不登校

川崎市の不登校支援|ゆうゆう広場は学区なし・無料。休んでいる間の給食費と定期券の手続きもある

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。川崎市で、どこに相談して、どこに通えるのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。川崎市の「ゆうゆう広場」は市内6か所で、学区がなく、どこにでも登録できます。利用料は無料です。

そして、休んでいる間の給食費を止める手続きや、通う日の定期券の制度もあります。見落としやすいので、あわせて書きます。

この記事で分かること
  • ゆうゆう広場は6か所。学区なし、利用料無料、学校との併用もできる
  • 登録票には在籍校の「校長の同意」欄がある。出席扱いは校長が判断する
  • 電話相談は名前も学校名も聞かれない。私立在籍なら学校を通さずに相談できる
  • 長く休むときは給食費を止められる。ゆうゆう広場に通う日は通学定期券が使える

先に答え:入口は「電話」と「ゆうゆう広場」

川崎市の公式ページを読むと、窓口は大きく2つに分かれます。

窓口 何をするところか
教育相談センター電話や来所で相談する
ゆうゆう広場学校に行きづらい小中学生が通う場所

市のページは、市立学校ならまず在籍校に相談と案内しています。ただし、私立学校などに在籍している場合は、直接教育相談センターに相談するよう書かれています。

ゆうゆう広場:学区なし、無料、併用できる

ゆうゆう広場は、川崎市の教育支援センターです。市内に6か所あります。

教育支援センターの全国の仕組みは不登校の「支援センター」はどこ?にまとめました。

広場 場所
みゆき幸区戸手
さいわい幸区塚越
なかはら中原区下小田中
たかつ高津区溝口
たま多摩区宿河原
あさお麻生区上麻生

学区はないので、どの広場にも登録できます。家から近いところでも、通いやすい駅の近くでもかまいません。

項目 内容
対象市内に住んでいる、または市内の学校に通う小中学生
時間月〜金の9時30分〜15時
利用料無料(調理実習や社会見学などの実費は別)
学籍在籍校のまま。学校との併用もできる

週に何日通うか、1日に何時間いるかは自由です。週の何日かは学校、何日かはゆうゆう広場、という使い方もできます。

GIGA端末を持ち込むこともできます。Wi-Fiがあるので、オンラインの教材も使えます。

小学5・6年生は、安全を確認したうえで、子どもだけで通うこともできます。

申し込みの流れと「校長の同意」

段階 すること
1電話かオンラインフォームで見学・相談を申し込む(044-522-3534、平日9時〜16時)
2希望する広場で面談と見学をする
3興味のあるプログラムに参加してみる
4通室登録願いに在籍校の「校長の同意」欄を書いてもらい、通室初日に出す

見学までは、親から直接電話で申し込めます。正式に登録するときに、在籍校の校長の同意が要ります。

ゆうゆう広場は、毎月在籍校へ通室の状況を報告します。そのうえで、校長の判断で出席扱いにできるとされています。出席扱いの国の考え方は不登校の出席扱いに書きました。

家から出られない子には、出張型もある

家に閉じこもりがちな子どもには、「出張型ゆうゆう広場」(不登校家庭訪問相談)があります。相談員が家庭を訪問し、相談だけでなく、一緒に遊んだり勉強したりします。

受付は次のとおりです。

  • 電話:044-844-3700
  • 受付時間:平日9時〜16時

電話相談は、名前も学校名も聞かれない

市の総合教育センターの教育相談センターは、相談する人の名前や学校名を尋ねないと案内しています。どこに相談していいか分からない、という相談にも対応します。

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相談室 電話相談の時間 電話
塚越相談室毎日9時〜18時044-541-3633
溝口相談室平日9時〜16時30分044-844-3700

塚越相談室は土日もつながります。

来所の相談は、学校を通さずに申し込むこともできる

相談室に来て、相談員と直接話す来所相談もあります。1回50分で、予約制です。

申し込みは原則として学校からです。ただし、私立学校に在籍している人や、学校を通さずに相談したい人は、直接電話で申し込めます。

住んでいる区で相談室が分かれます。

住んでいる区 相談室
川崎区・幸区・中原区塚越相談室
高津区・宮前区・多摩区・麻生区溝口相談室

24時間いつでもつながる「24時間子供SOS電話相談」もあります。

  • 電話:044-522-3293

休んでいる間の、お金と通学の手続き

ここは見落としやすいところです。川崎市のページに、次の制度が書かれています。

給食費は、止めることができる

長く休んでいて給食を止めたいときは、「学校給食費区分変更届」を出すと、市立学校の給食を停止できます。

在籍校に連絡して、欠席の状況や給食の停止について学校と確認してから、届を出す流れです。

ゆうゆう広場に通う日は、通学定期券が使える

ゆうゆう広場などに定期的に通う場合、鉄道やバスの会社から「実習用通学定期券」を発行してもらえます。

手続きには、在籍する市立学校の校長の証明が要ります。まず在籍校に問い合わせてください。

家で使えるオンライン教材がある

川崎市は、不登校の子のためにオンライン学習システム「デキタス」を取り入れています。学習動画やドリルがあり、市立学校を通じてアカウントを配っています。詳しくは在籍校に問い合わせてください。

学校の中にも居場所があります。2026年度は、小中学校28校の校内教育支援センターに専任のスタッフを置いています。

フリースペースえん:公設民営の居場所

川崎市の子ども夢パーク(高津区下作延、JR津田山駅から徒歩5分)の中に、「フリースペースえん」があります。公設民営の居場所で、市の案内ではNPO法人フリースペースたまりばが運営しています。

一日の過ごし方は、子どもが自分のペースで決めます。毎日お昼ごはんを作って食べるなど、暮らしを土台にしています。

利用には登録が必要です。問い合わせ先は次のとおりです。

  • 子ども夢パーク:044-811-2001

フリースクールの選び方や自治体の補助の形は、フリースクールとはにまとめました。

注意

注意:ゆうゆう広場への登録には、在籍校の校長の同意が要ります。定期券にも校長の証明が要ります。学校との話は、見学のあとでかまいませんが、どこかの段階で必要になります。

川崎市で不登校の相談に最初に動く4つ。教育相談センターに電話(名前も学校名も聞かれない、塚越は土日も)、ゆうゆう広場の見学を申し込む(学区なし・6か所)、給食費を止める届、実習用通学定期券とオンライン教材デキタスを在籍校に聞く
川崎市で最初に動く4つ。相談、ゆうゆう広場、休んでいる間の手続き。

最初に動く順番

  1. まず話したいなら、教育相談センターに電話する。名前も学校名も聞かれません。塚越は土日も
  2. 通う場所がほしいなら、ゆうゆう広場の見学を電話で申し込む(044-522-3534)。学区はありません
  3. 長く休むなら、給食費の停止を在籍校に相談する
  4. ゆうゆう広場に通い始めたら、実習用通学定期券とデキタスのアカウントを在籍校に聞く

まとめ

  • ゆうゆう広場は市内6か所。学区なし、利用料無料、学校との併用もできる。登録には校長の同意が要り、出席扱いは校長の判断
  • 教育相談センターの電話相談は名前も学校名も聞かれない。私立在籍や学校を通さない来所相談も直接申し込める
  • 長く休むときは給食費を止められる。ゆうゆう広場に通う日は実習用通学定期券が使える
  • 家から出られない子には出張型ゆうゆう広場。夢パークの中には公設民営のフリースペースえんがある
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出典

  • 川崎市教育委員会「不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について」(2025年4月21日更新)。相談窓口(市立学校はまず在籍校、私立学校等は直接教育相談センター)、校内教育支援センター(令和8年度 小中学校28校に専任スタッフ)、ゆうゆう広場6か所とアウトリーチのモデル事業、オンライン学習システム(デキタス)のアカウント配布、フリースペースえん(公設民営)、こどもサポート宮ノ下、実習用通学定期券(在籍する市立学校の校長の証明)、学校給食費区分変更届による給食の停止、保護者ピアサポート、LINE公式アカウント、問い合わせ先
  • 川崎市総合教育センター教育相談センター「ゆうゆう広場のご案内」(令和7年5月)。6か所の所在地、対象、開室時間、利用料無料(実費は負担)、申込から登録までの流れ(見学・相談受付044-522-3534、通室登録願いの「校長の同意」欄)、学籍は在籍校のままで併用可、在籍校への報告と校長の判断による出席扱い、Q&A(通う日数・時間は自由、GIGA端末の持ち込み)
  • 川崎市総合教育センター「教育相談のご案内」。電話相談(塚越相談室 毎日9時〜18時、溝口相談室 平日9時〜16時30分、名前や学校名を尋ねない)、来所相談(1回50分・予約制、原則学校から申込、私立学校在籍や学校を通さず希望する方は直接電話で申込可、区ごとの相談室)、不登校家庭訪問相談(出張型ゆうゆう広場)、24時間子供SOS電話相談、小学5・6年生の通室
  • 川崎市「川崎市子ども夢パーク」(2024年8月17日更新)。フリースペースえんの概要(利用には登録が必要)、所在地、交通、電話、公設民営
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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