内の市外5
滋賀県・大阪府3
オンライン6

市内の23団体のうち、中京区が8つで最も多くなっています。東山区と山科区の団体は、載っていません。

オンラインの6団体は、家から通うのが難しいときの候補になります。

市が「認証」したわけではない

ページには、注意書きが3つあります。

  • 条件を満たす団体を、すべて載せているわけではない
  • 市が団体を認証したり、利用をあっせんしたりするものではない
  • 載っている情報は、各団体が書いたもの

一覧に載っていない団体でも、同じ条件を見学のときに聞けます。特に「京都市立学校で出席扱いになった子はいますか」は、そのまま使える質問です。

出席扱いの国の要件は不登校の出席扱いに書きました。

ふれあいの杜:8学習室。小4から、在籍校を通して申し込む

京都市の教育支援センターは「ふれあいの杜」です。市のページは「在籍校と長い廊下でつながった別室」と説明しています。

対象は、市立の小学4年生から中学3年生までです。低学年の子は、対象に入っていません。

申し込みは、次の順番です。

  1. 在籍校に相談する
  2. 在籍校から「不登校相談支援センター」に相談を申請する
  3. センターで面接や体験活動をして、入級するか決まる

学習室は6つと、サテライトが2つです。希望した学習室に入れるとは限らないと書かれています。

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学習室 対象 通い方
烏丸御池(中京区)小4〜中3週1日から、1時間ほどから
四条大宮(下京区)小4〜中31日、半日、国数英の半日、1時間個別の4コース
西大路御池(中京区)中1〜中3午前か午後。国数英が中心
北(北区)小4〜中310時〜15時
京都駅南(南区)小4〜中3午前か午後
伏見(伏見区)小4〜中3午前か午後
サテライト太秦天神川小4〜中3木曜の午前か午後
サテライト醍醐小4〜中3月曜・金曜の午前

サテライトを除く6学習室は、月・火・木・金曜に開いています。水曜は開いていません。

教育支援センターの全国の仕組みは不登校の「支援センター」はどこ?にまとめました。

水曜は「オンラインの居場所」:メタバースで参加

京都市は、毎週水曜日にメタバースの「オンラインの居場所」を開いています。自分のアバターで入り、授業やホームルームに参加します。

項目 内容
対象市立の小4〜中3で、30日以上の欠席が目安
時間午前10時〜12時か、午後1時〜3時(同じ内容)
内容ホームルーム、教科をまたいだ授業、振り返り
申し込み参加希望書を在籍校に出す

カメラやマイクは、オンとオフを選べます。途中で入ったり抜けたりもでき、欠席の連絡がなくても大丈夫とされています。

学習の様子は、毎月、在籍校に報告されます。出席扱いにできるかは、校長の判断です。

ふれあいの杜は水曜が休みなので、曜日が重なりません。両方を使う組み合わせもできます。

家から出にくいなら:無料の家庭訪問「ふれあい・アテンダント」

ふれあい・アテンダントは、家に訪問支援員が来る事業です。訪問するのは、市と連携する3つのフリースクールのスタッフです。ふれあいの杜のスクールカウンセラーが来ることもあります。

項目 内容
対象市立の小中学校に在籍する、ひきこもり傾向のある不登校の子
回数週1回ほど、1回60分ほど
内容子どもの興味に合わせた活動や学習の補助、保護者の相談
費用無料

2026年度の締め切りは、6月でした。定員に達していなければ、年度末まで随時募集とされています。

空きがあるかは、市の生徒指導課に聞いてください。電話番号は次のとおりです。

  • 生徒指導課:075-213-5622

ほかの連携事業

フリースクールと組んだ事業は、ほかに3つあります。

  • ぷらねっとクラブ:わく星学校での自然体験など。年10回、1回500円(昼食・保険込み)
  • あんよう ほのぼの・ワークショップ:安養寺フリースクールでの保護者向けの学習会。無料
  • きらきら☆ボクシング:毎月第4水曜の18時〜20時。小中学生1,600円、高校生2,000円(保険料)

ぷらねっとクラブと家庭訪問は、小学1〜3年生も対象です。ふれあいの杜の対象に入らない低学年の子も使えます。

保護者の会「With One」と、中学校の選択肢

保護者向けには、「With One(ウィズ・ワン)」という会があります。市立小中学校に通う不登校の子の、保護者の会です。

次は9月26日(土)で、午前と午後に分かれています。

学習会や、保護者同士の座談会をします。一回だけの参加もできます。

この後も開く予定で、月は次のとおりです。

  • 10月
  • 1月
  • 2月

中学生には、不登校を経験した生徒のための洛風中学校と洛友中学校もあります。

転入の時期は年2回で、次のとおりです。

  • 5月1日
  • 10月1日(定員に空きがある場合だけ)

高校のことは京都の通信制高校にまとめています。

注意
  • 一覧の団体数や学習室の内容は、2026年4月の市の資料で数えています。変わることがあります
  • 一覧に載っていることは、市の認証ではありません。見学して決めてください
京都市で不登校の支援に最初に動く4つ。在籍校に不登校相談支援センターへの申請を頼む(ふれあいの杜は小4〜中3)、市の37団体の一覧から見学先を選ぶ(出席扱いの実績が条件)、オンラインの居場所(水曜)と無料の家庭訪問を聞く、保護者の会With Oneを見る
京都市で最初に動く4つ。市の支援とフリースクール、家から出にくいとき・保護者。

最初に動く順番

  1. 小4〜中3なら、在籍校に「不登校相談支援センターに相談したい」と伝える
  2. フリースクールを考えるなら、市の37団体の一覧から見学先を選び、出席扱いの実績を聞く
  3. 家から出にくいなら、在籍校にオンラインの居場所を、生徒指導課にふれあい・アテンダントの空きを聞く
  4. 親だけで話したいなら、With Oneに申し込む

まとめ

  • 京都市にフリースクールの利用料の補助はない。代わりに、市立学校で出席扱いの実績がある37団体の一覧がある
  • 一覧は市の認証ではない。同じ条件は、載っていない団体を見学するときにも聞ける
  • ふれあいの杜は8学習室。対象は小4〜中3で、在籍校から不登校相談支援センターに申請する
  • 水曜はメタバースの「オンラインの居場所」。ふれあいの杜と曜日が重ならない
  • 家から出にくい子には、週1回の無料の家庭訪問がある。小1〜3年生も対象
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出典

  • 京都市「市長への手紙 不登校への助成金について」(回答 令和7年11月27日、教育委員会事務局生徒指導課)
  • 京都市教育委員会「不登校児童生徒の支援に係るフリースクール等民間団体の情報提供」(支援団体の情報 令和8年4月1日現在)。情報提供の目的、団体の要件(7項目)、利用の留意点、区ごとの団体と活動内容
  • 京都市教育委員会「フリースクール等民間団体に関する情報提供と連携事業について」(2026年6月1日)と各事業の案内(ぷらねっとクラブ 2026年度開催要項、ふれあい・アテンダント 令和8年度)
  • 京都市教育委員会「ふれあいの杜」(2026年4月3日)と「ふれあいの杜リーフレット」(令和8年4月)。対象、入級方法、6学習室と2サテライト学習室の対象学年・曜日・時間・定員
  • 京都市教育委員会「令和8年度『オンラインの居場所』参加者募集」(2026年4月14日)とチラシ。対象、水曜日のプログラム、申し込み方法、Q&A(出席扱い、月ごとの報告、カメラとマイク)
  • 京都市教育委員会「不登校のお子さんの保護者の会『With One(ウィズ・ワン)』の参加者募集」(2026年9月10日)
  • 京都市教育委員会「不登校の子どもたちへの支援」。学びの多様化学校(洛風中学校・洛友中学校)の転入学の時期
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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