熊本市の不登校支援とフリースクール|補助はないが、出席扱いの手順が決まっている
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子どもが熊本市でフリースクールに通い始めた。出席扱いにしてもらえるのか。補助はあるのか。
そういう方に向けて書きます。
先に答えです。熊本市の不登校支援のページに、フリースクールの利用料や交通費の補助は載っていません。
その代わり、出席扱いを判断する手順が、市のガイドラインで細かく決まっています。親が何を出せばいいかも書かれています。
- 熊本市は、フリースクールの利用料や交通費の補助を不登校支援のページに載せていない
- 市はフリースクール等22施設の一覧を公開している。19施設が市内
- 出席扱いは、保護者が契約書の写しを学校に出すところから始まる。決めるのは校長
- 家でのICT学習も出席扱いの対象。月1回以上の対面は、大学生の訪問でもよい
先に答え:補助の記載はない。手順がある
このシリーズで見てきた自治体と比べると、熊本市の位置が分かります。
熊本市は、お金ではなく「出席扱いの手順」と「施設の一覧」で支える形です。
費用の支援がない分、学校とのやりとりの手順を知っておくことが大事になります。
市が公開しているフリースクール等は22施設
熊本市の「不登校児童生徒の支援について」のページには、フリースクール等の一覧が載っています。22施設でした。
| 場所 | 施設数 |
|---|---|
| 中央区 | 9 |
| 東区 | 5 |
| 北区 | 2 |
| 西区 | 2 |
| 南区 | 1 |
| 市外(御船町2・菊池市1) | 3 |
市内は19施設で、半分近くが中央区に集まっています。
一覧には、NPOのフリースクールのほか、通信制高校の中等部や、医療機関のデイケアも入っています。
掲載を希望する施設は、市の学校サポート班に連絡する仕組みです。
出席扱いの流れ:保護者の申請から始まる
熊本市には、出席扱いのガイドラインがあります(2024年10月改訂版)。フリースクールに通う子の判断の流れが書かれています。
| 段階 | 何をするか |
|---|---|
| ① 周知 | 学校が、保護者に出席扱いの制度を知らせる |
| ② 保護者の申請 | フリースクールの契約書の写しなど、通っていることが分かるものを出す |
| ③ 説明と確認 | 学校が、次の4つを保護者に確かめる |
| ④ 施設との連携 | 学校ができるだけ施設を見に行き、毎月の通所状況の報告を頼む |
| ⑤ 判断と報告 | 校長が出席扱いにするかを決め、保護者に伝える |
契約書がない場合は、市の様式でもかまいません。
③で学校が確かめる4つ
- 保護者は、学校と連携・協力できるか
- フリースクールは、学校と連携・協力できるか
- 保護者か施設が、毎月の通所状況を学校に出せるか
- 学校が本人との面談を希望したとき、応じられるか
4つとも「はい」と言えるように準備しておくと、話が早く進みます。特に3つ目は、施設が毎月報告を出してくれるかを事前に聞いておくといいです。
学校と施設は、月1回ほどやりとりする
ガイドラインの目安では、施設から学校へ月1回程度、子どもの学習状況を報告してもらいます。
学校のほうも、おおむね月1回以上、家庭訪問や面談、電話で子どもの様子をつかむことになっています。
施設の側にも条件があります。著しく営利本位でないこと、入会金や授業料がはっきり示されていることなどです。
家でのICT学習も対象。対面は大学生でもよい
家でICT教材などを使った学習も、出席扱いの対象になっています。
条件の1つが、月1回以上の対面での指導です。ガイドラインには、対面を行う人として次が挙げられています。
- 在籍校の先生
- スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー
- ユア・フレンド
ユア・フレンドとは
熊本大学の学生が、週に一度、1〜2時間ほど子どものところへ行く市の取り組みです。行き先は、学校の保健室などの別室か、家庭です。
市は「一緒に楽しく過ごす活動」と説明しています。家でのICT学習の出席扱いに必要な、月1回以上の対面の相手にもなれます。
申し込み先は、次のとおりです。
- 市の教育相談室:096-362-7070
市のオンライン学習支援も含まれる
熊本市には「フレンドリーオンライン」があります。本荘小学校と芳野中学校を拠点に、オンラインの学習支援員が学習を支えます。
ガイドラインでは、この学習支援を受けた子も出席扱いの対象に含まれると書かれています。
成績の材料になるもの
ガイドラインには、欠席中の学習を成績に反映するときの材料の例も載っています。
- 使ったワークシートやノート
- ペーパーテストや、実技テストの動画
- 学習で作ったもの
- 学習アプリで何を学んだかが分かるもの
家やフリースクールでの学習は、記録を残しておくと成績の材料になります。出席扱いとは別の判断なので、あわせて学校に相談してください。国の考え方は不登校の出席扱いに書きました。
相談先
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| 窓口 | 内容 | 電話 |
|---|---|---|
| 教育相談室 | フレンドリー、フレンドリーオンライン、ユア・フレンド | 096-362-7070 |
| 総合支援課 学校サポート班 | スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー | 096-328-2743 |
市の教育支援センター「フレンドリー」は6教室あります。あいぱる大江、火の君、植木、新町、託麻、森都心です。
熊本県の窓口や、24時間つながる相談先は熊本の通信制高校の「相談先」にまとめています。
注意:出席扱いは、フリースクールに通えば自動でつくものではありません。校長が、学校と施設の連携や通所の状況を確かめて判断します。通い始めたら早めに学校に申し出てください。

最初に動く順番
- フリースクールとの契約書の写しを用意する。出席扱いの申請に使います
- 施設が毎月、学校に通所状況を報告してくれるか確かめる
- 学校に出席扱いを申し出る。決めるのは校長です
- 通えない時期は、家でのICT学習とユア・フレンドの対面を組み合わせる
まとめ
- 熊本市の不登校支援のページには、フリースクールの利用料や交通費の補助は載っていない
- 市はフリースクール等22施設の一覧を公開している。市内19、そのうち9施設が中央区
- 出席扱いは、保護者が契約書の写しを出して始まる。施設は月1回ほど学校へ報告し、校長が判断する
- 家でのICT学習も対象。月1回以上の対面は、熊本大学の学生が訪問するユア・フレンドでもよい
出典
- 熊本市「不登校児童生徒の支援について」(2026年9月1日更新)。教育支援センター(フレンドリー)6教室、フレンドリーオンライン(配信拠点校:本荘小学校・芳野中学校)、ユア・フレンド(熊本大学の学生が週1回1〜2時間、別室または家庭を訪問)、SC・SSWの相談先、フリースクール等の一覧(22施設)。所在地ごとの施設数は当サイトで集計
- 熊本市「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いについてのガイドライン」(令和6年10月改訂版)。フリースクール等の民間施設に通う児童生徒の判断の目安(学校・家庭・施設の連携、月1回程度の施設からの報告、実施主体、支援の在り方)と留意点(概ね月1回以上の状況把握、施設訪問)、自宅でICT等を活用した学習活動の判断の目安(概ね月1回以上の対面指導、対面指導を行う者の例)、判断までの流れ(周知・保護者の申請・説明と確認・施設との連携・判断報告)、成績評価に反映する際の要件と評価材料の例
- 熊本市「熊本市不登校支援チラシ」。教育相談室096-362-7070、総合支援課学校サポート班096-328-2743

