不登校の高校生は6万7,782人。いちばん多い休み方は「年に30〜49日」でした
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高校生の子が、学校を休みはじめた。このまま進級できるのか、卒業できるのか。
小学校や中学校と違い、高校は休みが単位に直結します。だから不安の中身も変わります。
先に答えです。高校で不登校とされた生徒は6万7,782人でした。
そのうち中退に至った人は15.6%です。休みが続いても、多くは在籍を続けています。
- 高校の不登校は6万7,782人。1,000人あたり23.3人
- 休んだ日数でいちばん多いのは30〜49日で58.1%。90日以上は14.9%
- その年に初めて休みはじめた人が72.1%
- 学校が把握した事実の1位は「やる気が出ない」で26.9%
- 中退に至るのは15.6%。8割以上は在籍を続けている

先に答え:1,000人に23.3人
文部科学省の調査によると、高校で不登校とされた生徒は6万7,782人です。
在籍する生徒1,000人あたりでは23.3人になります。
前の年度は23.5人でした。少しだけ減っています。
内訳は、全日制が5万3,128人です。
定時制は1万4,654人でした。
この調査に通信制は含まれていません。
長く休んでいる人だけではない
高校の長期欠席は10万3,608人です。理由の内訳は次のとおりでした。
| 理由 | 人数 |
|---|---|
| 不登校 | 6万7,782人 |
| 病気 | 2万6,488人 |
| その他 | 9,025人 |
| 経済的理由 | 313人 |
病気による長期欠席も、不登校の4割ほどの人数があります。
休んだ日数:いちばん多いのは30〜49日
不登校とされた生徒を、欠席した日数で分けた表です。
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| 欠席した日数 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 30〜49日 | 3万9,395人 | 58.1% |
| 50〜89日 | 1万8,299人 | 27.0% |
| 90日以上(出席11日以上) | 8,312人 | 12.3% |
| 90日以上(出席1〜10日) | 1,310人 | 1.9% |
| 90日以上(出席0日) | 466人 | 0.7% |
いちばん多いのは30〜49日の層です。
この層だけで、全体の58.1%を占めます。
90日以上休んだ人は、合わせて14.9%でした。まったく行けない状態が続いている人は、多数派ではありません。
その年に初めて休みはじめた人が、7割を超える
同じ調査は、前の年度も不登校だったかを分けて数えています。
新規は4万8,869人でした。
前の年度から続いている人は1万8,913人です。
新規の割合は72.1%です(当サイトで計算)。前の年まで通えていた生徒が、その年に休みはじめています。
学校が把握した事実:1位は「やる気が出ない」
学校が把握した事実も集計されています。当てはまるものをすべて選ぶ形です。
| 把握した事実 | 割合 |
|---|---|
| 学校生活に対してやる気が出ない等の相談 | 26.9% |
| 生活リズムの不調に関する相談 | 26.2% |
| 不安・抑うつの相談 | 16.0% |
| 学業の不振や宿題の未提出 | 12.8% |
| 友人関係(いじめを除く)の問題 | 10.2% |
いじめの被害として記録されたのは0.9%です。
これは学校から見えた事実です。本人が挙げる理由とは、見え方が変わります。
朝の不調が続いている場合の学校とのやりとりは、起立性調節障害と学校にまとめました。
本人に聞いた調査では、きっかけの1位は友人との関係でした。中身は学校に行きたくないにまとめています。
高校で効いてくるのは、日数ではなく単位
小中学校と違い、高校は単位で卒業が決まります。学校教育法施行規則の第96条に、74単位以上を修得した者について校長が修了を認めると書かれています。
国の決まりに「何日休んだら単位が出ない」という日数はありません。科目ごとの認定は、校長と学校の規程で決まります。
だから、聞く先は学校になります。担任か教務に、次の3つを確かめてください。
- いま何単位が危ないか(科目ごとに、あと何時間休めるか)
- 補習やレポートで補える科目はあるか
- いつまでに動けば間に合うか(学年末か、学期末か)
高校でも、学校外の施設や家庭でのICT学習を出席として扱う仕組みがあります。要件は不登校の「出席扱い」にまとめました。
中退に至るのは15.6%。8割以上は在籍を続けている
同じ調査に、不登校のその後も載っています。
中途退学に至った人は1万566人でした。
原級留置(留年)になった人は2,963人です。
割合にすると、中退15.6%・原級留置4.4%です。
やめた人の数と理由は高校中退は年4万4,571人に書きました。
学校を移るという道
いまの学校で単位が難しいときは、移る方法があります。在籍したまま移るのが転入学、やめてから入り直すのが編入学です。
転入なら在籍が切れないので、前の学校にいた期間が3年に数え入れられます。締切は学校ごとに違います。
公立の受付は年に1〜2回で、願書を出せる日は数日しかない学校もあります。日程は通信制高校の転入・編入はいつまで?にまとめました。
通信制に入学した人の57.0%は、中学3年のときに不登校だった人です。中身は通信制高校ってどんな感じ?に書きました。
KADOKAWAとドワンゴが運営する広域通信制です。対象は中学3年生から高校生・高校中退の人。資料を請求しても入学の義務はありません。
いま確かめる4つ

- 何単位が危ないか(科目ごとに担任か教務へ)
- 補習やレポートで補えるか(学年末までの期限も聞く)
- 休んだ日の扱い(出席扱いの要件を学校に相談する)
- 移るなら、いつまでか(公立は年に1〜2回、私立は毎月が多い)
よくある質問
Q. 30日休むと不登校になりますか。
A. 調査では年間30日以上の欠席が対象です。学校の記録の話であって、進級とは別の基準です。
Q. 休むと必ず留年しますか。
A. しません。不登校とされた生徒のうち、原級留置になったのは4.4%です。
Q. 進級できるかを、誰に聞けばいいですか。
A. 担任か教務です。単位の認定は校長と学校の規程で決まります。
Q. いまの学校をやめないと移れませんか。
A. 在籍したまま移る転入学があります。やめてからの編入学より、卒業の時期が遅れにくい方法です。
まとめ
- 高校で不登校とされた生徒は6万7,782人。1,000人あたり23.3人
- いちばん多い休み方は30〜49日で58.1%。90日以上は14.9%
- その年に初めて休みはじめた人が72.1%
- 学校が把握した事実の1位は「やる気が出ない」26.9%。いじめの被害は0.9%
- 中退に至るのは15.6%、原級留置は4.4%。8割以上は在籍を続けている
出典
- 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(令和7年10月29日公表、令和8年1月16日一部修正)。高等学校の不登校生徒67,782人(前年度68,770人)・1,000人当たり23.3人、全日制53,128人・定時制14,654人、長期欠席103,608人の内訳(病気26,488人・経済的理由313人・その他9,025人)、欠席日数別の内訳(30〜49日39,395人、50〜89日18,299人、90日以上で出席11日以上8,312人・1〜10日1,310人・0日466人、90日以上は14.9%)、新規不登校48,869人・継続18,913人、学校が把握した事実(やる気26.9%・生活リズム26.2%・不安・抑うつ16.0%・学業の不振12.8%・友人関係10.2%・いじめの被害0.9%)、中途退学に至った者10,566人(15.6%)・原級留置2,963人(4.4%)。新規の割合72.1%は当サイトで計算
- 学校教育法施行規則 第96条(74単位以上の修得と校長の認定)、第91条(編入学)、第92条第2項(転学は修得した単位に応じて相当学年に転入)
- 文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」。入学者のうち中学3年のとき不登校だった人は57.0%

