不登校

大田区のフリースクールと不登校支援|出席扱いの条件は3つ。家で学ぶなら1日3教科と記録、みらい学園とつばさ教室

大田区のフリースクール。出席扱いの条件は3つ
杉野 一樹

この記事には広告(PR)が含まれます。

大田区で、学校に行きにくい子の通い先を探している。フリースクールに通ったら、学校の出席になるのか。

そういう保護者に向けて、大田区の公表資料でわかることを並べます。

先に答えです。大田区は、フリースクールの出席扱いの条件を3つ決めています。

費用の面では、区独自の助成はなく、東京都の助成(月2万円まで)が使えます。

この記事で分かること
  • フリースクールの出席扱いは、3つの条件をすべて満たすとき
  • 担任が施設を訪ね、月1回以上は施設と連絡を取る
  • 家でICTを使って学ぶ場合は、1日3教科以上と記録が目安
  • 学びの多様化学校「みらい学園」は、初等部と中等部がある
  • つばさ教室は5か所。入室は教育相談から、検討の上で決まる
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「いま」の話です。

費用:使えるのは東京都の助成

区の不登校のページは、フリースクールの助成として都の制度を案内しています。区独自の上乗せは、区のページで見当たりませんでした。

都の助成は、利用料に月2万円までです。所得制限はなく、入会金や教材費は対象外です。

くわしくは東京都の不登校支援にまとめました。都内では、足立区が区の上乗せをしています。

フリースクールの出席扱い:条件は3つ

大田区は「不登校児童・生徒の出席の取扱いガイドライン」を出しています。令和元年12月の改訂版です。

学校外の民間施設に通う子は、次の3つをすべて満たすと出席扱いになります。

  1. その施設に通うか入所して、相談や指導を受けている
  2. 学習活動を校長が確かめ、学習指導要領(下の学年の内容を含む)に沿っていると認める
  3. 子どもが自分から登校したくなったときに、スムーズに戻れるような支援をしている

あわせて、担任や学年の先生が施設を定期的に訪ねます。少なくとも月1回以上は、施設と情報を共有すると決められています。

2つ目の条件があるので、施設の学習計画が分かれ目になります(当サイトの読み)。見学のときに、学習計画を出せるか聞いてください。

区は、施設の側に求める条件も別の資料で示しています。料金が明確で、著しく営利本位でないことなどです。

家でICTを使って学ぶ場合

通うのが難しい子は、家での学習で出席扱いになる道もあります。条件は4つです。

  • つばさ教室や民間施設での相談・指導が難しい
  • 先生やスクールカウンセラーなどの訪問を、定期的に受けている
  • 学校や民間事業者の、ねらいがはっきりした教材で学んでいる
  • 自分から登校したくなったときに役立つ学習である

保護者と確認する目安は、1日3教科以上と、日付・時間・内容の記録です。校長が認めた時点で出席扱いになります。

教材は、担任が事前に確かめます。区のドリルや民間のICT教材、学校の授業の配信も例に挙がっています。

区の通い先:つばさ教室とみらい学園

← 横にスクロールできます →

通い先 対象 特徴
つばさ教室(5か所)区内の小4〜中3池上・蒲田・羽田・大森・調布。在籍のまま通う。出席扱い
みらい学園 初等部大森第四小の分教室遅めの登校時間。少人数の授業
みらい学園 中等部区立中の生徒で、30日以上の欠席御園中の分教室。遅めの登校時間。キャリア教育が中心

つばさ教室は、申し込めば入れるとは限らない

つばさ教室の申し込みは、各教室ではなく教育センターの教育相談で受け付けます。

見学・面談・体験入室のあと、学校や教育相談室と相談して入室が決まります。区は、申し込めば確実にすぐ入れるわけではないと案内しています。

みらい学園は、授業時間が少なめ

みらい学園は、不登校の子のための教育課程を組む「学びの多様化学校」です。どちらも区立校の分教室です。

部 年間の授業時間(令和6年度)
中等部980時間
初等部862時間45分(標準は1,015時間)

どちらも、通常より少なめに組まれています。

進学のための説明会も開かれています。区のページに案内が載ります。

子どもの状態から、支援先を選ぶ

大田区は「不登校児童・生徒支援及び学びの保障ガイド」を出しています。子どもの状態を7段階に分けた早見表です。

たとえば「家でもほとんど自室から出ない」なら、生活リズムと心の安定が最優先です。「フリースクールに定期的に通っている」なら、学びの継続と進路選びのケアです。

いまの状態に近い段から、相談先を選んでください。ガイドは区の不登校のページから見られます。

家から参加できるオンラインのフリースクールも、通い先の候補になります。

クラスジャパン小中学園の資料を請求する(無料)

明光義塾が運営するオンラインのフリースクールです。出席扱いの実績があります。資料請求をしても入会の義務はありません。PR

動く前に確かめる4つ

大田区で不登校の通い先を探す前に確かめる4つ。施設の学習計画(校長が内容を確かめる)、都の助成(利用料に月2万円まで)、家で学ぶときの決まり(1日3教科以上と記録)、つばさ教室の入室(教育相談から。検討の上で決まる)
動く前に確かめる4つ。出席扱いは、校長が確かめて決めます。
  1. 施設の学習計画(校長が内容を確かめる)
  2. 都の助成(利用料に月2万円まで)
  3. 家で学ぶときの決まり(1日3教科以上と記録)
  4. つばさ教室の入室(教育相談から。検討の上で決まる)

よくある質問

Q. 大田区にフリースクールの助成はありますか。

A. 区のページは東京都の助成を案内しています。区独自の上乗せは見当たりませんでした。

Q. フリースクールに通えば、必ず出席扱いになりますか。

A. なりません。区のガイドラインの3つの条件を満たし、校長が認めたときです。

Q. 家で勉強した日は出席になりますか。

A. 条件を満たせばなります。1日3教科以上と記録が目安です。

Q. 出席扱いの国の考え方は?

A. 不登校の出席扱いにまとめました。

まとめ

  • 大田区のフリースクールの出席扱いは、ガイドラインの3つの条件をすべて満たすとき
  • 担任が施設を訪ね、月1回以上は施設と情報を共有する
  • 家でICTを使って学ぶなら、1日3教科以上と記録が目安
  • 区の通い先は、つばさ教室5か所と、みらい学園の初等部・中等部
  • 費用は東京都の助成(月2万円まで)。区独自の上乗せは見当たらない

出典

  • 大田区「不登校にお悩みの方へ」(2026年5月7日更新)。区の支援の案内、東京都フリースクール等利用者支援事業の資料へのリンク
  • 大田区教育委員会「大田区立学校における不登校児童・生徒の出席の取扱いガイドライン(改訂版)」(令和元年12月20日)。つばさ教室、学校外の民間施設、自宅でのICT等を活用した学習活動の出席扱いの条件と確認の流れ
  • 大田区「不登校児童・生徒に係る『学校外の民間施設』の取扱いについて(改訂版)」。施設に求める条件
  • 大田区「つばさ教室」(2025年5月7日更新)。対象(区内在住の小4〜中3)、5か所、入室までの流れ
  • 大田区立御園中学校分教室 みらい学園中等部 学校要覧、大田区立大森第四小学校分教室 みらい学園初等部 学校要覧。対象、年間授業時数(令和6年度)
  • 大田区教育委員会「大田区不登校児童・生徒支援及び学びの保障ガイド」(2025版)
ABOUT ME
杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
記事URLをコピーしました