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新潟の通信制高校|県の上乗せは通信制にも出るが、県内に本校を置く私立だけ。公立は土日型の翠江と日火型の高田南城の2校

杉野 一樹

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新潟で通信制高校を探すと、ほかの県にはない制度が1つあります。県の学費軽減が、通信制にも出ることです。

先に答えです。新潟県の上乗せは通信制にも出ます。ただし、県内に本校を置く私立高校に通う生徒だけです。

本校が県外にある広域通信制のキャンパスは対象になりません。

公立の通信制は2校です。新潟市西区の翠江高校は土日に通い、上越市の高田南城高校は日曜か火曜に通います。費用はどちらも年約4万円です。

この記事で分かること
  • 県の学費軽減は3つ。年収590万〜910万円の世帯に通信制1万8,000円、年収270万円未満の世帯に施設整備費と入学金、第2子以降に所得に応じた上乗せ
  • 対象は知事が認可した県内の私立高校だけ。県外本校の広域通信制のキャンパスは対象外
  • 公立2校は通う曜日が違う。翠江は土日で内容が違い、高田南城は日曜か火曜に水曜のサポートDayを足せる
  • 翠江の10月入学は転入と編入だけ。編入は「4月に高校に在籍していた人」が条件
学校に行かなくなったあとの4つの段階。いま、学び直し、進路、その先。この記事は進路の段階
学校に行かなくなったあとの4つの段階。この記事は「進路」の、新潟の話です。

先に答え:県の上乗せは通信制にも出る。ただし県内本校の私立だけ

これまで書いた17の都道府県のうち、県独自の授業料補助が通信制に出るのは4つでした。神奈川、愛知、広島、奈良です。

新潟は5つ目です。

新潟県の「私立高等学校等学費軽減事業」は、全日制と通信制の両方を対象にしています。補助の中身は次のとおりです。

  • 年収590万〜910万円の世帯:通信制で年1万8,000円
  • 年収270万円未満の世帯:施設整備費と入学金まで補助

ただし要綱が対象にしているのは、知事が認可した県内の私立高校です。保護者全員が県内に住んでいることも条件です。本校が県外にある広域通信制のキャンパスに通う場合は、国の就学支援金だけで計算します。

公立は翠江と高田南城の2校です。県立の授業料は単位あたり330円です。

授業料は就学支援金の対象なので、実質0円です。

残るのは入学料500円と教科書代などで、翠江は年約4万円と案内しています。

新潟県の制度(2026年度):3つの上乗せと、就学支援金の線

国の就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。私立通信制の上限は次のとおりです。

  • 年額:33万7,200円まで
  • 単位制:単位あたり1万3,668円まで

新潟県はその上に、3つの補助を重ねます。窓口は県の大学・私学振興課で、申請は学校を通して出します。

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制度 対象 通信制の額
高等学校等就学支援金(国)所得制限なし年額制は上限33万7,200円、単位制は1単位1万3,668円
県 定額軽減分年収目安590万〜910万円の世帯年1万8,000円まで(全日制は2万4,000円)
県 第2子以降支援分所得に応じて授業料の残りに対して上乗せ。単位制の学校は月額で計算
県 施設整備費等・入学金年収目安270万円未満の世帯施設整備費等 年2万3,800円まで、入学金 7万3,700円まで
高校生等奨学給付金(国)2026年度から年収約490万円未満まで通信制は年5万2,600円など、世帯の区分で違う

年収の目安は県の説明資料の言い方で、正確には「算定基準額」で線を引きます。区分ごとの対象は次のとおりです。

  • 定額軽減分:算定基準額15万4,500円以上30万4,200円未満の世帯
  • 施設整備費等と入学金:算定基準額0円の世帯

定額軽減分の1万8,000円は、就学支援金を引いても授業料が残る場合にだけ効きます。

単位あたりの授業料が1万3,668円以内なら、国の支援金で授業料を全額まかなえます。その場合、県の上乗せは使いません。

奨学給付金は授業料以外の費用に使える給付です。2026年度から国の制度として年収約490万円未満の世帯まで広がりました。県の上乗せとは別に、学校を通して申請します。

公立は2校:土日型の翠江と、日火型の高田南城

新潟県立の通信制は、新潟市西区の新潟翠江高校と、上越市の高田南城高校の2校です。

国の一覧で見ると、在籍は2校で1,262人です。

どちらも入学料500円、授業料は単位あたり330円です。違うのは登校する曜日と、足せる仕組みです。

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翠江(新潟市西区) 高田南城(上越市)
スクーリング土日に月2〜4回、年24回。土曜と日曜で内容が違う日曜または火曜に月2〜3回
足せる仕組み平日学習日水曜のサポートDay(学習室でレポート)、NHK高校講座の視聴で義務時数の一部を代替
入学時期4月(新入学・転入・編入)、10月(転入・編入のみ)4月・10月
費用年約4万円(入学料500円、検査料なし、教科書・上履き・運動着込み)入学料500円+1単位330円+教科書代など
卒業本校で6単位以上修得が必要3年以上在籍、74単位、特別活動30時間
電話025-370-1721025-524-0523

翠江:土日で内容が違う。10月の入口は「4月に在籍」が条件

翠江のスクーリングは土曜と日曜です。回数は次のとおりです。

  • 月2〜4回
  • 年24回

土曜と日曜で内容が違うので、両方出れば出席時数が早くたまります。土曜だけ、日曜だけでも組めます。

レポートは科目ごとに年2〜12回です。

試験は年2回です。卒業には翠江で6単位以上を修得する必要があります。転入する人は、残りの単位の数え方を先に確かめてください。

費用は年約4万円です。入学料500円と授業料、生徒会費、教科書、上履き、運動着まで含めた額です。

入学時に一括で前納します。検査料はありません。

入学の入口は4月と10月ですが、後者は転入と編入だけです。

転入は9月30日まで高校に在籍している人が対象です。

編入は「その年の4月に高校に在籍していて、そのあと中退した人」です。

4月の時点で高校に在籍していなければ、10月は出願できません。

その場合は翌4月を待ちます。

2026年度の後期の日程は次のとおりです。

  • 願書:7月3日から学校のサイトで配布
  • 出願:7月24日から31日
  • 面接:8月19日
  • 合格発表:8月30日までに郵送で届く

後期に入学した3年生は、その年度の学校推薦や指定校推薦での進学と、高卒求人での就職が使えません。3年生の秋に移る場合は、翌年の進路まで考えて決めてください。

高田南城:日曜か火曜。水曜のサポートDayとNHK講座

高田南城のスクーリングは、日曜または火曜に月2〜3回です。平日に通いたい人は火曜を選べます。

水曜には「サポートDay」があります。学校の学習室でレポートに取り組み、サポーターに質問できる日です。事前登録は不要ですが、毎週ではなく年間計画に沿って開かれます。

NHK高校講座の視聴で、義務時数の一部を代えられます。登校の回数を減らしたい人には、翠江にはない仕組みです。

卒業の条件は次のとおりです。

  • 3年以上の在籍
  • 74単位の修得
  • 特別活動30時間以上

修業年限は決まっていないので、自分の速さで進めます。部活動があり、制服はありません。

私立通信制の費用の見方:単位料と1万3,668円の線、上乗せが効く場所

私立の通信制は、授業料が「単位あたりいくら」で決まる学校が多いです。国の就学支援金は単位あたり1万3,668円まで出ます。

単位料が支援金の上限以内なら、授業料は0円です。

新潟県の上乗せが効くのは、単位料が1万3,668円を超える学校で、しかも本校が県内にある場合です。

年収590万〜910万円の世帯が対象です。

超えた分に、年1万8,000円まで出ます。

年収270万円未満の世帯には、次の補助があります。

  • 施設整備費等:年2万3,800円まで
  • 入学金:7万3,700円まで

授業料以外の費用にも出るのは、これまで調べた県では奈良と新潟だけです。

授業料以外の費用は、学校ごとに名前も額も違います。学費の全体の見方は通信制高校の学費はいくら?に書きました。

パンフレットの「県の学費軽減が使えます」という言葉は、本校がどこにあるかとセットで読んでください。県外本校の広域校は、対象外です。

県内の通信制の数。私立の県内本校は5校、2026年に1校増える

文部科学省の一覧(2025年5月時点)で数えました。

新潟県に本校を置く私立の通信制は、5校です。在籍は合わせて2,551人です。

開志学園、開志創造、managara(新潟産業大学附属)、創進学園、長岡英智の5校です。

開志創造は、全国から入れる広域校です。本校が新潟にあるので、県内在住なら県の上乗せの対象になります。

この一覧のあと、2026年4月に新潟青陵高校が通信制課程を開設しました。こちらも県内に本校がある学校です。

これに、本校が県外にある広域校のキャンパスが加わります。新潟駅周辺に集まっていて、これらは県の学費軽減の対象外です。

学校の見分け方は全国共通。新潟で足す2つ

通う回数、相談できる人、数字を出すか。見分け方は全国共通で、通信制高校はやめとけ?に5つの質問を書きました。

新潟で足す質問は2つです。

  1. その学校の本校は県内ですか。県の上乗せは知事認可の県内私立高校だけです。キャンパスの場所ではなく、本校の場所で決まります
  2. 10月に入りたいなら、4月に高校に在籍していましたか。翠江の10月は転入と編入だけで、編入は4月の在籍が条件です。在籍がなければ翌4月を待ちます
新潟で通信制高校を選ぶ前に確かめる5つ。土日に通えるか平日に通えるか(翠江は土日、高田南城は日曜か火曜)、10月に入りたいなら4月に高校に在籍していたか、公立なら年約4万円で授業料は1単位330円、私立なら本校は県内か、新潟県の学費軽減が使えると説明する県外本校のキャンパスは注意
県の上乗せは本校の場所で決まります。公立2校は通う曜日で選んでください。

相談先:県立教育センターと新潟市教育相談センター

不登校の相談は、新潟市西区にある県立教育センターの「なやみごと相談テレフォン」があります。連絡先は次のとおりです。

  • 電話:025-263-4737
  • 受付:月曜から金曜の9時10分から16時

来所して相談したい場合は、同じ県立教育センターの教育相談があります。連絡先は次のとおりです。

  • 電話:025-261-0410
  • 受付:月曜から金曜の9時から17時
  • 相談時間:1回50分

新潟市に住んでいるなら、市の教育相談センターがあります。連絡先は次のとおりです。

  • 電話:025-222-8600

学校に行きづらい子が通う「ぐみの木教室」と、各区の相談室もここから案内されます。

市の教育相談は、保護者からの電話予約で始まります。子ども支援室6室や中学生の夜間相談室は新潟市の不登校支援にまとめました。

小中学生の教育支援センターは、市町村ごとにあります。見つけ方は不登校の「支援センター」はどこ?に書きました。

高校生の転入は、在籍している高校が最初の窓口です。転入の考え方は通信制高校への転入は後悔する?に書きました。

注意

注意:「新潟県の学費軽減が使えます」と説明されたら、その学校の本校が県内かを確かめてください。県の要綱は知事認可の県内私立高校を対象にしています。県外本校の広域校は、国の就学支援金だけで計算します。

まとめ

  • 新潟県の上乗せは通信制にも出る。年収590万〜910万円に年1万8,000円、年収270万円未満に施設整備費と入学金まで。ただし県内本校の私立だけ
  • 公立は翠江と高田南城の2校で年約4万円。翠江は土日で内容が違い、高田南城は日曜か火曜に水曜のサポートDayを足せる
  • 翠江の10月入学は転入と編入だけ。4月に高校に在籍していなければ翌4月を待つ
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KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。PR

出典

  • 新潟県 大学・私学振興課「私立高校等への学費軽減制度概要」「私立高等学校等学費軽減事業費補助金交付要綱」。定額軽減分(算定基準額15万4,500円以上30万4,200円未満、全日制2万4,000円・通信制1万8,000円)、第2子以降支援分、施設整備費等 年2万3,800円・入学金 7万3,700円(算定基準額0円)、対象は知事認可の県内私立高校、保護者等全員が県内在住
  • 新潟県教育委員会「県立高等学校の授業料」。通信制 1単位330円
  • 文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(2026年6月16日)、「高校生等奨学給付金」
  • 新潟県立新潟翠江高等学校 通信制課程「学校紹介」「令和8年度後期転編入学生徒募集要項」。土日スクーリング月2〜4回・年24回、レポート年2〜12回、試験年2回、本校6単位以上、費用約4万円、出願資格と日程、後期入学3年生の推薦と高卒求人
  • 新潟県立高田南城高等学校 通信制課程「通信制の学びのスタイル」「サポートDay」。日曜または火曜月2〜3回、サポートDay(水曜)、NHK高校講座、卒業要件
  • 新潟県立教育センター「教育相談」、新潟市教育相談センター
  • 文部科学省「分かる・見つかる通信制高等学校」詳細検索用エクセル(令和7年5月1日時点)本校シート。新潟県を所轄庁とする学校の数、設置者の種類、広域・狭域の別、在籍生徒数(当サイト集計)
  • 新潟青陵高等学校 通信制課程 公式サイト(2026年4月開設)
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杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
不登校・進路情報編集者
「みちほどき」運営者。 不登校や学校に行きづらくなった子どもと保護者に向けて、出席扱い、学習支援、フリースクール、通信制高校、高卒認定、進学・就職などの情報を発信しています。 専門家や当事者としてではなく、文部科学省や自治体、学校などが公開する情報を確認し、制度や選択肢をわかりやすく整理することを大切にしています。 「学校に戻る」だけではない、その子に合った次の道を考えるための情報サイトを目指しています。
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