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北九州の通信制高校は38か所。ただし在籍の9割が小倉北区で、3つの区にはゼロです

杉野 一樹

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北九州市は7つの区があり、面積も広い市です。小倉から門司や若松までは、けっこう距離があります。

先に答えです。北九州市の通信制は38か所ありますが、在籍の90%が小倉北区に集まっています。

門司区・小倉南区・若松区には、1か所もありません。

この記事で分かること
  • 北九州市に38か所・在籍1,849人。うち29か所・1,664人が小倉北区。3つの区はゼロ
  • 38か所のうち15か所は在籍0人。4か所は定員を超えている
  • 最大の事業者は鹿島朝日で5か所477人。専門学校や大学が会場になっている
  • 公立を選ぶと面接指導は福岡市の博多青松高校。戸畑の県立ひびき高校は会場登録だけで在籍0人
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、北九州の話です。

先に答え:在籍の90%が小倉北区

文科省が全国のキャンパスの一覧を公開しています。そこから北九州市の分を数えました。

通信教育連携協力施設が38か所、在籍は1,849人です。

福岡県全体は、164か所・9,039人です。

北九州は、県内の20.5%にあたります。

区ごとに分けると、偏りがはっきりします。

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区 施設数 在籍
小倉北区29か所1,664人
戸畑区2か所69人
八幡西区4か所64人
八幡東区3か所52人

小倉北区だけで在籍の90.0%です。

一覧の見方は近くの通信制高校はどう探す?に書きました。

門司・小倉南・若松にはゼロ

表にない区があります。門司区、小倉南区、若松区には、通信制の拠点が1か所もありません。

つまり北九州市に住んでいても、通う場所は小倉になる可能性が高いということです。

ただし裏を返せば、小倉まで出られるなら選択肢は多くあります。市内の移動で済むかどうかで考えてください。

生徒が多い拠点

在籍のある拠点を、多い順に並べました。

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施設 学校 定員 在籍
おおぞら高等学院 小倉キャンパス屋久島おおぞら364人303人
北九州自由高等学院クラーク記念国際210人283人
北九州学習センターヒューマンキャンパス—194人
KCS北九州情報専門学校鹿島朝日80人159人
西日本工業大学鹿島朝日80人159人
小倉学習センター第一学院養父校200人117人

定員を超えているのは4か所

表を見ると、定員と在籍が逆転している行があります。

北九州市では4か所が定員を超えていました。

北九州自由高等学院は、210人の枠に283人です。

KCS北九州情報専門学校と西日本工業大学は、80人に159人です。

定員超過そのものは人気の表れでもあります。見学のときに、先生とカウンセラーの人数を聞いてください。

15か所は在籍0人

逆の話もあります。在籍が0人の拠点は、15か所でした。

38か所のうちの割合にすると、39.5%です。

専門学校などを会場として登録しているだけの枠が含まれます。「近くにたくさんある」ことを選ぶ根拠にはできません。

なお本校が福岡県内にある施設は2か所・19人だけです。残りは本校が県外の学校になります。

北九州で最大の事業者は鹿島朝日

学校ごとに在籍を足すと、順番が変わります。

鹿島朝日が5か所477人で最大です。

そのあとは、次の順に続きます。

  • 屋久島おおぞら:303人
  • クラーク記念国際:283人
  • ヒューマンキャンパス:194人

鹿島朝日の会場が特徴的です。KCS北九州情報専門学校と西日本工業大学という、既存の専門学校や大学を面接指導会場にしています。

設備が使える利点はあります。ただし2か所とも定員を超えているので、混み具合は確かめてください。

公立を選ぶと、面接指導は福岡市になる

ここが北九州でいちばん大事な点です。

福岡県の公立通信制は、県立博多青松高等学校の1校だけです。場所は福岡市博多区千代です。

定員は2,200人で、在籍は1,753人です。

博多青松には連携している会場が3か所あります。そのうち1つが、北九州市戸畑区の県立ひびき高等学校です。

ただし数字を見ると、話が変わります。3か所とも在籍は0人でした。

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会場 場所 在籍
県立ひびき高校北九州市戸畑区0人
県立西田川高校田川市0人
県立大牟田北高校大牟田市0人

2025年5月時点の数字です。

博多青松の1,753人は、事実上すべて福岡市の本校で面接指導を受けています。

北九州から公立を選ぶなら、スクーリングのたびに福岡市まで行く前提で考えてください。会場は登録されていますが、そこで学んでいる人はいません。

公立の中身は公立の通信制高校はどんなところ?に、入試で何をするかは通信制高校の入試に書きました。

フリースクールを探している場合

「不登校 フリースクール 北九州」で探す人もいます。通信制の施設とは役割が違うので、分けて考えてください。

フリースクールは民間の居場所で、高校の単位とは直接つながりません。文科省の一覧に載るのは「学習等支援施設」のほうです。

北九州市の学習等支援施設は16か所です。

ヒューマンキャンパスの北九州学習センターが194人、第一学院養父校の小倉学習センターが117人です。

この16か所では、スクーリングと試験ができません。毎日そこへ通う形でも、面接指導は別の場所になります。

小中学生の居場所の探し方は不登校の「支援センター」はどこ?とフリースクールとは何をするところ?にまとめました。

福岡の県独自補助は通信制に出ない

お金の話です。福岡は他県と比べて単純です。

福岡県には、通信制への県独自の授業料の上乗せがありません。使えるのは国の就学支援金と奨学給付金だけです。

就学支援金は、年33万7,200円までです。

単位制なら、単位あたり1万3,668円までです。

県全体の事情は福岡の通信制高校に、県ごとの補助の違いは通信制高校の学費が安いのはどこ?にまとめました。

北九州で絞り込む3つ

順番を決めておきます。

  1. 小倉北区まで毎週通えるかを考える。在籍の90%がそこにあります
  2. 公立なら、福岡市まで行けるかを考える。戸畑の会場は登録だけで在籍0人です
  3. その拠点に何人いて、先生が何人いるかを聞く。在籍0の枠が15か所あります

途中から移るときの締切は通信制高校の転入・編入はいつまで?に、サポート校との違いはサポート校とは何かに書きました。

北九州でキャンパスを選ぶ前に確かめる5つ。小倉北区まで毎週通えるか、公立を選ぶなら面接指導が福岡市になると知っているか、その拠点に何人いて先生は何人いるか、定員に対して何人いるか見たか、福岡県の補助で授業料が安くなると思うのは注意
通う場所と、その拠点の中身を先に確かめてください。

よくある質問

Q. 門司に住んでいますが、近くに通信制はありますか。

A. 門司区には拠点がありません。小倉北区まで出ることになります。

Q. 北九州でいちばん大きい拠点はどこですか。

A. おおぞら高等学院の小倉キャンパスで、在籍303人です。

Q. 戸畑の県立ひびき高校で学べますか。

A. 博多青松の会場として登録されていますが、在籍は0人です。学校に直接確かめてください。

Q. 専門学校の中にある会場はどうですか。

A. 設備が使える利点があります。ただし鹿島朝日の2か所は定員を超えています。

Q. 福岡県の補助は使えますか。

A. 通信制への県独自の上乗せはありません。国の就学支援金で計算してください。

注意

注意:北九州市で公立を選ぶときは、面接指導をどこで受けるのかを必ず確かめてください。戸畑の県立ひびき高校は博多青松の会場として登録されていますが、在籍は0人です。実際には福岡市の本校に通うことになります。

まとめ

  • 北九州市に38か所・在籍1,849人。うち29か所・1,664人が小倉北区で、在籍の90.0%が集中している。門司・小倉南・若松にはゼロ
  • 38か所のうち15か所は在籍0人、4か所は定員超過。最大の事業者は鹿島朝日で5か所477人
  • 公立は博多青松の1校だけで、連携会場3か所はすべて在籍0人。面接指導は福岡市まで行くことになる
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出典

  • 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)。北九州市の通信教育連携協力施設38か所(面接指導等実施施設22・学習等支援施設16、在籍1,849人)、区別の内訳(小倉北29か所1,664人・戸畑2か所69人・八幡西4か所64人・八幡東3か所52人、門司/小倉南/若松は0)、在籍0人の15か所、定員を超えている4か所、学校別の在籍と拠点数、福岡県全体164か所9,039人。集計は当サイトで実施
  • 同エクセル。福岡県立博多青松高等学校(福岡市博多区千代1-2-21、狭域、定員2,200・在籍1,753)と連携施設3か所(県立ひびき高等学校=北九州市戸畑区天籟寺、県立西田川高等学校=田川市、県立大牟田北高等学校=大牟田市)はいずれも在籍0人
  • 福岡県の修学支援制度。通信制への県独自の授業料の上乗せはなく、国の高等学校等就学支援金と奨学給付金のみ
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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