不登校

東京都の不登校支援|フリースクール助成は月2万円まで、4月分が戻るのは9月下旬。オンラインの居場所は38区市村だけ、チャレンジクラスと都の相談窓口

杉野 一樹

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子どもが学校に行けていない。東京都には、どんな支援があるのか。フリースクールの助成は、いつ、いくら戻るのか。

そういう方に向けて書きます。

先に答えです。**東京都の不登校の支援は、3段になっています。「都」「住んでいる区市町村」「学校」です。

**同じ都内でも、住む区市町村によって使えるものが違います。

都のフリースクール助成は月2万円までで、所得制限はありません。

ただし支給は3か月ごとです。

4月分が戻るのは9月下旬です。順に書きます。

この記事で分かること
  • フリースクール助成は、利用料に月2万円まで。所得制限も欠席日数の条件もない
  • 支給は四半期ごと。4〜6月分は9月下旬で、学校が確認した報告が必要
  • 都のオンラインの居場所(VLP)は、参加している38区市村で使える。世田谷区や町田市などは一覧にない
  • 中学校の中の「チャレンジクラス」が、区市ごとに増えている

先に答え:都・区市町村・学校の3段

東京都の主な支援を、誰がやっているかで分けました。

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段 主な支援 使えるかの違い
都フリースクール助成、教育相談センター都内在住なら使える
区市町村教育支援センター、オンラインの居場所(VLP)区市町村ごとに違う
学校校内別室、チャレンジクラス学校・区市ごとに違う

まず確かめたいのは、住んでいる区市町村の支援です。教育支援センターの場所や入り方は、区市町村の教育委員会で決まります。

区ごとの例は、江戸川区、杉並区、練馬区の記事に書きました。

フリースクール助成:月2万円まで。所得制限なし

都には、フリースクールの利用料を保護者に助成する制度があります。名前は「東京都フリースクール等利用者等支援事業(助成金)」です。

項目 内容
対象都内に住む不登校の小中学生の保護者
金額利用料に月2万円まで(2万円より安ければ、その額)
条件所得制限なし。欠席日数の条件なし
申請期間2026年5月27日〜2027年2月12日(4月分までさかのぼれる)

都外の学校に通っていても、都内に住んでいれば対象です。都のQ&Aに、そう書かれています。

対象にならない費用と、通い方

助成の対象は、定期的か利用のたびに払う利用料だけです。

  • 入会金、施設運営費、教材費、イベント参加費は対象外
  • 通うための交通費も対象外
  • 夜間や休日だけの利用、オンラインだけのコースは対象外

通所が前提で、補助的にオンラインも使うコースなら対象になります。

4月分が戻るのは9月下旬

助成金は、3か月ごとにまとめて支給されます。支給を受けるには、在籍校が確認した「利用状況報告」を出す必要があります。

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対象の利用料 報告を出す期間(原則) 支給の予定
4〜6月分8月3日〜8月31日9月下旬
7〜9月分10月1日〜10月31日11月下旬
10〜12月分1月4日〜1月31日2月下旬
1〜3月分3月15日〜4月15日5月下旬

4月に払った利用料は、早くても9月下旬まで立て替えになります。報告が遅れたり不備があったりすると、支給も遅れます。

報告には、学校の確認がいります。フリースクールに通い始めたら、早めに在籍校に伝えておくと、手続きが進みやすくなります。費用の目安は不登校のフリースクールにまとめました。

オンラインの居場所(VLP):参加している38区市村で使える

東京都教育委員会には、バーチャル・ラーニング・プラットフォーム(VLP)という事業があります。オンラインの仮想空間に、不登校の子の居場所や学びの場をつくる取り組みです。

VLPは、都が区市町村に提供する仕組みです。そのため、住んでいる区市町村が参加していないと、この形では使えません。

2026年度の参加は38区市村です。一覧にない区市を並べました。

地域 2026年度の一覧にない区市
23区文京区、世田谷区
多摩26市三鷹市、青梅市、昭島市、町田市、日野市、東村山市、狛江市、東大和市、清瀬市、稲城市、福生市

町村では、利島村と三宅村が参加しています。一覧にない区市でも、独自のオンライン支援をしていることがあります。在籍校か区市の教育委員会に聞いてください。

チャレンジクラス:中学校の中の、ゆとりある時間割のクラス

チャレンジクラスは、不登校の中学生のために中学校の中に置くクラスです。都は「東京都型学びの多様化学校」と位置付けています。

ゆとりのある時間割で、生徒一人ひとりに合わせた支援をします。区市の公式ページで確認できた例です。

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区市 設置校 開設
杉並区高井戸中学校2024年4月
葛飾区双葉中学校(8組)2026年4月
武蔵野市第五中学校2026年4月
青梅市新町中学校2026年度

入級は、在籍校の校長に希望を伝え、区市の審査会で決まるのが基本です。杉並区や青梅市では、通常の学級に戻るときは住所地の学区の中学校に移ります。

入り方の細かい違いは区市ごとなので、住んでいる区市のページで確かめてください。杉並区の例は杉並区の不登校支援に書きました。

都の相談窓口:24時間の電話と、進路の相談

東京都教育相談センター(新宿区北新宿)には、目的別の窓口があります。

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窓口 電話 受付
教育相談一般・いじめ相談ホットライン0120-53-828824時間
高校進級・進路・入学相談03-3360-4175月〜土9時〜17時
青少年リスタートプレイス、思春期サポートプレイス03-3360-4192平日9時〜17時

青少年リスタートプレイスは、都立高校の進路情報を伝える窓口です。小中学校で不登校の子や、高校に行っていない・中退した人が対象です。

思春期サポートプレイスは、不登校やひきこもりの思春期の子について、専門家と一緒に考える場です。

フリースクールや居場所を探すときは、都のポータルサイトも使えます。「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ」です。高校のことは東京の通信制高校にまとめています。

注意
  • 助成の内容と支給の予定は、2026年度の制度です
  • VLPの参加自治体は年度ごとに変わります。この記事は2026年度の一覧で書いています
東京都で不登校の支援に最初に動く4つ。区市町村に教育支援センターとオンライン支援を聞く(VLPは38区市村)、在籍校に伝えてから都のフリースクール助成を申請(月2万円まで、四半期支給)、区市にチャレンジクラスがあるか確かめる、進路が不安なら都の青少年リスタートプレイスに電話
東京都で最初に動く4つ。区市町村と都の助成、中学生と進路。

最初に動く順番

  1. 住んでいる区市町村の教育委員会に、教育支援センターとオンライン支援を聞く
  2. フリースクールに通っているなら、在籍校に伝えてから都の助成を申請する(2027年2月12日まで)
  3. 中学生なら、区市にチャレンジクラスがあるか確かめる
  4. 進路が不安なら、都の青少年リスタートプレイスに電話する

まとめ

  • 東京都の支援は、都・区市町村・学校の3段。住む区市町村で使えるものが違う
  • 都のフリースクール助成は月2万円まで。所得制限も欠席日数の条件もなく、都外の学校でも都内在住なら対象
  • 支給は四半期ごとで、4月分が戻るのは9月下旬。在籍校が確認した報告が必要
  • 都のオンラインの居場所(VLP)は38区市村が参加。世田谷区や町田市などは2026年度の一覧にない
  • チャレンジクラスは杉並区・葛飾区・武蔵野市・青梅市などの中学校にある。相談は都の教育相談センターへ
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出典

  • 東京都「東京都フリースクール等利用者等支援事業(助成金)」サイト(令和8年度)。事業概要(助成対象者、施設の要件、助成金額、申請受付期間、支給時期と利用状況報告の提出期間)、よくある質問(都外の学校、欠席日数、所得制限、オンライン、利用料の範囲)
  • 東京都教育委員会「令和8年度バーチャル・ラーニング・プラットフォーム事業について」(2026年4月24日更新)。参加自治体等(全40自治体等)
  • 東京都教育委員会「教育についての相談」。東京都教育相談センターの各種相談窓口
  • 東京都教育委員会「不登校・中途退学対策」、「令和8年度多様な学びの場連携協議会」チラシ
  • 杉並区「高井戸チャレンジクラス」、葛飾区「双葉中学校8組(チャレンジクラス)」(2026年8月13日更新)、武蔵野市「武蔵野市立第五中学校にチャレンジクラスを設置しました」(2026年4月28日更新)、青梅市「令和8年度からチャレンジクラスを設置します」(2026年3月9日更新)
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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